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  • 発売日:2024/08/20
  • 価格:通常版:7590円(税込)
    デジタルデラックス版:8580円(税込)
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[プレイレポ]超美麗な西遊記の世界で,熱いアクション体験を。本日発売「黒神話:悟空」は世界観もグラフィックスも大満足の一作だ【PR】
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印刷2024/08/20 11:00

プレイレポート

[プレイレポ]超美麗な西遊記の世界で,熱いアクション体験を。本日発売「黒神話:悟空」は世界観もグラフィックスも大満足の一作だ【PR】

 本日(2024年8月20日),中国のゲームデベロッパ「Game Science」が開発する,期待の新作「黒神話:悟空」PC/PlayStation 5)が発売された。ゲームメディアやゲームイベントのストリーミングなどで新作ゲームの情報を集めているゲーマーにとっては,英語タイトルである「Black Myth: Wukong」のほうが馴染み深いだろうか。最初のトレイラーが発表されたのが2020年の8月20日のことなので,首を長くして待っていたプレイヤーも多いはずだ。

 本稿では,発売を迎えたばかりの「黒神話:悟空」のプレイレポートをお届けする。今回の先行プレイは,Game Scienceから提供されたキーを使用したもので,Steam版+ゲームパッドでプレイしている。

いざ,西遊記の世界へ


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 「黒神話:悟空」は,中国の小説「西遊記」を題材にしたアクションRPGだ。「西遊記」は日本でも「ドラゴンボール」などさまざまな作品のモチーフとなっており,親しみやすく,馴染み深い題材と言えるだろう。

 しかし「西遊記」と言われても,主人公が「孫悟空」という猿の妖怪であること,武器が如意棒であること,天竺を目指す旅の話であること,といった基本的な情報は広く知られているが,実際に中国で作品として取り扱われているものを目にする機会はそう多くないのではないだろうか。

 実際に筆者もその口で,今回は中国発のゲームである本作をかなり新鮮な気持ちで遊ぶことができた。

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 ストーリーでは西遊記の世界観を反映した固有名詞が多く登場するため,最初は難しく感じられるかもしれない。だが,漢詩からインスパイアされていると思しきセリフを語るキャラクターが登場するなど,中国神話の世界に飛び込んだような雰囲気にはテンションが上がるし,没入感も得られる。

 主人公はタイトルにある「悟空」ではなく「天命人」と呼ばれる存在だ。筆者がプレイした範囲では彼が孫悟空とどのような関係があるのかは謎のままで,何を目的としているのかも明確には語られなかったが,ゲームをプレイしていくとおそらく徐々にそのあたりのことが判明するはずだ。ストーリーは少なくとも筆者の知る限り「西遊記」とは異なっているし,特に沙悟浄猪八戒三蔵法師など「西遊記」の有名キャラクターが登場するのかどうかはかなり気になるところだ。

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 ボスやフィールド上にいる敵のデザインもバリエーションに富んでおり,国内制作のゲームとはまた違った雰囲気があるため新鮮さも感じられる。敵についている名前がいちいちかっこいいし,調べてみると元ネタとなるキャラクターがしっかりいたりして勉強にもなる。たとえばスクリーンショットに映っている「霊虚子」「続西遊記」が初出のキャラクターだそう。ちなみに「続西遊記」は,勝手に書かれた「西遊記」の続編的なものらしい……という経緯込みで面白い。

 敵の攻撃方法も,毒蛇を召喚したり,水を操ったりなど,非常にバリエーション豊かでケレン味たっぷりだ。思わず笑ってしまうような派手な攻撃アクションが唐突に繰り出され,対応できずあたふたしてしまう場面も多かったが,そんな体験も面白かった。

 特に「風に変化できる」能力を持つ「黒風大王」というボスとの戦闘は緊張感があり,いきなり消えたり現れたりするため非常に驚かされたし,ボス戦らしいダイナミックさがあった。ボス敵同士が上司部下だったり兄弟だったりと関係性が確認できるパターンもあり,「よくもあいつをやってくれたな」といったような,ボス同士の関係性を感じられる会話が展開されることも。戦闘ひとつとってもストーリー性を感じられるのが本作の魅力だろう。

