プレイレポート
果たして生きて脱出できるのか!? 誤った選択で即ゲームオーバーとなるホラーゲーム「魔女の家」スマホ版プレイレポート
本作は,主人公の少女“ヴィオラ”を操作して,森の奥に存在する「魔女の家」からの脱出を目指すホラーゲームで,誤った行動をとると即ゲームオーバーになってしまう仕掛けが各所に隠されている。そのためプレイヤーは,常に緊張感を感じながら謎や仕掛けを解き明かしていくのだ。
また,魔女の家には“魔女に関する記録”が多数残されており,ゲームを進めながらそれらを見つけて,物語の真相に迫っていく部分も大きな魅力。さらに,このスマホ版では一度ゲームをクリアすると,「倍速モード」という高難度モードが選択可能になる。
本稿ではそんな「魔女の家」のプレイレポートをお届けしよう。ただし,ここではいわゆるネタバレを含む画像や内容もあるため,初見プレイで楽しみたい人はゲームをクリアしてから読み進めてほしい。
「魔女の家」ダウンロードページ
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各種インタフェースや操作は
しっかりスマホ向けに調整
まずは,スマホ版である本作の操作方法から。プレイヤーは画面をタッチしたまま上下左右へ指をスライドさせることで,ヴィオラを移動させられる。調べたいところがあれば,ヴィオラを該当箇所へ隣接させ,一度指を離してから再度画面をタッチすればいい。
また,ゲーム中にアイテムを入手すると,画面下部の「もちもの」に表示される。持ち物を使いたい場合は,該当の道具を選択して「使用する」ボタンをタッチしよう。
難しい操作はなく,基本的な操作はこれですべてだ。手順を覚える必要はあるが,実際やってみると直感的に操作できるのでとくに気にならないだろう。
画面構成はかなりすっきりした作りで,移動の際にほかのウィンドウが邪魔になることもなく,広々としたフィールドが目視できる。移動や所持品の使用なども,戸惑いなく操作できるのでありがたい。
では,ここからはダイジェストにはなるが,筆者のプレイをサンプルにしながら,本作の内容に触れていこう。
行動を間違えたら即ゲームオーバー
ホラーな死にゲーを味わい尽くす
本作は,怪しく不気味な館からの脱出を目指すホラーゲームであり,行動や選択を誤ると即ゲームオーバーになってしまう,いわゆる“死にゲー”とも言える。ここからは,まだ未プレイの人にとってネタバレとなる部分も多分に含まれてしまうことをご容赦願いたい。
ではさっそくゲームを始めていこう。物語は,森の中で倒れているヴィオラが目覚める場面から始まる。長いプロローグなどの要素は一切ないので,プレイヤーはすぐにヴィオラを操作してゲームに入り込める。
ヴィオラが家の中に入るとタイトルロゴが表示される。ここまでがいわゆるプロローグだ。筆者としてはどう見ても怪しすぎる家なので入りたくないのだが,どこにも行けないため入るしかなかった。というのが正直なところだ。
さて,家の中に入るとさっそく不気味さが漂っていた。少し進んでみたところ,何やら床が赤い。あからさまに怪しいとは思ったが,調べてみようと進んだところ……
と,このような有様だった(なお,ゲームプレイ時間にして開始2分弱,家に入ってからではものの数秒でのゲームオーバー)。圧倒的速度でのゲームオーバーに,初見プレイだった筆者は唖然とした。とはいえ,この洗礼とも言えるゲームオーバーでなんとなく本作の雰囲気が分かってきたことで逆にやる気がわいてきた。
基本的には一区画ごとに存在する謎を解き明かし,ギミックを解除しながら先へと進んでいく形なので,ゲームとしては分かりやすい。また,どうしても謎が解けない,ギミックの解除ができず先へ進めない。といった場合には,動画広告を視聴して黒猫からヒントをもらえる。
本作は無料ゲームであるため,ゲームオーバーになった際,「リスタート」を選択するたびに動画広告が挟まれる。ただ,初見のギミックでは一度や二度のゲームオーバーは当たり前で,追いかけてくるモノから逃げる場合は移動ミスによるゲームオーバーも数しれず。
そうなるとすぐにリスタートしたい気持ちになるのだが,動画広告が挟まれるためややテンポ感が悪い。そのため,筆者としては課金による広告除去という選択肢があっても良かったのではと感じることも多かった。
制限時間などを感じさせない,比較的じっくりとプレイできる内容だが,ゲームの要所では,ヴィオラに迫る“何か”から逃げ切るため,追いかけっこをしなければならない。
通常時はスマホ向けにアレンジされた操作方法で問題なく移動できるのだが,焦っていたり,急いで方向を変えたりする場合などは,操作がおぼつかなくなることもしばしば。こればかりは慣れが必要のようだ。いろいろなモノが追いかけてくるので,筆者を追いかけてきたものコレクションを紹介しよう。
こうして,エレンに追いつかれて何度もゲームオーバーになりつつも,なんとか最後までクリアすることができた。振り返ってみると,クリアまでの総ゲームオーバー回数45回のうち,ギミックによるゲームオーバーより何かに追いかけられた結果,逃げ切れずにゲームオーバーになった場面がとにかく多い。焦って似たようなミスを何度もしてしまっていたので,やはり追いかけられるのは恐怖だと,あらためて思い知った。
そして,本稿の序盤でも記載したが,本作は一度クリアすると「倍速モード」がアンロックされる。この「倍速モード」は,ゲーム内容こそ一度クリアした通常モードと同様だが,プレイヤーが操作するヴィオラの移動速度が倍増している。
と,これだけなら単にサクサクプレイできていいのではと思うが,それだけではない。何を隠そう筆者がゲームオーバーになりまくっていた“追いかけっこ”の,追いかけてくる側の速さが圧倒的に速くなっているのだ。
少しでも移動に手間取ってしまったりすると,あっという間に追いつかれてゲームオーバーとなってしまうハードモード。これには一度クリアしていたとしても,また違った恐怖が芽生えかねない。
初見プレイだった筆者は,ホラーゲームが大の苦手だったこともあり,移動中に花瓶が割れたり,家具やオブジェが少しでも動いたりするだけで,盛大にビクつきながら恐る恐る進めていった。
しかし,家の中で日記を見つけ,読み進めることで徐々に見えてくる真相や,それでもなお驚きが感じられる物語にどんどん引き込まれ,そのおもしろさを実感できた。クリアまでのプレイ時間だが,ややゆっくり進めたとしても3時間弱程度でクリアできるのでボリュームとしても手頃だ。
そんな本作だが,実はクリア後にタイトル画面から移行できる「スペシャル」で,なんと新作の制作決定が発表されていた。そこでは,新作のヒントにもなりえるストーリーの一部も確認できる。
ただし,そのストーリー部分を見るためには「死の記憶」を開放していかなければならなず,その開放数に応じて読める部分が増える仕組みになっている。ぜひ,全文読むために,すべての「死の記憶」の開放を目指してみてほしい。
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