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  • 発売日:2020/09/03
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魔法系バトルロイヤル「スペルブレイク」プレイレポート。俺のこの手が真っ赤に燃える!
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印刷2020/09/12 00:00

プレイレポート

魔法系バトルロイヤル「スペルブレイク」プレイレポート。俺のこの手が真っ赤に燃える!

 Proletariatは2020年9月3日,魔法系バトルロイヤルゲーム「スペルブレイク」PC / PlayStation 4 / Nintendo Switch / Xbox One)の正式サービスを開始した。

※PC版はEpic Gamesストアで配信(関連リンク
画像集#001のサムネイル/魔法系バトルロイヤル「スペルブレイク」プレイレポート。俺のこの手が真っ赤に燃える!

 これまで,「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」「Apex Legends」「フォートナイト」「荒野行動」など,バトルロイヤル系ゲーム,いわゆる“バトロワ”と呼ばれるジャンルのタイトルは多くリリースされてきた。しかし,このバトロワ系というジャンル,個人的なイメージだが,プレイしている人は「最近,ゲームはもうこれしかやっていない」くらいの勢いでハマり,プレイしていない人は「有名だからタイトル名は知っているけど,どれもまったくやったことがない」くらいの勢いでやっていない印象がある。
 ここまでジャンルとして定着してきている以上,「今更やったことがないでは済まされない……」と思いつつ,「猛者だらけであろう世界に今更入っていくの怖い……」という人もいるかと思う。

 新規タイトルなので,そう,やるなら……今! というわけで,今回はバトルロイヤル系はまったくの初心者である筆者がプレイレポートをお送りしてみたい。今回プレイしたのはXbox One版だ。なお,本作は全プラットフォームでのクロスプレイ/クロスセーブに対応している。


バトルまでの流れを紹介。難しいことは何もなく,初心者にも優しい


 さて,本作を遊ぶにはまずアカウントを作る必要があるので,メールアドレスが必要だ。このアカウント制のおかげで,使用ハードを変更しても続きを遊べる“クロスセーブ”が実現している……のだと思う。

結果にコミットしそうなタイトル画面
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アカウントの作成は,メールアドレスとパスワードを設定するだけ。パスワードは6文字以上である必要がある
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 アカウントを作成したら,チュートリアルが始まる。魔法を使うには,各属性の「ガントレット」を腕に装着する必要があることや,どの属性の魔法にも「呪文」と「魔術」の2種類が用意されていることなどが解説される。
 「呪文」は言わば小攻撃で,「魔術」は大攻撃のようなもの。「呪文」は,MP的存在である「マナ」を消費するが,「魔術」はクールタイム制で,マナは消費しないという違いがある。

「呪文」は単発の単発の飛び道具的なもの,「魔術」は地面の広範囲に攻撃を繰り出すものが多い
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本作の特徴的なアクションとして「浮遊」がある。浮遊はフワーッと浮かぶ大ジャンプで,マナを消費する。そのため,浮遊からの着地直後に呪文の連打といったことはできない。マナは少し待てば回復する
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 バトルでのアクションに関しては基本的に「呪文」と「魔術」と「浮遊」のみ。これに,後述の「ルーン」を時々織り交ぜていく。難しい要素は一切なく,チュートリアルの指示に従っていけば,自然にこのゲームが理解できるだろう。

チュートリアルの最後に「練習場を選べ」と言われるが,マップでは英語でしか示されていないので注意。「Practice」を選べばOKだ
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 チュートリアルが終わったら,「クラス」を決定する。クラスは,プレイヤーがメインで使用する魔法の属性を象徴しており,炎属性なら「パイロマンサー」,石属性なら「ストーンシェイパー」といった名称が付けられている。クラスはいつでも変更できるので,深く考えずにやってみたいクラスを選ぶといい。筆者はいやらしい攻撃が大好きなので,いやらしそうな毒属性を扱う「毒物学者」を選択してみた。

