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「Ghostwire: Tokyo」のメディア向けプレビューをレポート。霊体や妖怪が徘徊するリアルな渋谷を,立体的に探索するアクションアドベンチャー
メディア向けプレビューイベントにて,本作の約30分のプレイ映像が公開されたので,ディレクターの木村憲司氏とプロデューサーの木村雅人氏による解説を交えて,その概要をお伝えする。
本作の舞台となるのは,謎の般若面の人物が引き起こした大規模な超常現象によって,ほとんどの人々が一瞬にして謎の霧に飲み込まれて消失した2021年の東京だ。超近代的な街並み,古式ゆかしい寺社仏閣,狭い路地裏など多彩な景色が入り交じっているこの都市には,今や人々の代わりに「マレビト」(幽霊や怪異,怪物など)が徘徊している。
今回の映像では,渋谷での探索が紹介された。
妹が行方不明となり,自身も事故に遭って瀕死だった主人公は,ずっと般若を追っているという「KK」と出会い一命を取り留める。KKは影のような存在で,主人公の右手に取り憑くような形で行動を共にすることとなる。いわば二心同体となった彼らは,マレビトと戦いつつ,結界を解いたり,穢れを浄化したり,霊化した人々を救い出したりしながら,人体消失の謎を解くべく般若を追い,ひいては東京を救うことを目指す。
マレビトとのバトルは,指先から射出する「エーテルショット」で中〜遠距離から攻撃する。攻撃を繰り返してマレビトを弱体化させるとコアが露出するので,ワイヤーのようなものを射出してそれを引き抜いてトドメを刺す。
この中距離を主とするバトルの構築には相当苦労したそうだが,独特の面白さがあるものに仕上がったという手応えを感じているという。本作は一人称視点を採用しているが,射撃戦やワイヤーは,印を結ぶようなモーションで繰り出され,手の動きだけで非常にカッコイイ。
また,正面から戦うだけでなく,しゃがんだ状態で相手に気づかれないよう背後から近づき,ステルスアタックを繰り出すことも可能だ。
さらにゲームの進行に応じて武器を手に入れることもあり,今回の映像では弓を使ったバトルを確認できた。弓はエーテルショットと同じく中〜遠距離攻撃用だが,より遠い敵にも強力な攻撃が可能で,かつヘッドショットを狙える。そのぶん矢には限りがあるようだった。
今回登場したマレビトには,首のないタイプもいて,弓を使っても当然ながらヘッドショットができない。さらにアクロバティックな素早い動きで主人公に迫り来るので厄介そうだ。マレビトは10数種類存在し,それぞれ都市伝説をモチーフとする特徴を持つとのこと。
一方,ネコマタやカッパなど一般的に知られる妖怪は,基本的に主人公や人々に危害を加えない。例えばネコマタは,「冥貨」と呼ばれるお金と引き替えに,形代や矢などのアイテムを販売している。
また,空を飛んでいる天狗にワイヤーを射出して,ビルの屋上に上がるといった描写も見られた。スキルのレベルを上げると,任意の場所に天狗を呼び出して高所に上がるといったこともできるそうだ。
主人公は当初,風の力を使っているが,映像の最後には炎の力を獲得していた。風の力はハンドガンのような速射攻撃が,炎の力はロケットランチャーのような爆発を伴う攻撃が可能になるそうだ。そのほかサブウェポンのお札などもあるという。
道中には,謎の霧や冥界への入り口と化した鳥居,冥貨や霊力を得られる「エーテル結晶体」などが配置されている。謎の霧に触れると主人公はダメージを受けるが,鳥居を浄化して霧をはらすと探索範囲が広がっていく。
浄化した鳥居の神社からはアイテムなどを獲得可能で,映像に出てきた最初の鳥居では「形代」を入手していた。形代は,謎の霧や穢れに飲み込まれた人々の霊体を吸い出すためのアイテムである。霊体を吸収した形代を,公衆電話の内部に隠された特殊装置にかざすと,その霊体の持ち主を結界で封じられた渋谷の外に送り出すことができて,それにより主人公は経験値を得られる。形代は所持している枚数が多いほど,効率よく霊体を救うことができる=強くなれるため,形代集めは重要な要素になりそうだ。
あえて霊体を救わずに進める,つまりレベルアップせずにゲームを進めていく縛りプレイもできるとのこと。
敵の攻撃は,直接的なものだけでなく,主人公とKKのいる空間に結界を張り,その内部を冥界化するという手段も用いられる。今回の映像では,KKのアジトがあるマンション全体に結界が張られ,制限時間内にすべての要石を破壊しないと冥界に飲み込まれてしまうというシーンを確認できた。冥界化していくマンションの内部は,壁が不気味な色や模様で染められたり,部屋の上下左右が入れ替わったりと,さながらダンジョンのような様相となっていた。
またメインストーリーのほかに,サイドミッションも用意されている。映像では,拉致された座敷童子を救ってほしいという,老女の地縛霊のサイドミッションが披露された。
今回の映像は渋谷の探索となっていたが,この再現にはかなりこだわっているという。道玄坂やヒカリエに対応する,「幽玄坂」や「カゲリエ」といったワードが登場し,さらに進行すると渋谷駅構内や429(リアルでは109)のビル内に入れるという。とはいえ渋谷を丸ごと再現したわけではなく,リアルの東京にあるほかの魅力的なスポットを盛り込んだ,本作ならではの街に仕上げたとのこと。両氏は,「ただ横に広いだけでなく,縦方向も含めた立体的な探索を楽しめるように作った」「本作の特徴は,通常入れないビルの屋上や高速道路に入って立体的な探索ができること」と話していた。
設定やストーリー的には,「人々の魂を救済できるのは自分だけだ」と語る般若と,人々を救って般若に“嫌がらせ”をするというKKの因縁が気になるところだが,こればかりは製品版をプレイしてみてのお楽しみだろう。
なお,想定されている総プレイ時間は,メインストーリーのクリアに15〜20時間,サイドミッションややり込み要素を含む場合は30〜40時間程度を見込んでいるとのことだ。
最後に両氏のメッセージを掲載して,本稿の締めとしよう。
木村憲司氏:
「Ghostwire: Tokyo」は,東京と渋谷の魅力をギュッと詰め込んだゲームです。パッと見は日常的な風景なのに,人がいなくてマレビトや妖怪がうろついているという非日常的性を楽しめます。バトルも,簡単に敵を倒せて気持ちよくなるよう,カジュアルなものに仕上げました。本当に,幅広い層の皆さんに楽しんでいただけると思います。
木村雅人氏:
「Ghostwire: Tokyo」では,東京のいろんなスポットをオマージュして再現しています。東京に来たことのある人や現在住んでいる人は,本作をプレイすると「これは,あそこか!」と思うようなところがたくさん出てくると思います。また海外の皆さんも,本作をプレイしてから東京観光に来てもらえたら,より楽しめるんじゃないでしょうか。ぜひ東京をフィーチャーした本作を楽しんでください。
「Ghostwire: Tokyo」公式サイト
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