「PSO2：NGS」第2回クローズドβテストプレイレポート。分かりやすくなった装備の強化システムと目的地までのガイドがうれしいタスクを紹介

　セガが，2021年内にサービス開始を予定している「ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス」（PC / PS4 / Switch，以下 PSO2：NGS）の第2回クローズドβテストが，2021年3月19日から21日までの3日間実施された。


　そこで今回は，第1回クローズドβテストのプレイレポートの最後でお伝えした通り，装備の強化システムと，NPCからの依頼であるタスクについて紹介しよう。

「ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス」公式サイト

■特殊能力の追加は専用アイテムで。ふたつの武器を1つにまとめるマルチウェポンも登場

　キャラクターの装備である武器とユニット（防具）は，セントラルシティにあるアイテムラボで強化が行える。「ファンタシースターオンライン2」（PC / PS4 / Switch 以下，PSO2）の強化システムに似ているが，項目は“アイテムの強化”と“限界突破”“特殊能力の追加”“潜在能力解放”“マルチウェポン”の5種類で，必要な消費アイテムや手順も異なっている。

●アイテムの強化
　武器やユニットのレベルを上げ，基本性能を上昇させる。強化方法は，「PSO2」の“新世武器”と同じ仕組みで，不要な装備とN-グラインダー，メセタを消費して経験値を入手し，レベルを上げていく。本作では，ユニットもこの方法で強化するようになった。

レア度の高い装備を素材にすれば，多くの経験値が得られる。「PSO2」と同じだ

●限界突破
　アイテム強化の最大値を上昇させる。「PSO2」では，“潜在能力の解放”で上限を上げられたが，本作では，上限の開放と，下で説明する“潜在能力の解放”が分けられている。実行するには，デュアマイトといったアイテムとメセタが必要だ。

筆者が確認できた強化上限は30。レア度が低い装備は，10から20，20から30へと上限の開放が必要だったが，★3は，はじめから上限が30になっていた

●特殊能力の追加
　装備に，打撃力や射撃力，法撃力，HP，PPの上昇効果などを付与する。「PSO2」でもお馴染みの強化だが，すでに特殊能力が付与された装備を素材にするのではなく，専用のアイテムを消費して行う。


　アイテムごとに付与できる特殊能力が決まっており，それを複数素材にすることで成功率がアップする。例えば，アイテムの“C/スタミナII”は，1つで成功確率が10％なので，10個使うことで必ず“スタミナII”が付与できる。ただ，一度に使えるアイテムは10個までなので，アイテム1つの成功率が10％未満の場合，失敗する可能性も出てくる。

付与した特殊能力の継承率は100％なので，別の能力を追加で付ける際に消えてしまうようなことはない

スロット数は2と固定のようだ。アイテムによって異なるのか，また別に追加方法があるのかは不明

●潜在能力の解放
　「PSO2」と同じように，武器ごとに持つ潜在能力を開放する。専用アイテムの“フォトンチャンク”と“モノタイト”，メセタが必要で，潜在能力のレベルを上げることに必要量が増える。

武器強化上限の開放と連動しなくなったため，強化の度合いに関係なく実行できるようになった

●マルチウェポン
　2種類の武器を1つにまとめる。アサルトライフルとツインマシンガンをマルチウェポン化した場合，レンジャーとガンナーをメイン及びサブクラスにしておくと，1つのアクションパレットに両クラスのフォトンアーツ（以下，PA）をセットできる。
　武器の切り替えなく，流れるようにPAを繰り出せるので，武器種の異なるPAを組み合わせて戦いたいときは便利だろう。

マルチウェポン化できるのは，ツヴァイライフルとツヴァイウォンドなど，同じシリーズの武器のみ

　マルチウェポンを行うには，フォトンクォーツといったアイテムとメセタが必要。また，素材側の武器の強化値や特殊能力は，マルチウェポン化後には影響しないので，事前に強化をしておく必要はない。　


　これらの装備強化に使用するアイテムだが，N-グラインダーは，フィールドに置いてあるコンテナから，モノタイトやフォトンチャンクなどのアイテムは，フィールドで行える採掘で入手できた。
　第1回クローズドβテストでは，N-グラインダーの入手できる数が少なく，装備の強化に苦労する場面もあったのだが，今回は入手数が増えており，安心して強化を進めるられたので，正式サービスでも気軽に強化を楽しめるだろう。


　なお，装備の強化だが，キャラクターの持つ“戦闘力に”影響する。これは，キャラレベルと装備品の性能，習得しているスキルなどを総合して判断される能力のようで，緊急クエストへの参加などは，この数値が一定以上あることが条件になる。
　装備の強化は，手軽になったぶん，しっかりと進めないといけないコンテンツになると思うので，効率のいい素材集めが重要になりそうだ。

■NPCの依頼は“クライアントオーダー”から“タスク”に。目的地までのガイドもある親切設計

　本作では，「PSO2」ではクライアントオーダーと呼ばれていたNPCからの依頼が，“タスク”といった名称に変更されており，さらに，メインとサイド，デイリー，ウィークリー，期間限定の5種類に分けられている。
　デイリーとウィークリーは，「PSO2」のアークスミッションに近く，プレイしている日やメンテナンスを挟んだ週を期限に目標を達成する必要がある。

　なお，期間限定タスクは未発生のため詳細は不明だが，期間限定のイベントなどで発生するのだろう。

タスクを受注できるNPCの頭上には，専用の吹き出しアイコンが表示される

　目的地までの到達や特定エネミーの討伐が目標の場合，そのタスクのナビをオンにすることで，目的地までの案内をしてくれる。広大なエリアが舞台になった本作だけに，非常にありがたい機能だ。


　デイリーとウィークリーのタスクは，結構な額のメセタが報酬でもらえる。装備の強化などにはメセタも欠かせないので，金策として重宝しそう。


　約12万人を対象にした今回のクローズドβテストだが，ゲーム内容やプレイできる範囲は第1回とほぼ変わらず，同回の不具合修正や調整，大人数プレイ時の負荷などをテストしていたようだ。変更部分に不具合があったのか，初日と2日目には何度か緊急メンテナンスが行われたが，それ以降は大きな問題もなくプレイできた。
　コンテンツのボリュームが見えないので，気になる点も多いのだが，プレイの爽快感やワクワク感は非常に高いので，正式サービスへの期待への期待が高まる。サービス開始日を含めた今後の続報を待ちたいところ。

正式サービスでは，CBTで使えなかったパルチザン，ワイヤードランスなど6種の武器が登場する（公式番組「PSO2 NEW GENESIS Prologue 2」より）

第1回CBTのアンケート結果に基づき，第2回CBTでは新顔のパターンが追加

　「PSO2」のグラフィックスエンジンが更新され，「PSO2：NGS」タイプに対応したキャラクタークリエイトも実装されたいま，キャラクリや共有できるアイテム集めなど，本作サービスインの準備を進めている人もいるだろう。
　4Gamerでは，今後も「PSO2」や「PSO2：NGS」をプレイするうえで，役に立ちそうな情報を用意していくので，楽しみにしていてほしい。

「ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス」公式サイト