クラスは6種類の中から選択し,いつでも変更できる。プレイヤー自身のレベルを示す「MAGEレベル」とは別に,各クラスには「クラスレベル」があり,時間をかければすべてを上げていくことも可能だ
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 メニュー画面からゲームモードを「練習」にすると,チュートリアルのクリアによって開放された「練習場」に行くことができる。練習場では全属性のガントレットや装備品が揃っており,好きなものを拾って装備して,自由に戦い方を確認できるようになっている。いろいろな属性のテストなどをしてみるといいだろう。

ここで「チュートリアル」を選ぶと,さっきと同じチュートリアルがまた始まってしまうので注意
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あらゆる種類,あらゆるレアリティのアイテムが勢揃いしている。壮観
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 チュートリアルと練習で動きを確認し終えたら,いよいよ実戦へ。ゲームモード選択画面で「BATTLE ROYALE」を選ぶと,さらに「SOLO」と「SQUAD」のメニューが出てくる。「SOLO」は1人用,「SQUAD」は3人で組むチーム戦だ。メニューには,おそらく2人でコンビを組むのであろう「DUO」の項目もあったが,まだ選択できなかった。とりあえずは「SOLO」を試してみるといいだろう。選択すると,マッチングが開始される。参加人数は最大42人のようだ。

「プレイヤーを待っています」の表示が出ている間は,マッチング待ち。この場所はロビーのようなもので,練習場と同じように,自由にいろいろと確認ができるようになっている。ここには同じようにマッチング待ちをしている人もいて,なかには攻撃してくる人もいるが,ダメージはくらわないので大丈夫
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 ルールは至ってシンプルだ。まず,スタート時に参加者全員が上空から降下する。降下できる地点はいくつかの中から選択式で,降下可能な位置は毎回変わる。地面に降りたら,フィールドを走り回り,ほかのプレイヤーと交戦し,最後に生き残った人が勝利となる。

降下中の画面。筆者はこの降下中にカメラをグルグル回しながら「アクトレイザー」ごっこをやっている
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 地面に着地した瞬間からほかのプレイヤーとのバトルが可能になるが,フィールドは広大で,降下地点が各々異なるため,いきなり大乱戦になることは少ない。
 ただ,マップ上で光っている位置には「マナの部屋」と呼ばれるものがあり,これに触れると,最高ランクのレアリティである「レジェンド」のアイテムが手に入る。そのため,マナの部屋に近い降下地点は人気が高く,降下して即バトルの可能性が高くなる。

赤い丸が降下地点候補で,白いキラキラがマナの部屋。マナの部屋は触れてから20秒が経過しないとアイテムが出現しないため,周囲にほかのプレイヤーがいるときに突っ立って待っていると危険だ
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フィールドには,至る所に廃墟のような古城や民家が点在している。中世ファンタジー感が満載だ
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 フィールドが広大となると,なかなかほかのプレイヤーに出会わず,決着までが大変なのでは……と思われるかもしれないが,行動できる範囲は,一定時間ごとに迫り来る「魔法嵐」によって,徐々に狭められていく。魔法嵐に触れるとスリップダメージを受けるので,プレイヤーは否応なく,マップの外周部には居られなくなる。

青い線が魔法嵐。円になっていて,この円が徐々に小さくなってくる。円の外側にいると,ダメージをくらい続けてしまう
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 魔法嵐の円は最終的にどこかの1点に向けて収縮していくわけだが,この位置は毎回ランダム。最初の魔法嵐の接近が報じられたら,マップを確認し,終盤はどの辺りで戦うことになりそうなのかを把握しておきたい。

 また,魔法嵐の進行時に安全圏に到達するとスキルレベルが上昇し,プレイヤーの魔法が強くなる。終盤になればなるほど全プレイヤーの攻撃力が上がり,決着が速まっていくというわけだ。

