プレイレポート
PS5「デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション」先行プレイレポート。グラフィックスの進化や新規要素の追加で戦いはよりスタイリッシュに
本作はカプコンのスタイリッシュアクションゲーム「デビル メイ クライ」シリーズの最新作「デビル メイ クライ 5」の次世代機版タイトルだ。グラフィックスのレイトレーシング対応や,ロード時間の短縮,無数の悪魔が出現する新難度「レジェンダリーダークナイト」の追加,新プレイアブルキャラ「バージル」の登場など,さまざまな要素が次世代機に向けてパワーアップしている。
今回4Gamerは発売に先駆けて,PS5版の同作をプレイする機会を得たので,先行プレイレポートを実機プレイ動画と共にお届けする。なお,今回はPS5の開発機と専用コントローラ「DualSense」を用いてプレイした。
「デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション」公式サイト
はじめにスペシャルエディションのウリのひとつであるレイトレーシングに対応した美しいグラフィックスを紹介する。レイトレーシングは光源から出た光の屈折や反射を計算し,よりリアルな映像を作り出す技術だ。本作ではレイトレーシングをオンにする場合,4K/30fps目安の「解像度優先モード」と,1080p/60fps目安の「フレームレート優先モード」が用意されており,好みに応じて切り替えられるようになっている。
レイトレーシング対応により,水たまりやガラスにキャラクターが写り込んだり,光の表現がよりリアルになったりと,次世代機ならではの映像美を存分に楽しめるようになったわけだ。また,今回さまざまなミッションを遊ばせてもらったが,レイトレーシングをオンにしていても処理落ちを感じることはなかった。変わらないプレイフィールで楽しめるので安心してほしい。
なお,映像クオリティを向上させるレイトレーシングだが,本作の新コンテンツとなる「レジェンダリーダークナイト」では自動でオフになってしまう。最大で50体もの悪魔が同時に出現する同モードをアクションに特化させるために必要な措置なのだろう。
レジェンダリーダークナイトの試遊では,後半のミッションで画面を埋め尽くすほどの悪魔が出現した。試遊ではスーパーダンテを使用したが,デビルトリガーを発動し,広範囲を攻撃する「キャバリエーレ」で繰り返しなぎ払っても,続々と応援が湧いてくるためキリがないほどだった。
しかし,敵の数に慣れるにつれて,蹂躙されるだけでなく,段々と戦えるようになるのは面白いところ。悪魔の群れを一気に殲滅するとスタイリッシュランクもガンガン上がっていくので爽快感はかなりのものだ。
今回はアクションのスピードが1.2倍となる「TURBO」をオンにしてのプレイとなったが,大量の悪魔が出現しても処理落ちするシーンは見受けられなかった。先ほどのレイトレーシングでも感じたことだが,プレイフィールを犠牲にすることなく映像美,アクション面が強化されているのはファンにとってはうれしいことだろう。
また,本作ではプレイヤーが気になるロード時間も大幅に短縮されている。とくに顕著なのはミッションスタート前のロード時間で,PS4版では10秒ちょっとかかっていたものが,わずか2,3秒に短縮されている。その短さはロード中のTIPSを読む暇も無いほどだ。
そして,ファンが熱く注目しているのが「プレイヤーバージル」だろう。ダンテの双子の兄・バージルが青いコートを翻し,「閻魔刀」に「ベオウルフ」,そしてかつて振るったフォースエッジに似た「ミラージュエッジ」を携えて登場。悪魔どもをぶった切るのだ。
バージルらしさをゲームシステムとして表現する「集中ゲージ」は今回も健在だ。集中ゲージは走ったり,技を空振りしたりすると減少し,逆に攻撃を回避したり,的確に当てたりすることで増加していく。静と動のメリハリがついた動きで集中ゲージを上げていけば,攻撃のダメージやヒット数,範囲が強化されていくので,うまく活用していきたい。
閻魔刀とベオウルフにはタイミング良くボタンを離すと強化される技があり,ミラージュエッジには連打でヒット数がアップする技がある……といったところもこれまで通り。集中ゲージ周りの仕様はクセが強いものの,使い込むほど味が出てくるキャラクターと言える。
また,そのほかにもバージルならではの武器である「幻影剣」に加え,魔力で作られた分身と共闘する「ドッペルゲンガー」,本作で追加された大技「ワールドオブV」といったアクションが用意されている。もちろん,攻撃力などのステータスやスキルが強化される真魔人化(デビルトリガー)もあるため,ほかのキャラクターと同等以上に多彩な戦い方を楽しめる。
バージルはレジェンダリーダークナイトを含むストーリーモードとブラッディパレスで使用できる。なお,プロローグ冒頭のカットシーンがバージル視点になったりはするが,残念ながら独自のストーリーは用意されていないとのことだ。
また,今回紹介した新要素のうち,バージルのみ現行機向けの追加DLCとして販売されることが決定している。発売日は12月15日で価格は455円+税とお手頃なので,バージルで遊んでみたい人はこちらを購入検討してもよさそうだ。
プレイレポートは以上となる。およそ1時間程度と短い試遊だったが,ロード時間の短縮や映像クオリティの向上など一目で分かりやすい進化,ハードウェアの進化によって実現したと思われるレジェンダリーダークナイト,そして新しい遊びとなるバージルの追加と,次世代機の実力を存分に堪能できる試遊体験となった。
「デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション」公式サイト
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