プレイレポート
オープンワールドRPG「ノアズハート」CBTレポート。果てしない広さのマップを自由に飛び回って探検してみた
オープンワールドとなる本作の舞台「ノア大陸」は,6400万平方メートルもの面積を誇る球体(惑星)で形作られており,プレイヤーは一朝一夕では探索しきれないほどの広大な世界で旅することができる。
ゲーム内容については以前,英語版CBTレポートで紹介したが,今回は待望の日本語版CBTとなるため,基本システムをあらためて紹介しつつ,オープンワールドの魅力を中心にレポートしていく。
舞台は6400万平方メートルの球体。「Noah's Heart」は鉤縄やジェットパックで惑星を丸ごと冒険できるオープンワールドゲーム
Archosaur Gamesがサービス予定のスマホ向け新作アプリ「Noah's Heart(ノアズハート)」の英語版CBTが実施された。冒険の舞台となる「ノア大陸」は,“実際に球体”の6400万平方メートルにわたる惑星で,この広大な世界をさまざまな移動手段で探索できるのが本作の大きな魅力となっている。
「ノアズハート」公式サイト
「ノアズハート」事前登録ページ
「ノアズハート」事前登録ページ
戦闘の自由度を高めた,4種の武器&幻霊システム
ゲームスタート時のキャラクターメイクでは性別や体型,顔のパーツを細かく調整できるほか,特徴が異なる初期武器を選んでいく。
本作はコスチューム類やカメラ機能も充実しているため,「最初にじっくり作るタイプ」「最初はパパッと作るタイプ」は人それぞれだろうが,キャラメイクもこだわって挑むことをおすすめしたい。
次いで,選べる初期武器は「片手剣」「双剣」「長柄」「弓」の4種となるが,これらはいわゆる職業ではなく,本当に“最初にどれを持って戦うか”くらいの違いであり,あとから自由に変更できる。
そのため,まずは雰囲気や好みだけで選んでも問題なしだ。
操作方法はバーチャルパッド方式で,画面左側に触れて移動し,右側のアイコンで攻撃やジャンプ,回避アクションなどを行う。
メインストーリーはガイドに従ってオート移動で進行できるので,ゲーム初心者であっても迷うことなく遊べるだろう。
またバトル中は通常攻撃のほか,武器固有のスキルと「幻霊(ファントム)スキル」を使用できる。敵が強力な技を使うときは予兆(攻撃範囲)も表示されるので,それを避けながら戦うスタイルだ。
システムの特徴は,ガチャで入手できる「幻霊(ファントム)」を憑依(装備)することで,幻霊が持つ二つのスキルを使用できること。
似たようなゲームでは,スキルは武器や職業によって定まることも多いが,職業の概念が存在しない本作は「スキル=付け替え自由の幻霊」といった構造のため,カスタマイズの幅が広い。双剣を持ちつつ幻霊は回復重視にするなど,武具に縛られずロールを追求できるわけだ。
それに憑依させる幻霊はいつでも変えられるため,パーティメンバーとの相性を踏まえて調整すれば,1キャラでも多彩な戦術を試せる。
幻霊はプレイヤーキャラクターに憑依させるだけでなく,パーティで一緒に戦う傭兵(いわゆるNPC仲間)としても起用できる。
パーティは4人編成で,ダンジョン攻略時は憑依させる1体のほか,3体まで幻影を編成できるため,他人とのマルチプレイのみならず,幻霊フル編成でも挑める。オンラインRPGながらソロプレイもしやすい設計なので,のんびりオープンワールドを探検したい人にもうってつけだ。
ダンジョン内の巨大ボスとの対峙では,プレイヤー操作の腕前が試される場面も多い。回避をはじめとする反射的なアクションの重要性も高く,強敵との戦いではとくに手応えを感じられるはず。
このほかPvPコンテンツや,幻霊スキルを連携させるバトル要素も多岐にわたる。このあたりの詳細は前回記事でおさらいしてほしい。
どこまでも続く世界を思うままに冒険!