このように,どこへ向かって円が収束していくかは毎回変わる。白い線の中は安全圏なので,そこを目指すことになる
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スキルレベルは最大で4。魔法嵐の円の収縮が始まったら,なるべく早めに安全圏を目指してレベルアップしておきたい。スキルレベルが上がるとどう強くなるのかは,クラス選択画面の右上にリスト化されている
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 それなら,魔法嵐の収縮地点が分かった時点で全速力でそこへ向かって,終盤までジッと隠れていれば安全じゃない? と思われるかもしれないが,フィールド上にはさまざまなアイテムなどが入ったチェストが点在しており,これを回収しておかないと,後々の戦いで不利になる。

チェストは,スモールチェスト,ラージチェスト,エピックチェストなど,各地にいろいろな種類が存在する。チェストから手に入るアイテムはその1ゲーム限りのもので,ゲームが終わればなくなる
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 チェストに入っているアイテムは,大きく分けて5種類ある。

 1つ目は,「ガントレット」。魔法には,毒,炎,氷,雷,石,風の6属性があり,自分が選んだクラスのガントレットは初期装備として右手につけている。アイテムのガントレットは,それとは別に左手に装備することができるサブウェポンで,2種類の属性を使い分けることができる。

 しかも,2属性の組み合わせにより,新たな効果も得られる。例えば,毒と炎を組み合わせると,毒霧を発生させた後,その毒霧に炎弾を撃ち込むことで爆発を起こせる。脳内で「ハアアァッ……くらえ! ポイゾナス・エクスプロージョンッ!」とか必殺技を叫ぶと,魔法使い感に浸れる。いや,もうこの際,口に出して言ってしまってもいいかもしれない。

毒霧からの〜……毒炎爆発! 2属性の組み合わせはチュートリアルでも教えてくれるが,全属性の組み合わせでどうなるかまでは教えてくれないので,事前に練習場でいろいろと試してみよう
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 メインのガントレットはクラスに依存しているため,高レアリティのものを見つけた際に乗り換えることはできるが,違う属性への変更はできない。しかし,サブに関しては,新たに別のものを拾うことで取り替えていける。使い慣れた属性のガントレットが見つかるまで探し回るもよし,高いレアリティのガントレットが出たら,そちらに乗り換えるもよしだ。狙った組み合わせにできないまま戦わなければならないことも多いので,どんなガントレットが出てもそれなりに戦えるように熟練しているプレイヤーが有利となるだろう。

レアリティはコモン(白)→アンコモン(緑)→レア(青)→エピック(紫)→レジェンド(橙)の順でレアリティが高くなっていき,高いほど魔法の威力が上がり,マナの消費量も減る。練習場では,すべてのアイテムを実際に装備して試せる
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 2つ目は,ベルト,魔除け,ブーツといった「装備品」。「ベルト」は,HPが減る前に身を守ってくれる「アーマー」を付与してくれるものでレアリティが高いものほど,アーマーの数値が高い。ベルトを入手する前に交戦すると防御面で明らかに不利なので,ベルトの重要性は高い。
 同様に,「魔除け」はマナ(※魔法を使う際に消費するMPのようなもの)の最大値が増加し,レアリティが高いものほど増加量が多い。ブーツは移動速度アップだ。

現在,何を装備しているかは,画面左下のアイコンで確認できる。すでに装備しているものより低いレアリティのアイテムが出た場合は,「既により優れたアイテムを装備しています」と表示されるので便利
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それはそうと,ポーション等を取るときに「着服」と表示されるのはちょっと笑ってしまった。「入手」ではダメだったのか……
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 3つ目は,「スクロール」。スクロールは,取得するたびに「タレント」の性能が上がる。

スクロール取得によるタレントの性能アップも1ゲーム限りの効果で,そのゲームが終われば元に戻る。なお,Xbox One版は現在,スクロールの日本語化がうまくいっていないようだ
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 タレントにはさまざまな能力があり,各クラスのレベルアップによって新たなものを習得していく。装備できる枠は3つで,タレントの総数は現時点ではさほど多くないが,スクロールの取得によって効果が強化されることも考慮して,自分の戦い方に合ったタレントの組み合わせを考えたいところだ。

