プレイレポート
「パズルボブルVR バケーション・オデッセイ」インプレッション。VR空間で立体的なバブルの塊を次々に割っていく爽快感を味わえる
本作の基本ルールは,空中に浮かんだバブルの塊に向かってバブルを発射し,3つ以上くっつけてバブルを割っていくというもの。VR空間では自分の片手が「バブルキャノン」となり,引き手を掴んで後ろに引くとバブルの軌道がガイドラインで示されるので,それに沿って狙いを定める。なお,狙った場所に着弾してバブルが割れる場合は,該当のバブルが白く光る親切設計となっている。
狙いを定めたあとは引き手を離すことでバブルが射出される。このとき,弓のように引き手を引けば引くほど,バブルをより遠くへ飛ばすことができる仕組みだ。
本作の最終的な目標はバブルの塊の中心部にある「バブルコア」を破壊すること。バブルコアには,最初はさまざまな色のバブルがつながっている場合が多いが,1色ずつバブルを割っていき,直接つながっているバブルを1つ以下にすることで破壊可能となる。
なお,空中に浮かんだバブルの塊は,バブルを当てることでバブルコアを中心に回転する仕組みとなっている。回転したあとの状況を考えつつ,1色ずつバブルの色を減らしていくのがクリアへの近道となるわけだ。
バブルキャノンで射出するバブルは,画面右下にいるボブルンが補充してくれる。装填されたバブルの色が割りたいバブルの色と違う場合は交換も可能だ(ただしボブルンが同じ色のバブルしか持っていないケースもある)。
またバブルを射出するだけでなく,バブルの塊に着弾したときに複数のバブルを同時に割れる「ボム」や,衝突したバブルの色を塗り替える「ペイントブラシ」といったアイテムを活用できる。そのほかにバブルの塊の中にも,発射できるバブルの制限数が増える「プラスバブル」があったりと,活用することでゲームを有利に進められるシステムが用意されているので覚えておくといいだろう。
ゲームモードは「ストーリー」「エンドレス」「オンラインデュエル」の3つ。このうちオンラインデュエルは1vs.1の対戦モードで,ほかプレイヤーとリアルタイムで対戦が楽しめる。今回は残念ながら体験できなかったが,1人用である程度動きに慣れてきたら対戦を楽しむのも面白そうだ。
ストーリーモードは,ステージごとに設置されたバブルを条件に沿ってすべて割るとクリアとなるゲームモード。条件は「○発以内でバブルをすべて割れ」「○秒以内でバブルをすべて割れ」といった感じだ。各ステージには大きさや形,数の異なるバブルの塊が設置されており,全100ステージが用意されているとのこと。
そしてエンドレスモードは,次々に現れるバブルの塊が画面上部のポータルに吸い込まれないよう,バブルを割っていき,ハイスコアを目指すという内容だ。
実際にプレイしてみると,本作はシンプルなルールと操作方法やポップな見た目とは裏腹に,バブルの狙いを定めるのが少々難しく,手応えあるゲームに仕上がっている。
上記のとおりバブルの軌道がガイドラインで示されるなど親切な作りではあるが,VR空間では奥行きもあるため,狙った場所に意外と命中しないということも多い。立体的な空間把握ができないとなかなかうまくいかないケースが生ずるのだ。
今回筆者はストーリーモードを中心に遊んだのだが,制限時間付きのステージではやたらと焦ってしまい,気が付いたら目も当てられない状態にバブルの塊ができあがっていたなんてことも起こってしまった。
また,バブルは大きな塊からつながっている部分を切り離すことで1度の射出で大量に割ることもできる。巨大なバブルの塊は色と色のつながっている部分が狙ってくださいと言わんばかりに細くなっていることも多い。少ない射出数でバブルの塊を破壊する有効なテクニックだが,うまくいったときの爽快感はかなりのもので,ゲーム攻略にも役立つので意識していくとよさそうだ。
ルールと操作がシンプルでとっつきやすい本作。カジュアルでありながらもやり応えがあり,爽快感も得られるので,筆者はついつい繰り返しプレイしてしまった。5月21日に配信済みですぐにでも遊べるので,興味のある人はぜひチェックしてほしい。
「パズルボブルVR バケーション・オデッセイ」公式サイト
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パズルボブルVR バケーション・オデッセイ
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