プレイレポート
「バイオハザード ヴィレッジ」のビジュアルデモ「MAIDEN」プレイレポート。闇と光と音の表現,美と醜の対比が没入感の高いホラー空間を産む
カプコンのサバイバルホラー「バイオハザード7」の続編となる「バイオハザード ヴィレッジ」。先日配信されたオンライン番組「バイオハザード・ショーケース|January 2021」で,発売日が2021年5月8日と発表されたが(関連記事),「MAIDEN」ではその世界を一足先に味わえる。
「バイオハザード ヴィレッジ」本編の主人公は「7」に引き続きイーサン・ウィンターズなのだが,「MAIDEN」の主人公はイーサンではなく,謎の女性だ。台詞がほとんどないばかりか,イーサンとは違って画面内に手が出てくることもないため,年齢やバックグラウンドなど,一切が不明となっている。一つだけ分かっているのは,“城の地下牢に閉じ込められており,何とかして脱出しなければならない”ということだけ。頼りにできる装備もなしに,城の中をさ迷うことになる。
舞台となる城の中は恐ろしくも美しい。地下牢には血で汚れた拷問機具や,人間のようにも思えるものが詰め込まれた袋などが転がっており,想像力をイヤな感じに刺激する。暗く湿った不快な環境の描写もリアルで,見ているだけで寒気がする。
しかしそこを抜け出すと,美しく豪華な調度品が置かれており,不気味なものだらけの地下牢とは好対照をなしている。しかし,よく見ると調度品は凝った装飾がされているのに汚れており,かえって不吉な感じだ。“底に真っ赤な汚れが付いたティーカップ”や“赤黒い液体が入ったお皿”といった品々は,城で何かが起こったらしいことを暗示しているようだが,具体的な描写がないのがまた怖い。
こうした世界を演出しているのが,闇と光のコントラスト,そして音響効果だ。薄暗さに怯え,たいまつや照明の光が差せば,安堵とともにそちらへと吸い寄せられていく。どこかで扉がきしんだ音が響けば思わずそちらの方を向いてしまうし,壁の向こうから獣のようなうなり声がすれば,近づくことさえためらわれる。一人称視点であることも相まって,強い没入感を味わうことができた。闇と光と音で作られたホラー空間で。開発者の思いどおりに転がされているかのようだ。
最後には驚きの展開もあり,「MAIDEN」というタイトルがより意味深なものに感じられるはずだ。美しくも汚れた調度品や,不気味な地下牢といった美醜の対比。そして,闇と光と音で作られた高い没入感のホラー空間。本編が楽しみに感じられたビジュアルデモだった。PS5を持っている人は,ぜひダウンロードしてほしい。なお,PS5以外の機種については,「MAIDEN」とは別の体験版が春に配信される予定とのことなので,楽しみにしておこう。
「バイオハザード ヴィレッジ」公式サイト
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(C)CAPCOM CO., LTD. 2021 ALL RIGHTS RESERVED.
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