タレントには「マインド」「ボディ」「スピリット」の3枠があり,枠ごとにさまざまなものが存在する。現在用意されているタレントは,各クラスをレベル6まで上げれば,すべて習得することができる。使っていないクラスも,欲しいタレントのためにプレイしてみよう
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 4つ目は,「ポーション」と「アーマーの欠片」。ポーションは,減ったHPを回復できるアイテムで,アーマーの欠片は削られたアーマーを回復できる。ベルトを装備していないとアーマーが機能しないので,ベルトの発見が最優先ではあるが,いくつか持っておきたい。

ポーションとアーマーの欠片は,使用して発動するまでに数秒かかり,発動後も,1秒に+2ずつ,+5ずつといった少量の回復になる。使用時は余裕をもっておきたい
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 そして最後の,5つ目は,「ルーン」。ルーンは,両手のガントレットに続く第3の魔法とも言えるものだ。一度取得すれば消費なしで何度も使うことができるが,ルーンごとに決められたクールタイムが存在する。また,レアリティが高いものほど,クールタイムが短くなるようになっている。

「オオカミの血」のルーンは,一定時間,敵の位置が赤く表示される。敵の位置を常に捕捉することが重要なこのゲームでは,非常に有用だ
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「フライト」のルーンは,数秒間,自由に空を飛べる。移動時や,敵から一気に距離をとりたいときに便利
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 終盤の激戦を勝ち抜くには,序盤〜中盤でのアイテム集めが重要だ。迅速に探索をしつつ,敵に背後から狙われていないか,周囲を確認する。敵と出会ったら交戦するか逃げるかを選び,魔法嵐の接近に注意して,安全圏へと移動していく。これが「スペルブレイク」におけるバトルの流れだ。

 ちなみに,初戦の相手プレイヤーはBOTらしいという話を聞いた。たしかに,筆者も初戦でいきなり1位になって「うわっ……私の魔法,強すぎ……?」と有頂天になってしまったが。

クソッ,成功体験を植え付けやがって! 気持ち良かったです!
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勝つための頭脳戦。どうやって魔法を当てる?


 さて,初戦はともかくとして,それからの筆者はなかなかの連敗を喫していた。

 このゲームには,敵プレイヤーをロックオンするようなシステムがない。魔法を当てるには,自身のエイム力にすべてがかかっている。といっても,空中を飛んでいる敵に魔法を当てるのは,エイム力があっても容易ではない。魔法を当てるには工夫が要るのだ。

 そこで基本となる三原則が,「高所をとる」,「背後を狙う」,「着地を狙う」の3つだ。
 まず,高所から「動く何か」を観察するだけで,ほかのプレイヤーが発見しやすい。それに,高所にいる側は基本的に強い。頭上からの攻撃に対処できる人間は,なかなかいない。見晴らしもいいので,敵が逃げ回ったとしても,その姿をだいたい視界内に捉えられるのもメリットだ。

高所は強い……(単に見晴らしが良くて気持ち良いので登っている)
画像集#038のサムネイル/魔法系バトルロイヤル「スペルブレイク」プレイレポート。俺のこの手が真っ赤に燃える!

 次に,ほかのプレイヤーを見つけたら,まず,背後を狙おう。背後から最初の一撃を当てることができれば,状況の把握,HP/アーマーの状態,あらゆる面でこちらにアドバンテージがある状態からの戦闘を始められるというわけだ。

前方を走っているプレイヤーを発見。ククク……我が毒霧の餌食となれ……!
画像集#039のサムネイル/魔法系バトルロイヤル「スペルブレイク」プレイレポート。俺のこの手が真っ赤に燃える!

