プレイレポート
「SCARLET NEXUS」序盤の体験レポート。武器と念力を組み合わせた連係が楽しい,コンボアクションとJRPGの融合
なお,今回のゲームプレイにはBladeのゲームストリーミングサービス「Shadow」を,Xbox Oneコントローラをつないで利用している。そのため,映像や操作の遅延が約0.25秒ある状態という,実機と異なる環境下でのプレイとなったことは先にお伝えしておく。
まずは作品のバックグラウンドを軽く説明しよう。
本作の舞台は人間の脳の力「脳力」の活用によって高度に文明が発達した世界だ。人類は長きにわたって,空から降りてくる「怪異」の脅威にさらされていたが,国は超脳力者のみで構成される「怪異討伐軍」(以下怪伐軍)をもってそれに対抗。いつしか怪異も対処可能な存在として認識されるようになっていた。
物語の主人公は,幼い頃に怪伐軍に命を救われ,自らも軍に志願したユイト・スメラギと,脳力の高さから怪伐軍にスカウトされたカサネ・ランドールだ。ともに「念力」(サイコキネシス)を操る2人は,怪異たちと戦ううちに,自身の脳力の秘密と,隠された真実に迫っていくことになる──。
なお,2人の主人公はタイトル画面で選択でき,それぞれの物語をプレイすることで,作品世界をより深く楽しめる構成になっている。
主人公を選ぶと,怪伐軍の訓練生である彼/彼女が最終試験を受ける場面に移る。最終試験は脳と脳を接続することで認識できる仮想空間で行われるのだが,プレイヤーはここで基本的な操作を習得することになる。
操作方法は,左スティックでキャラクターの移動,右スティックでカメラ操作,各ボタンで武器攻撃や回避を行う。さらにボタン連打による連続攻撃や,相手を浮かせてからの追撃,ジャストタイミングでの回避……などなど,アクションゲームにはおなじみのものが揃っている。
また,[LT][RT]には念力を使った攻撃が割り振られている。[RT]を長押しすると,周囲に落ちているガレキや車などを飛ばしての攻撃が可能だ。
念力はゲージを消費するため数回しか使えないが,武器攻撃を行うことでゲージが回復し,再使用可能になる。
[LT]には,“特殊な念力攻撃”が割り当てられており,特定のオブジェクトにだけ作用する念力や,バトルのフィニッシュ時に使用する。
念力による攻撃はかなりの威力で,遠距離からガレキを飛ばしてダメージを与えるだけでも戦闘を有利に進められる。さらに念力がヒットした直後の敵に武器攻撃をすると,主人公が自動的に敵に接近し,即座に追撃できるのだ。回避行動などで,敵と距離が離れてしまっても,これを活用すればすぐ攻撃態勢に移れるというわけだ。
さらに,ガレキの位置と敵の位置をうまく調整することで,ガレキを敵の弱点に当てるといったことも可能。敵の弱点は外殻(装甲)によって守られているが,念力でガレキをぶつけてやれば比較的簡単に外殻を破壊できる。
仲間と「絆」を深めて脳力を強化しよう
チュートリアルを終え,選ばなかったもう1人の主人公との共闘イベントを終えた後,主人公は正式に部隊に配属され,以降は仲間たちと一緒に戦うことになる。
筆者はユイト・スメラギを選んだため,ハナビ,カゲロウ,ツグミらがチームメンバーになったが,主人公同士のストーリーがクロスする部分ではカサネ側の部隊のキャラも登場し,一緒に戦う機会まであった。
チームメンバーと主人公は,“SAS”と呼ばれる仮想ケーブルで脳同士を接続し,互いの超脳力を相互に使用できる。ゲーム的に説明するなら,仲間の持つ超脳力を自身のスキルのような感覚で使えるわけだ。
ちなみにSASは赤く光るケーブルとして描かれており,まさしくタイトルの「SCARLET NEXUS」(緋色の繋がり)を表しているような演出だ。
各キャラの超脳力は発火,放電,透視,透明化,超高速,高質化など多種多様。「オイルまみれの敵を火の超脳力で炎上させる」「水に濡れた敵を電気でスタンさせる」など,状況や敵の特性に合わせて使い分けると劇的に戦いやすくなる。
なお本作のメインストーリーは,任務で指定されたロケーションに向かい,怪異を倒すことによって進行していく。各ロケーションは開発放棄された街区や,封鎖された地下鉄路線など,廃墟のような場所が多い。
フェイズ1(1章)の終盤まで進んでいくと,巨大なボス「ガンキン・ペリー」が待ち受けていた。ボス戦では,周囲にある特殊オブジェクトをいかに利用するかがポイントとなる。[LT]で発動できる“特殊な念力攻撃”の出番というわけだ。
[LT]の念力は発動するまでに時間がかかり,工夫せずに使うと敵に邪魔されやすい。当たれば桁違いのダメージを叩き出すことができるので,敵が大技を使った直後など,長いスキを見計らって発動させよう。
フェイズ1の終了後は,すぐにフェイズ2が始まるわけではなく,アジトで主人公と各キャラクターの絆を深めるエピソードを楽しめる。そのほかにも各キャラクターとは,ゲーム中にLINEのような「ブレインメッセージ」を通して交流することもできるので,メッセージが届いたらこまめに確認してみるといいだろう。
また,メインストーリーの進行が一段落している間は,それまでにクリアしてきたダンジョンを再訪し,怪異と戦うことでレベルを上げたり,武器やアイテムの素材を集めたりすることが可能だ。
キャラクターのレベルに関しては,メインストーリーを進めるだけでもほどよく上がっていきそうな感触だったが,行き詰まったときやさらにキャラクターを強化したいときは利用してみるのもいいだろう。
キャラクターの成長はスキルツリー制で,ある程度自由に強化方針を選べる。ボタンを長押しして強力な攻撃を繰り出す溜め攻撃,空中からの打ち下ろし,二段ジャンプなど,便利なアクションを増やしていくのもいいし,純粋に武器攻撃や念力の威力をアップして戦力の底上げを図ってもいい。
装備やアイテムはお金で買えるが,敵から得た素材と交換して入手もできる。プレイしていて入手できるお金は少ないので,交換のほうをメインに活用していくことになりそうだ。
以上のように,「SCARLET NEXUS」はコンボの爽快さをウリにしたアクションゲームとJRPGの要素を融合したかのような作品だった。とくに念力と武器の連携という新鮮な手触りのアクションはプレイしていて楽しかった。
また,武器のエフェクトが「五芒星」や「式神」を連想させるものだったり,脳力のエフェクトがよく見ると「漢字」であるなど,「和」のテイストが隠し味的にデザインに含まれていたりするのも目を引いた。
ブレインパンクを標榜するストーリーや,各キャラクター間のドラマを含めた,全体的なゲーム体験がどうなるか気になるところだ。約1か月後の発売日に期待しよう。
「SCARLET NEXUS」公式サイト
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SCARLET NEXUS &(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
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