物語やコンテンツ面の説明はここでは置いておき,多くの人が真っ先に知りたいであろう,オープンワールド自体の魅力をまずはお伝えする。
ノア大陸は6400万平方メートルもの面積が詰め込まれた球体世界とあって,ワールドマップは途方もなく遠くまで広がっている。
グラフィックス面も近年の新作ゲームとしては申し分ないクオリティで追求されており,また世界各地にさまざまなロケーションが設けられているため,物語を進めずにダラダラ旅したい欲求にも応えてくれる。
マップ探索の頼れるお供となる,移動手段について紹介しよう。
最序盤で入手できる「鉤縄」は,ほぼすべてのオブジェクトに対して利用可能な移動アイテムだ。フィールド内の壁や木,巨大なモンスターに向かって撃ち出すと,投てき箇所まですばやく飛んでいける。
町で使えば屋根から屋根に飛び移り,高所の塔にも難なく登れる。建造物を次々と飛び移っていく爽快感はぜひ味わってほしいものだ。
続いて紹介する「ジェットパック」は,数々の移動手段のなかでもトップクラスに使用頻度が高くなるであろう便利アイテムだ。
こちらは垂直方向に空高く飛び上がり,それから緩やかな滑空移動に移るもので,単純な中距離移動をはじめ,高さのある建物や山などもあっさり登れてしまう,まさに探索の必需品である。
使用時にリソース消費はなく,使用後はクールタイムが発生するが,プレイ中は頻繁に空を飛び,高所から気になるものを見つけたら滑空して近づき,確認してみよう。この流れを繰り返すだけでも移動効率は向上し,世界を広く見渡して冒険する気持ちよさを体験できる。
歩行中は鉤縄とジェットパックの使用頻度が高まるが,「乗り物」(マウント)も充実している。本作のチュートリアルでは「ウマ」を入手することができ,目的地への移動をスムーズにしてくれる。
今回は入手できなかったが,乗り物にはバイクやクルマ,モンスターなども存在していた。入手方法はそれぞれ違うようだが,乗り物の外見にもそれなりにこだわれるゲームのようだった。
また,マップのあちこちには「列車」が止まる駅があり,時刻表通りの時間に駅にいれば,列車に乗ってマップを高速移動できる。
ゲーム内では特定地点への「ファストトラベル」も利用できるが,旅に出る気分で列車に乗り込むのもまた一興である。
町の外には色とりどりの景色が広がり,冒険者を飽きさせない。
ノア大陸にはのどかな平原をはじめ,雪に覆われた氷雪地,風情を感じさせる湖など,大自然を感じるロケーションがいくつもある。
それらに生息している動物も地域によって異なるため,環境ごとに息づく生物たちを観察しにいくのも遊びの一つになりそうだ。
ちなみに本作は“ゲーム内時間に応じて天気が変化”する。
ゲーム内では(ゲーム内の)1日24時間の天気予報をチェックできて,天気次第でいつもと違った景色を見られる。そのときどきの旅情を味わえそうなところもワクワクさせてくるポイントである。
歩き回る楽しさ以外にも,探索の欲求を盛り上げてくれる要素として,世界中のいたるところに「宝箱」が隠されている。
宝箱は山の崖の上,町で最も高い建物の上など,一見すると発見できない物陰に仕込まれている。入手できるアイテム自体も価値が高めなため,自由に飛び回ること自体がご褒美になりやすいのは美点だ。
オープンワールドの遊び方も自由とあって,人によってはストーリーを進めず,ただ世界を見て回ったり,宝箱ハントに勤しんだりするだけで何時間でも遊べてしまうことだろう。とくにジェットパックで飛び回るクセを身に着けると,意外な発見があるのでおすすめである。
リアルでもバーチャルでも,旅には「カメラ」が必須だろう。
本作のカメラ機能では,フィルター設定や吹き出しの追加,キャラクターにポージングをさせて好きなアングルで撮影することもできる。
旅の途中,絶景スポットを見つけたら写真に収めていこう。
それとコスチュームも男女ともに充実しており,衣装のカラー変更や,帽子などの小物にもこだわれる。スクリーンショットでカッコイイ&カワイイ写真を撮るのが好きな人にはまず沼だ。
これらオープンワールド探索などに加えて,CBTではプレイヤーコミュニティ「ギルド」を中心とするマルチプレイにも触れられた。
ギルドコンテンツは,時間限定で出現するボスにダメージを与えてスコアを稼ぐ「ギルド遠征」,専用マップで談笑できる「ギルド晩餐会」などがあったが,全体的にゆるめに楽しめそうな印象だった。
ギルド遠征にせよリアルタイムでの協力プレイではなく,団員がそれぞれソロでチャレンジしてスコアを稼ぐ仕組みだったので,少人数でまったり遊びたい人でも抵抗なく加入できそうな雰囲気だ。
今回紹介したコンテンツ以外にも,育成面やハウジングなどのやり込みが満載な「ノアズハート」は,早くも無限に遊べそうな立て付けを感じさせてくれた。オンラインRPGながら,ソロでのんびりオープンワールドを冒険できる構造も,CBT時点でしっかりと構築されている。
6400万平方メートルを旅するRPG。そこにしがらみはあんまりなし。CBT後にもさらなる調整が加えられるものとして,正式サービス時にどれほど仕上がった世界を見せてくれるのか,一段と楽しみになった。
なお本作は現在,事前登録の受付が開始されている。登録者数に応じてストレッチゴールが設けられており,最大でSR幻霊「ジェニー・ワット」の配布が決定する。気になった人はぜひ下記から確認してほしい。