 そして交戦開始後は,とにかく着地を狙うことだ。先程も書いた通り,空中を飛び回っている相手に対して,ポンッとファイアーボールを投げて見事ヒットさせるのは難しい。
 しかし,このゲームは誰もがジャンプ(浮遊)を多用し,そのジャンプの軌道は,だいたい放物線を描く。つまり,敵がちゃんと見えていれば,着地地点の予想はたやすい。そこで,着地地点に向けて呪文と魔術をぶち込むことで,高確率でダメージを与えることができる。

相手が右へ飛んだ! 右の地面辺りを狙って……
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集中攻撃! 敵プレイヤーを排除! Yes! こううまくいかないことも多いが,覚えておいて損はないだろう
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 それでも,わけもわからず倒されてしまい,何をどうしたらいいのか分からない……という初心者のために,初心者の筆者が倒されて倒されて身につけた,もう1つの三原則を伝授したい。

#1:とにかく動き回れ! 飛べ!

 「呪文」は直線的な単発攻撃,「魔術」は地面にダメージ発生場を生み出すものが多い。そのため,同じ場所にジッとしていたり,地面をテクテクと歩いていたりすると,いいカモになってしまう。常にいろんな方向に動き回って敵の射線をずらすことと,なるべく地上よりも空中へ飛んで,魔術を避けることが大事だ。特に,石と氷の魔法は威力が強いため,油断していると瞬殺されることも。

練習場のレジェンドガントレットで試してみたダメージ結果。毒の呪文「毒スプレー」は地面に毒を撒き,その上にいる相手に6ダメージをピシピシと連続で与えるが,石の呪文「ショックウェーブ」を当てると,一撃で45ダメージ。氷の呪文「氷の槍」は溜め攻撃で,最大溜めを当てると一撃で72ダメージを与えた。プレイヤーのHPは100なので,すさまじいダメージである
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 また,空中にいるときに「魔術」の発動ボタンを押しっぱなしにすることで,しばらく空中に浮遊したままでいられる。必須テクなので覚えておこう。

空中に一時停止して魔術を構える姿は,このゲーム屈指のカッコ良さ。ただし,調子に乗って空中で一時停止しまくっていると狙い撃ちにされるので気をつけよう
画像集#045のサムネイル/魔法系バトルロイヤル「スペルブレイク」プレイレポート。俺のこの手が真っ赤に燃える!

#2:漁夫の利を狙え!

 交戦中の2人を見つけたら,自分は参戦せず,しばらく様子を見ておこう。運良く片方が倒れたら,勝ったほうに気付かれないように近付き,奇襲をかける。勝ったほうはかなりの確率で傷ついているので,トドメを刺しやすいはずだ。

向こうに火柱が見える。通常時はBGMもなく,静かなゲームなのだが,近くで交戦しているプレイヤーがいると,こうした魔法のエフェクトが見えたり,音が聞こえるはずだ。そういうときは,見つからないようにソーッと近付いてみよう……
画像集#046のサムネイル/魔法系バトルロイヤル「スペルブレイク」プレイレポート。俺のこの手が真っ赤に燃える!

 ただし,漁夫の利を狙ったつもりが,漁夫の利を狙われていたというパターンもあるので注意が必要だ。上記の戦法で弱ったほうにトドメを刺して,「へっへっへっ……悪いね,ダンナ。これがアッシのやり方でさぁ」と2人分のドロップ品を品定めしていたら,いきなり後ろから攻撃されてやられることも……。

漁夫の利には,一定時間姿を消せる「透明」のルーンが有効だ。奇襲を受けたときも,とりあえずこれを使ってジグザグに逃げれば,なんとかなることが多い
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#3:後半まで交戦を避ける

 序盤〜中盤にかけて,交戦するメリットはほとんどない。強いて言えば,倒したときにそのプレイヤーが持っていたアイテム類を手に入れられることくらいだが,交戦すれば,自分もダメージをくらうだろう。その後,ポーションやアーマーが確保できるかは分からないので,交戦のリスクは高い。自分が戦うよりも,ほかのプレイヤー達を潰し合わせたほうがいい。

