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今夏の注目作「黒神話:悟空」の情報を総まとめ。世界観,システム,西遊記の基礎知識まで一挙におさらいだ!【PR】
中国のデベロッパであるGame Scienceが開発する本作は,中国古典小説の「西遊記」をベースとしたシングルプレイのアクションゲーム。Unreal Engine 5のポテンシャルを最大限に引き出した,リアルすぎるグラフィックスが欧米を中心に話題となり,中国発のAAA級タイトルとして今まさに注目を集めるタイトルだ。
「とんでもない期待作が来ちまったぜ……」と言わざるを得ない本作のクオリティの高さは,先日公開されたファイナルトレイラーを見てもらえれば,ビビッと感じ取ってもらえるはずだ。
でもどうせなら,発売前に本作の情報を余すところなく把握してもらいたい! というわけで,来る発売日に備えて公開済みの情報をまとめてみた。本作のベースとなる「西遊記」の基礎知識も合わせて紹介しているので,西遊の旅路について知りたい人も要チェックだ!
そもそも「西遊記」ってどんなお話?
「西遊記」とは,中国,明の時代に書かれた長編小説で,「三国志演義」「水滸伝」「金瓶梅」に並ぶ四大奇書の1つだ。日本においてもドラマや映画でたびたび映像化されていたり,マンガやアニメ、ゲームのモチーフになっていたりと,なにかと目にする機会が多い作品といえるだろう。
とはいえ,近年は映像化の機会が減り「作品名しか知らない」という人も少なくはないはず。そんな人に向けて「黒神話:悟空」のベースとなる「西遊記」のあらましをまとめてみた。
「西遊記」をざっくり説明するならば,観音菩薩の命を受けた三蔵法師が教典を求めて天竺(インド)を目指す取経の旅を描いた物語だ。長安の都から天竺に至るまでの旅路はあまりにも長く,賊や妖魔が跋扈する世情もあり,三蔵法師にとって厳しい旅になることは明らかであった。それを憂えた観音菩薩が旅の手助けになるよう遣わせたのが,孫悟空,猪八戒,沙悟浄の3人の妖怪だった。
従者に護られすんなり天竺へ到着……とはいかず,妖魔の策略によって孫悟空を破門する騒動が起きたり,子母河の水を飲んで三蔵法師が妊娠してしまったり,神々をも巻き込み牛魔王と死闘を繰り広げたりと,これがもう苦難続き。数年でたどり着くはずであった天竺(霊鷲山雷音寺)に到着したのは,出立から約十年後のことであった。
81の苦難を乗り越えて経典を長安へと届けると,釈迦如来から旅の功績を讃えられ物語はめでたしめでたしの幕引きとなる。その際,三蔵法師は旃檀功徳仏,孫悟空は闘戦勝仏,猪八戒は浄壇使者,沙悟浄は金身羅漢の名をいただき,天上へと昇っていったという。
ここからは豆知識的な話になるのだが,「西遊記」で描かれる旅は“経典を持ち帰る”だけの冒険譚ではなく,三蔵法師一行に精神修養の道を歩ませる贖罪の旅という側面もある。三蔵法師を含めた旅のメンバーは,いずれもなんらかの“罪”を犯しており,旅の過程で九九八十一難を乗り越えたことで釈迦如来から許しを得られたのだ。
釈迦如来の弟子でありながら教えを軽んじ人間へと転生させられた金蝉子(三蔵法師),天界で好き放題暴れ五行山に封じられた孫悟空,天の川の水軍大将であった猪八戒は女癖の悪さがたたり天界から追放,沙悟浄は天帝に使える身であったが主君の宝を壊してしまったことで下界に落とされている。そう,みなワケありな人物だったのだ。
旅のお供といえば三蔵法師が乗っていた白い馬も忘れてはいけない。ただの白馬かと思いきや,その正体は馬に姿を変えた龍神。宝玉を燃やした失態によって死罪となるところを観音菩薩に救われ,三蔵法師の足の代わりになることを条件に生きながらえているという設定だ。この馬もまた旅の終わりに八部天龍の名をいただき,最後には龍の姿に戻っている。
ちなみに,悟空のトレードマークともいえる頭の金輪“緊箍児(きんこじ)”は物語のラストで外れる,如意金箍棒は武器ではなく測量用の道具であったなど,興味深い小ネタがまだまだあるのだが,数があまりにも多いのでこれはまたの機会に!
