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[TGS 2020]「PSO2 NEW GENESIS Introduction」レポート。現役アークス,新しい千年紀の始まりを眺める
PSO2から1000年後の世界であることと,キャラクターに紐付く引き継ぎ要素が発表されたくらいで,まだまだ謎は多い本作だが,配信では新要素がいくつか判明したのでレポートしていこう。なお,筆者が現役アークスであるため,ときどき脱線している点もあるがご容赦を。
冒頭に登場したのは,なすなかにしのふたりと,ニュージェネシスナビゲーターのヒロ・アライ氏。ヒロ氏は開発とプレイヤーの間をつなぐ活動をしていくとのことなので,今後の配信においてお馴染みになっていくだろう。
最初に,おさらいとして登場したスライドを見ておこう。内容的にはすでに公開されている情報と被るため,ここでPSO2およびニュージェネシスの存在を知った人向けのものになる。
ストーリーについての言及は,PSO2から1000年後が舞台とだけでバックボーン情報はとくになかった。ファンタシースター1〜4で“1000年”は重要なキーワードの1つであり,大いなる光によって行われた深遠なる闇の封印が弱まる周期を示す。その結果,深遠なる闇の実体としてダークファルスが出現する。PSO2においてはプレイヤーが大いなる光であり,シバと原初の闇の関係からすると,新しい千年紀の始まりと見てよさそうだ。
フィールドに関する情報として,国内ではオープンフィールド,グローバルではMMOと表記していたことが混乱の元となっていたが,実際にはMOとMMORPGのHYBRIDタイプになるとのことだ。
まずプレイヤーは町に降り立つ。町は数百人のプレイヤーが集まる場所で,ロビーの拡張版といったところだろう。町とフィールドはシームレスにつながっており,カウンターでクエストを選択するといった操作は必要ない。
フィールド自体は広大だがセクションで区切られており,シームレスに切り替わる。後述するがセクションには「探索セクション」と「戦闘セクション」の2つがあり,戦闘セクションの場合は最大8人のMOライクな状況に変化するそうだ。
探索セクションの上限人数はとく触れられなかったが,実機映像では1/32とあった(文字がかなり小さいため不正確ではあるが)。もしかすると,上限人数が異なる戦闘セクションの存在があるのかもしれない。
セクション内でのマッチングは自動で行われるそうだが,細かな設定もきっとあるだろう。ちなみに町の映像が流れた際,アイテムショップやエステなどの文字を確認できた。アイテム強化らしき文字もあったが「掘る」概念は弱いのだろうか。そして,ドゥドゥの子孫だったりするのだろうか。
時間と天候がリアルタイムに変化していくフィールドは,アップデートで到達範囲が広がるそうだ。「見える場所すべてに行けるようになる」との表現からすると,舞台は1つの惑星だけになるのかもしれないし,気候や植生の変化もあれば,文化の違いもあるだろう。乗り物の存在有無が気になるところだ。
フィールドにはレスタサインと呼ばれる回復アイテムが点在しており,これを回収すると回復を実行できる回数が増える。そのため,複数ある回復アイテムは廃止となった。オープンワールドでお馴染みの仕様なのだが,モノメイトはないのか,レスタはどうなるのか気になるが,その点は不明のまま。またレスタサインとは異なる色のサインも確認できたが,こちらも詳細は不明だ。
フィールドの探索セクションではギャザリング要素があるほか,テイムズと呼ばれる野生動物をハントして素材を得ることもできる。フードアイテムや交換アイテムなどの入手に使用すると思われるが,このあたりはMMORPG的な色を強めていくということなのだろう。
続いて,配信での順番とは入れ替わるが,戦闘セクションについて先に触れておこう。戦闘セクションではエネミーの位置がミニマップと画面上に表示される。トライアルと呼ばれるイベントもあり,これはPSO2のインタラプトイベントに該当する。トライアルごとに達成条件があり,それを満たすとボーナスが得られるといった具合だ。
ところで,エネミーというか敵対する種族に,ドールズのほかアルターズと呼ばれる龍のような見た目の種族の存在も判明したため,勝手に1000年後のアムドゥスキアなのかなと考えている。PSO2においてもアムドゥスキアは重要イベントが起きる惑星であったし,原初の闇が落とすアイテムもアムドゥスキア産が多い。
ニュージェネシスにおける,アクションやクラスも見ていこう。共通するアクションとして,フォトンダッシュとフォトングライドが用意されており,フォトンダッシュはいわゆるダッシュ。フォトングライドは,ジャンプもしくは高所からの滑空移動になる。
攻撃面ではジャストアタックが廃止された点が大きい。回避アクションは,全クラスでステップに共通化され,ステップアタックは継承されている。ステップでの回避成功あとに攻撃を行うとステップカウンターが発動し,ハンターの場合は通常攻撃5段目が発動という情報もあった。また,とくに言及はなかったが,高所から落下攻撃(攻撃範囲広め)をするシーンもあり,基本操作面での変更要素はまだまだありそうだ。
クラスは適宜公開されていくと思われるが,現時点ではハンターとレンジャー,フォースが判明している。配信を見るに操作体系は,PSO2と大きな変化はない。多くのアークスは,直近に実装された後継クラス“ラスター”の操作体系が既存のクラスとは大きく異なり,ニュージェネシスの叩き台なのではと感じていたと思うが,そうでもないようだ。ただレベルによりアクションが増えていく可能性もあり,ここは続報待ちとなるだろう。
ハンターは,PSO2のハンターとあまり変化がない印象を受けたが,通常攻撃が5段目まであり,5段目はフォトンアーツと同等のダメージを叩き出せるそうだ。配信ではソードのみを使用していたが,ワイヤードランスやパルチザンはあるのだろうか。またジャストガードの有無も不明だ。
レンジャーには適正距離が採用されており,適正距離外ではダメージが低下する。そのため立ち回り自体が変化するが,オープンワールドゲームでは,よくある概念なので今風と言えば今風になるだろう。また肩越し視点もアリとのことだ。ところでキャストは普通に走っていたが,ホバー移動はないのだろうか。
フォースは,通常攻撃でロッド先端から光弾が飛び,PSO2でのロッドシュート的なものになる。テクニックにノンチャージとチャージの概念があるのは継承されており,フォイエとバータを確認できた。ただノンチャージはフォイエ,チャージはラ・フォイエといった具合だったので,テクニックの体系は変更されているようだ。また武器アクションで,ガードが可能になっている。いままでありがとう,ミラージュステップ。
エネミーはドールズとアルターズが登場したが,いずれも弱点を持っている。ドールズの場合であれば,黄色いコアだ。エネミーごとに弱点属性で攻撃すると,コアが露出するというように,エネミーをすばやく倒せる要素がある。また,特定の攻撃手段で条件を満たすとダウンする様子も確認できた。
今回は“Introduction”ということで,具体的に突っ込んだ内容というよりは,概要説明に近いものだったが,仕様については見えてきた部分もあるし,配信内の実機映像から推察できる部分も多い。
アークスの多くが気にしているサービスインの時期は2021年のままで,持ち込める武器/防具への影響は不明。また推奨動作環境の情報もなかったほか,PlayStation 5とXbox Series Xに対応するのかもまだ分からない。
PCユーザーとしては,準備にある程度の時間が必要なので,推奨環境情報がほしいところなのだが……キャラクリができるベンチマークをお待ちしています!
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- ライター:林 佑樹
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