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 ボスや敵以外にも,協力者としてさまざまなキャラクターが登場する。例えば,第一回の舞台となる黒風山ではそこの地神が天命人の冒険を手助けしてくれるのだが,頭皮が植物の球根のような質感になっているなど,少し奇妙で面白いデザインとなっている。

 筆者が遊んだ序盤ではまだキャラクターの深い掘り下げなどが行われず,これからどのように関わっていくのか未知数ではあるが,みな個性的で興味深いキャラ造形をしていた。彼らがストーリーにどのような関わり方をしていくのか楽しみである。

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 ゲームは「第X回」という感じで,ドラマやアニメのように回ごとに場面を変えて展開していく。筆者は今回序盤部分のみをプレイしたが,「第一回」の終了時点で8時間弱ほどかかっていた(ちなみに筆者はあまりアクションが得意ではなく,もっと早くクリアできる人は多いと思われる)。全部で第何回まであるのかは分からないが,おそらく本作のボリュームはかなり多いと推測される。

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 また,遊んでいてよく分からないことがあったり,情報を深堀りして知りたかったりする場合は,「遊記」というジャーナルのような機能を活用したい。「遊記」は中国の古書風の挿絵がついており,説明文も凝っていて,これだけ見ているだけでもかなり面白い。ゲームをしながら西遊記や中国の文化にも詳しくなれるのでお得だ。

 特に興味をもった妖怪やキャラクターなどがいたら,たいていの場合は元ネタがあるので,別途検索してみながらゲームを進めてゆくのが筆者のおすすめの遊び方だ。分からないことや興味があることを見つけたら,ちくいち調べて理解を深めていくのが,あまり馴染みのない世界観のゲームを遊ぶ際の醍醐味だと筆者は考えている。そうすることでゲームをさらに深く楽しめるし,文化についての理解も深まるので一挙両得というわけだ。

バリエーション豊かで大充実のボス戦


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 実際のゲームプレイ画面は主人公を中心として,左右にそれぞれプレイヤーの情報を表示してあるオーソドックスなものだ。画面左下にあるゲージはそれぞれ一番上から生命力(いわゆるヒットポイント),法力(特殊な技を使用するためのリソース),そして体力(ほかのゲームにあるスタミナの概念に近い)となっている。

 また,ゲージの左下にある瓢箪のマークは回復アイテムの残量を表している。名称は独自のものなのでやや直感的でないが,それほど複雑というわけではない。同様の3Dのアクションゲームをプレイした経験があれば,すんなり慣れるだろう。

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 戦闘周りのシステムで筆者が面白いと思ったのは,「棍勢」というものだ。ボタンの長押しや特定の攻撃アクションすることで「棍勢」(画面右下に表示)を溜めることができ,棍勢を消費すると強力な攻撃を繰り出せる。最初のうちは意味がよく分かっておらず,うまく使えなかったが,慣れるとすぐに爽快なアクションを楽しめた。ボス戦などでは特定のタイミングでうまく棍勢を消費した攻撃を当てることで,相手の体勢を崩せるので,一気に大ダメージを与えるチャンスを生み出せる。

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 本作のゲームプレイは,おおまかに道中の探索パートボス戦パートのふたつに分けられる。といっても,少なくとも筆者が遊んだ部分では,探索はほぼ一本道であり,「寄り道するとちょっといいアイテムが得られる」ぐらいなので,どちらかといえば戦闘にフォーカスが当てられている。

 戦闘では,回避行動をうまく使って相手の攻撃を避けなければならない。攻撃ボタンをただ連打するような戦法では,反撃を受けてすぐに生命力がなくなってしまうため,的確に回避しつつ,チャンスに攻撃を叩き込まないといけないのだ。また,回復アイテムの使用には一定の時間がかかるため,相手の動きの中からスキを見出すことが重要で,状況に応じてうまくメリハリをつけて戦闘する必要がある。

 このあたりの説明を聞くと,いわゆる「死にゲー」的なジャンルを思い浮かべる人は多そうだが,実際のところ共通点や類似点は多く,ある程度影響を受けていることは間違いないだろう。しかし本作は,最初のボスで詰まってしまうほどシビアな難度にはなっておらず,高難度のアクションが苦手な筆者でも序盤のボスは楽しみながら撃破できた。