それじゃあムービーを見ながら
「黒神話:悟空」の話をしようか
ベースとなる「西遊記」がざっくりと分かったところで,本題の「黒神話:悟空」で描かれる世界をムービーとともにおさらいしていきたい。
まず触れておきたいのが,本作の主人公と物語について。「黒神話:悟空」というタイトルではあるが,どうやら本作の主人公は孫悟空その人ではなく“天命人”と呼ばれるキャラクターのようだ。サルのような容姿に不可思議な術,伸縮する棍棒を操るさまは孫悟空ソックリに見えるが,現時点で本人との関係性は語られていない。
ストーリーに関しても「古い伝説に隠された真相を究明するため,険しくも不思議な西遊の旅路を辿る」と書かれているのみで,天命人がどういったいきさつで旅に出るかも分かっていない。“天に定められたなんらかの使命”を果たすため,天竺へと至った悟空の軌跡をたどるということなのだろうか?
筆者が確認できた範囲だが,過去に公開されたムービーに“緊箍児”(金色の輪)をつけた人物が登場していないのが気になるところ。孫悟空のシンボルともいえる緊箍児がついていないのは,天命人が孫悟空本人ではないという演出ともとれるが,もしかすると天竺へ至ったあとのタイミングだから金輪が外れている,という解釈もできる。3年前に公開された映像ではあるが,天命人と孫悟空らしき人物が面と向かう描写もあるしで,謎は深まるばかりだ。
軽快でいて爽快なアクションと,一筋縄ではいかないシビアさが同居する本格派なバトルにも期待が高まる。
バトルは通常攻撃と特殊攻撃,ジャンプと回避ボタンを使い分けながら戦う3Dアクション定番のシステムがベースとなる。攻撃,回避,ダッシュなどアクションにはスタミナ消費が伴うため,無計画に動き回っているとたちまちスタミナ切れに。限られたリソースをやりくりしながら,相手に合わせた最適な攻撃手順を組み立てることが重要となる。
重厚な攻撃を放つスマッシュ,相手の攻撃を受け流すピラー,素早い動きで翻弄するスラッシュといった3つの攻撃スタイルも用意されており,状況に合わせた使い分けもまた勝敗を分かつポイントとなりそうだ。
さらに,術に卓越していた孫悟空を思わせる要素として,プレイヤーキャラは“法術”と呼ばれる力を使用できる。ロックオンした相手の動きを一定時間封じる定身術,複数の分身を相手にけしかける分身術のほか,倒したボスに変身しボス固有の技を使って戦うことも可能だ。
情報をくまなくチェックしている人ならばお気づきだろうが,道中で対峙するボスのバリエーションの豊かさも注目どころ。以下のムービーでは「虎先鋒」や「赤尻馬猴」「晦月魔君」をはじめとした,多様な妖怪と戦う姿が見られるのだが,ボスそれぞれに固有のアクションがあり三者三様の戦いが繰り広げられている。これは血湧き肉躍る戦いの予感……!
「西遊記」をベースにした謎多きストーリー,フォトリアルに振り切った美麗なグラフィックス,棍術と法術を駆使して戦う独自のバトルシステムなど,「黒神話:悟空」はなかなかに見どころの多いタイトルだ。プレイ感の好みに左右されるところはあるが,アクションRPG好きをうならせる一本になることだろう。
「黒神話:悟空」公式サイト
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