プレイレポート
[プレイレポ] 「バイオハザード ヴィレッジ」のVRモードは高い没入感で恐怖がさらに増し,武器を扱う手元を狂わせる
イーサン・ウィンターズのサバイバルを描く「バイオハザード ヴィレッジ」は,一人称視点の採用による高い臨場感,ゲームへの没入感が特徴の1つとなっているタイトルだが,「VRモード」では,PS VR2の表現力によってそれがさらに高まっている。そんな本作のプレイレポートをお届けしよう。
なお,本作は前述したようにDLCという扱いになっており,PS Storeからダウンロードする必要がある。「バイオハザード ヴィレッジ」本編をアップデートしただけではプレイできず,セーブデータも別扱いになるので,その点には注意してほしい。
また,同じく本日発売となったPS VR2について知りたい人は,別途開封やセットアップの模様をレポートしているので,そちらも確認してほしい。
PlayStation VR2が編集部に到着! 気になるヘッドセットの重量や細部の仕様をチェックしてみた
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PS VR2をセットアップして「Horizon Call of the Mountain」をプレイ。簡単な接続で,最新VRの世界を楽しむ
2023年2月22日に発売される「PlayStation VR2」。先日公開した記事では開封の様子を紹介したが,今回はその続きということで,実際にPS VR2をセットアップしてみた。また,ローンチタイトルの1つである「Horizon Call of the Mountain」も体験したので,その模様をお届けしよう。
PS VR2の没入感で,恐怖がさらに高まる
前述の通り,「バイオハザード ヴィレッジ VRモード」はPS VR2専用で,PS VR2 Senseコントローラーでの操作にのみ対応する。
左スティックで移動,右スティックで視線移動を行うところまでは通常モードと同様だが,VRモードではヘッドマウントディスプレイを被った頭部を動かすことで周囲を見回すことが可能で,これが没入感を高めている,直感的な視点変更を繰り返すうち,ゲームの世界が現実に近づいてくるのだ。
このVRゲームならではの感覚が,PS VR2ではグラフィックスの進化によってさらに高められている。
森の中を歩いていて顔の高さに木の枝が来ると「顔に当たりそうでイヤだな……」と本能的に思ってしまって,通り抜ける時は左スティックを少し緩めたくなる。また,遺体で一杯の地下室に落ちたときなどは,遺体の“実在感”に,忌避感や哀れみのような,本能的な感情が湧いてきたりもした。
特に気になったのが,近年の「バイオハザード」シリーズで印象的な“汚さ”の表現だ。ろくに掃除もされていなさそうな室内,食卓や床にぶちまけられた残飯といったところには思わず嫌悪感を覚えてしまって,後で訪れる本格的な恐怖へのお膳立てとなっている。
本作のプロモーションでは,吉幾三さんが「俺らこんな村いやだLv.100」と題し「俺らこんな村いやだ,俺らこんな村いやだ」と歌い上げているが,本作の“いやだ度”はLv.300くらいに上がったという感じだろうか。
VRの没入感は戦闘にも大きな影響を与えている。イーサンはナイフやハンドガン,ショットガンといった装備を駆使して敵と戦うのだが,これらの操作方法はPS VR2 Senseコントローラーを使った身体性を伴うものに変更されており,通常モードとはひと味違った体験が可能だ。
例えばナイフひとつ使うにしても,左腕の鞘に取り付けられているナイフを右手で引き抜いたうえで,振ったり突いたりといった操作をしなければならない。銃器も種類ごとに異なる操作を求められる。
ハンドガンなら右腰に手をやってホルスターから引き抜き,照準もスティックではなくPS VR2 Senseコントローラー自体を動かして合わせる。弾切れのときもボタン1つでリロード……というわけにはいかず,左腰のポーチからマガジンを取り出してハンドガンに突っ込んだ後,スライドを引く必要がある。ショットガンは右肩から取り出してポーチから散弾を一発ずつ込め,撃つごとに銃身下部のパーツを引いて薬莢を排出といった具合だ。
VRゲームとして定番の操作ではあるのだが,実際にプレイしてみると,VRによってさらに高まった恐怖感が筆者の手元を狂わせる。襲いかかってくるライカン(人狼のような怪物)を目の前にして慌ててしまい,ハンドガンは撃ち尽くしてリロードもうまくいかず,ショットガンは持っているのを忘れてしまい,最終的にはへっぴり腰でナイフを抜いて闇雲に斬り付けるという有様だった。
体力が減ると「回復薬を取り出す」というヘルプが表示されるのだが,なにしろ慌てているので「回復薬を左肩から取りだし,[L2]か[R2]で瓶のふたを外して自分にかける」という一連の動作がスムーズにできない。繰り返し攻撃されるうちに体力も尽きて,ライカンに食われながら「さすがPS VR2,自分が食われているみたいだ」と思う有様だった。
ゲームオーバーになってから「そういえば,手の甲を前にして揃えればガードができるんだった」「回り込んで後ろから攻撃すればよかった」などと思い出したり反省したりで,再プレイへの意欲が湧いてくる。
もちろん難度は設定可能だし,「アシストモード」をONにすれば,リロードをボタン1つでできるようにしたり,ショットガンやスナイパーライフルの排莢をオートにしたりできる。VRゲームに不慣れなら,こちらの設定を使うのもありだろう。
PS VR2の表現力で恐怖感がさらに高まり,その恐怖が手元を狂わせ,さらに恐怖を大きくする。そんな「バイオハザード ヴィレッジ VRモード」は無料でダウンロードできるので,通常モードでプレイ済みの人でも一度体験してほしい。VRモードの体験版も配信されているので,本編を持っていない人は,まずそちらを試してみるといいだろう。
「バイオハザード ヴィレッジ」公式サイト
- 関連タイトル:
バイオハザード ヴィレッジ
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