 とはいえ,開幕に降下地点を決定する指針となるのは「マナの部屋」の位置。いかに早くレアリティの高いガントレットやベルトを見つけるかが最重要課題でもあるので,序盤の交戦を完全に避けるのは難しい。実際,筆者は序盤の降下地点でいきなり倒されるパターンが多かった。サブのガントレットがない,ベルトがなければアーマーが機能しない等,装備が整ってなさすぎるのだ。

 なので,筆者の経験上だとマナの部屋からちょっと離れた位置に降下して,マナの部屋に近付いてきたプレイヤーを背後から狙うのがベストではないかと思った。

たまに,白い霧がかかったような穴があるが,ここに落ちると倒された扱いになってしまうので注意だ
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筆者最大の敗北画面。くっ……殺せ!
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ありそうでなかった,魔法戦。
バトロワの新星は新風を巻き起こせるか


 今回,ゴールデンタイム,深夜,明け方と,3つの時間帯で試してみたが,マッチングも早く,バグらしいバグにも遭遇しなかった。
 では,ゲーム内容に不満はまったくないかと言われると,そうでもない。

 基本的に,常にピョンピョンとジャンプしながらの魔法の撃ち合いになることと,空中を移動している最中の敵に魔法を当てるのはほぼ無理なことから,実質,着地地点を推測しての“着地狩り”がベストな戦法になってしまっているのは,魔法戦を謳うゲームとしては,「このままでいいのか?」という気がしなくもない。

 また,視界外からの攻撃で倒されたとき,どこから,どういう魔法で倒されたのかが分かりにくいのもキツい。このあたりは,やられた瞬間の映像を簡単なリプレイなどで見せてくれると,「あー,あそこに敵がいたのか……今度から気をつけよう」と反省材料になるので,なんとかならないかなと感じた。

自分がやられた後,残ったプレイヤーの観戦をすることも可能。自分を倒したプレイヤーがどういう風に戦っているのかを観察できるのはいい
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魔法嵐の円がここまで収縮した状態でのバトル。熱い。思わず,「俺を倒したお前が負けることは許さんぞ……!」と応援してしまう。
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 キャラクターの能力に関するカスタマイズ要素も少ない。現状,「タレント」しかなく,数もさほど多くはない。もう少し,能力を細かく調整する装備品のようなものがあってもいいのでは……と感じる。スピードが犠牲になるけど魔法攻撃力が上がる,あらゆる能力が低下するけどルーンのクールタイム短縮がスゴい,等々,極端なビルドができると,プレイヤーごとの個性が出てきて,面白くなるような気がする。

 こういったものを高レベルでの解放など,やり込んだ人の特権にすると,ただの初心者殺しの要因になってしまうので難しいところだが,現状,一定レベル以上になると,衣装やエモートの取得以外に変化が何もなくなる。そのため,このゲームを長期的に繰り返し遊ぶモチベーションを考えたとき,今のままではちょっと弱いのではないかと感じた。

 とはいえ,まだ正式リリース直後であり,これについては今後のアップデートでいろいろと追加されるだろうし,今の時点で心配することではないのかもしれない。

ゲーム内通貨の「ゴールド」を使って,衣装やエモートが購入できる。ゴールドは,プレイヤーの「MAGEレベル」が上がると少しもらえるが,リアルマネーでの購入も可能だ
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 新たなバトロワ系ゲームの誕生ということで,今までは敬遠していたという人が入門用に触れるには良い機会だ。今なら,みんなが初心者みたいなもの。今後もアップデートで進化を遂げていくと思われるので,気になっている人は,とりあえずプレイしてみることをオススメしたい。基本無料だし!

 ……それに,2つの属性の魔法を組み合わせての攻撃は,こう,厨ニ心をくすぐるものがある。「右手から毒霧! 左手から竜巻! くらえ,毒雲風殺! ベノム・サイクロンーッ!」とか脳内実況しながらプレイすると,思いのほか盛り上がるぞ。

「ベノム・サイクロンーッ!」(※そんな名称は特についていません)
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