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 バリエーションに富んだボス戦の楽しさは,本作の大きなの魅力のうちのひとつだ。ゲーム開始直後のチャプターである「第一回」から(筆者が確認した範囲では)なんと8体ものボスが登場し,非常にやりごたえがある。

 ボスはそれぞれ個性的な動きや攻撃方法を備えているため,一連のアクションを見ているだけでも楽しめる。そして,ボス戦から次のボス戦までのスパンもかなり短く,息をつく暇がない激しい戦闘がずっと連続するという,“退屈しない”ゲームプレイが展開されていく。

 第一回は中盤の「白衣の秀士」あたりから難度が徐々に上がり,「死にゲー」の様相を呈してくる。筆者的にはかなり歯ごたえのある難度であったが,本作は死んでもすべての経験値を失わないため,こつこつとレベリングしてから挑むことで問題なく撃破できた。アクションが苦手な人はしっかりと準備を整えてからボス戦に挑むといいだろう。

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 レベルを上げることで「妙悟値」(いわゆるスキルポイント)を得られ,攻撃の威力を上げたり新たな型を取得したりと,「天命人」を自分好みに強化していける。また「法力」を使う特殊な攻撃である「法術」も強化できる。ゲームの最初に覚える法術「定身術」は相手の動きを一瞬止めるという超強力なものなので,逃げたいときや,ボスの最後の体力を削りきりたいときなどに,筆者はかなり多用した。

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 キャラクターの強化や法術の使用,回避タイミングの見極めなどさまざまな方法を試し,何度目かの挑戦のあとで苦労してボス戦を突破したときの達成感はかなりのものだ。ハードで高難度な戦闘を求めるゲーマーにとっても満足できる内容となっている。

歩き回るだけでも楽しい,美麗なグラフィックス


 壮大な世界観を描写する美麗なグラフィックスも特筆すべき魅力のひとつだ。フィールドは自然豊かな光景が精密に描写されており,息を飲むほどにリアルで美しい。

 美しい世界をくまなく動き回れるというのは,それだけで無類に楽しい。また,ゲーム内には時折「座禅を組める」スポットが存在し,座禅を組むと美しい風景のムービーが挿入されるとともに,妙悟値を取得できる。息をつく暇もないゲームだからこそ,こうして時折チルできるのはうれしいし,グラフィックスの美しさを再確認するタイミングにもなっている。

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 本作はレイトレーシングにも対応しており,オンにすると光の描写が非常に精密になる。似た場面で,レイトレーシングをオンにした状態とオフにした状態のスクリーンショットをそれぞれ撮影してみたので,ぜひその描写の美しさを確認してほしい。

 なお,PCで遊ぶ場合,レイトレーシングをONのままプレイするにはかなりのPCスペックが要求される。筆者も基本的にはOFFにして遊んでいたが,もちろんそれでも十分すぎるほど綺麗なグラフィックスを堪能できた。これらの設定はプレイヤーの環境によって変わるため,調整しつつ最適だと思われる設定で遊ぶといいだろう。

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レイトレーシングON
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レイトレーシングOFF

アクション好きはもちろん,世界観に引かれた人にもおすすめの一作


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 今回は時間に限りがあり,8時間ほどのプレイ体験となったが,筆者にとって非常に満足のいくものとなった。西遊記を再解釈した世界観,アクションゲームとしての楽しさ,そして優れたグラフィックスは,ゲームに高い臨場感を与え,面白さにつながっている。

 難度は高く,歯ごたえはあるが,「ソウルライク」的な厳しさよりはやや緩和されているため,難しめの3Dアクションゲームの入門作としてもよいのではないかと思う。説明しきれなかったが,アイテムの素材集めをしてクラフトするというような,RPG好きにとってはたまらないシステムも搭載されている。

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 今年も半分を過ぎ,昨年末からの大作ゲームラッシュもやや落ち着いてきた印象がある今。遊ぶゲームを探しているのなら,「黒神話:悟空」はおすすめの一作だ。アクションゲームが好きなプレイヤーはもちろんのこと,世界観に興味を持ったのであれば手にとって損はないだろう。

「Black Myth: Wukong」公式サイト


  • 関連タイトル:

    Black Myth: Wukong

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    黒神話:悟空

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