プレイレポート
「バイオハザード RE:バース」クローズドβテストレポート。バイオハザードシリーズの歴代キャラクターとB.O.W.が入り乱れて大乱闘!
先日,公式サイトとティザートレイラーが公開されたものの,詳細なゲーム内容は分かっていない本作。今回4Gamerは,1月28日から31日にかけて実施されたクローズドβテストに参加し,プレイヤー全員が敵同士になってポイントトップを争う「デスマッチ」ルールを体験できたので,そのプレイレポートをお届けしていこう。
「バイオハザード RE:バース」公式サイト
本作のゲームシステムはなかなかに独特だ。バイオハザードの対戦TPSというと人間対B.O.W.(Bio Organic Weapon,有機生命体兵器)の戦いを連想してしまうが,これは半分正解であり,半分間違いと言える。プレイヤーは,はじめにクリスやジルといった歴代作品の人間キャラクターを選択するのだが,使用しているキャラクターが倒された時点で使用キャラクターがB.O.W.に変異。そのままB.O.W.を操作し,戦い続けることになるのだ。
妖艶なエイダがガチムチのスーパータイラントになったり,イケメンのクリスがカエルのようなハンターγに変貌する様は,シリーズのファンなら少なからず驚くことだろう。逆にどう考えてもあり得なさそうなシチュエーションなので「これはお祭り系ゲームなんだ」と納得できるわけだ。
なお,倒された際にどのB.O.W.に変異するかは,マップ上にランダムで出現する「ウイルス」を取った数によって決まる。ウイルスは最大2個まで持つことができ,数が多いほど強いB.O.W.に変異するシステムとなっており,ウイルスを持たない状態で倒されると,雑魚のファット・モールデッド,1個ならハンターγかジャック・ベイカー,2個あればネメシスやスーパータイラントに変異する。
本作は,この変異システムのおかげでほかのプレイヤーに倒されたとしてもテンションが下がることなく戦い続けられる。ウイルスさえ確保しておけば,B.O.W.の能力で逆襲できるチャンスがあるからだ。高位のB.O.W.は高い戦闘能力を持っており,ジャック・ベイカーは“あの”巨大なチェーンソーハサミを振り回せるし,ネメシスはお馴染みのロケットランチャーや触手で攻撃できるなど,実にパワフル。うまくいけば自分を倒した相手へのリベンジはおろか,ほかのプレイヤーもまとめてキルできるだろう。また,特定の技でトドメを刺すと特殊演出に移行する。こちらはファン必見の演出なのでぜひ楽しみにしてほしい。
なお,高い戦闘能力を有するB.O.W.だが,時間と共に体力が減少していくため,いつかはやられてしまい,人間状態でリスポーンする。つまりマップ上には人間とB.O.W.の両方が入り乱れるわけだ。逃げるクレアをタイラントが殴り,そのタイラントにハンターγが酸を吐きかけ,そこに漁夫の利を狙ったジャック・ベイカーがチェーンソーハサミをブン回しながら乱入する……といったモンスター大戦争的なシチュエーションも頻繁に発生する。狭いマップにごっついB.O.W.どもがひしめく,過剰な情報量の多さも本作の魅力と言えるだろう。
人間とB.O.W.ではキャラクターの特性が対照的なのも面白い。人間は遠距離攻撃がメインで,銃を発射するのに一旦[L2]で構えなければならないため,距離を取った慎重な立ち回りが求められる。ローリングで回避したり,マップ内の「グリーンハーブ」で回復することができ,追い詰められても逃げ切れれば体勢を立て直せる可能性がある。
B.O.W.はその正反対で,構えることなく即座に出せて連発も効く格闘攻撃を標準装備しているため,距離を詰めて戦いたい。回避や回復方法を持たないため,いかにすばやく接近できるかが戦いのカギを握りそうだ。
キャラクターの特性を踏まえると,自身がB.O.W.を操作しているときに,ほかのB.O.W.と近距離戦をするのはあまりうま味がないことが分かる。近距離戦をしているうちに,遠距離から人間に攻撃されることが多いためだ。
こうした点に気づいたプレイヤーが多かったのか,クローズドβテスト2日目からはB.O.W.の間で紳士協定が結ばれることが多かった。B.O.W.同士が鉢合わせても無闇に戦わず,ひとまずは近くにいる人間を狩りにいくというケースが多かったように思える。
本作にはチャットや定型文を出すような意思疎通の手段はない。お互いにアドリブで意思疎通しているわけで,無言の紳士協定から連携が決まると気持ちがいい。もちろん,人間を倒した後はB.O.W.同士で戦うことになるし,人間に構わず襲いかかってくるB.O.W.もいる。また,さっきまでB.O.W.だったプレイヤーも,倒されれば人間として復活するため,ずっと組んでいるわけにもいかない。流動的にチーム分けが行われているようなもので,状況の変化がよりスリリングに感じられた。
本作の人間は「アクティブスキル」が2つしか用意されていないこともあり,いい意味でシンプルな読み合いを楽しめる。ジルは地雷を仕掛けられるので相手にする際は床に注意する。クリスはアクティブスキルで一定時間死亡しなくなるので一旦退いて効果切れを狙う。ハンクは光学迷彩で姿を消せるが,輪郭はうっすらと見えるので慌てずに周囲をチェックするといった具合に,キャラクターごとのスキルを把握したうえで戦うといいだろう。
本作の目的は生き残ることではなくキルしてポイントを稼ぐことであるため,逃げ回ったり立てこもったりするようなスタイルがあまり有効でないのも面白いところ。とくにウイルスの確保が重要だが,その位置は壁越しにも分かるため,ウイルスを求めるプレイヤーが出会って交戦することが多い。逃げ回っているだけでは状況が不利になっていくため,必然的にアクティブなプレイヤーが増えるというわけだ。
また,逆転要素として,時間が経過していくとウイルスの数が増えるようになっている。後半になるほど簡単に強いB.O.W.に変異できるので,最後まで気が抜けない戦いが楽しめそうだ。
「人間とB.O.W.という性質も立ち回りも対照的なキャラクターに,倒されることで頻繁に入れ替わる」,「狭いマップとあちこちに出現するウイルスにより,自然とプレイヤー同士が戦う」,「1試合が5分と短く,負けても気持ちを切り替えられる」といった流動性が重視されたゲームデザインになっていると感じた。マッチングからゲーム開始までも1分程度と短く,筆者も「もう一試合!」と止め時を見失ってしまった。
B.O.W.と人間が1対1の状態で,人間側が逃げを徹底するとB.O.W.が封殺されるケースがしばしばあったが,このあたりも戦術の発達やバランス調整で変わっていくことだろう。今回はクローズドのテストとなったが,オープンでのテストも今後実施されると予想される。本作に興味がある人は続報にも注目しておこう。
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