連載
マフィア梶田の二次元が来い!:第511回「リメイクに歓喜する希望の学園と絶望のエヴァックリマン」
その昔エヴァにハマっていた声優と,今なおエヴァの呪縛に囚われているライター。そんなふたりがシールを開封しながら語りだしたら,エピソードが尽きることはありません。おじさん達が全力でキャッキャしている姿をお楽しみください。
「RADIO 4Gamer Tap(仮)」の第147回では,スパイク・チュンソフトが配信中の「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 Anniversary Edition」(iOS / Android)を特集。ゲストとして,「ダンガンロンパ」アソシエイトプロデューサーの鈴木裕士氏をお招きし,ゲームの魅力をご紹介いただきつつ,実際に遊んできました。
「ダンガンロンパ」シリーズといえば,コンシューマタイトルを中心に取り扱っていた「旧ラジガメ」でもピックアップしていたタイトル。加えてマフィア梶田は本作の大ファンであり,全シリーズをクリア済みです。
無印が発売されてからもう10年が経過していることにビックリですが,今ゲーム画面を見てもまったく古さを感じないのが流石ですね。ビジュアルからBGMまで,非常に高いセンスでまとまった傑作であることを再確認できました。
シリーズを未プレイだという方はぜひ。遊んでおいて損はないタイトルです!
「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 Anniversary Edition」公式サイト
「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 Anniversary Edition」ダウンロードページ
「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 Anniversary Edition」ダウンロードページ
遅ればせながら,やっと「FINAL FANTASY VII REMAKE」(PS4)を遊び始めました。1997年にPlayStationで発売された原作はマフィア梶田にとって人生初の「ファイナルファンタジー」であり,とても思い出深いタイトルです。
無機質で猥雑とした鉄錆の都市。サイバーパンクやスチームパンクのロマンを独自のセンスでまとめあげた世界観。まだ知らないことだらけな10代前半の少年が熱中するのも当然の“カッコよさ”であり,おかげでいまだに「ファイナルファンタジー」といえば真っ先に思い浮かぶのは本作です。後に続く「VIII」までもが近未来的な路線だったこともあり,長いこと「FFってこういうものなんだ」というイメージが根付いていましたね。実はシリーズのなかでもちょっと特殊な位置付けであるということを知ったのは,ずいぶん後になってからのことです。
さて,そんな「FFVII」がリメイクされるということで,自分も大喜びしたクチでして。発売日に買ったはいいものの,またしてもちょっと期待しすぎて積んでしまったパターンになります。しかも本作は複数に分けてリリースされていくということで,序盤も序盤である「ミッドガル脱出」までしか収録されていない,ということが明らかにされていましたから。クリア後に消化不良……とまでは言いませんが,先が遊びたくてヤキモキさせられることになるのは目に見えていたんですよね。いっそ続きの発売日が見えてくるまで寝かせておこうかと思っていたくらいです。
……しかしまぁ,我慢できませんでしたよね。ちょっとだけ遊んでみるかと起動したら,気が付けばもうプレイ時間が20時間を突破。これからエアリスを助けに行くところ。もうミッドガル脱出目前ですわ。
ちなみに原作当時のイメージではミッドガル脱出なんて,いわば「始まりの街」から旅に出る段階の話ですから,フルプライスのゲームソフトとして成り立つのかとボリューム面を心配していたんですけれども。なるほど,リメイクではそこに至るまでのエピソードやサブクエストが大幅に拡充されています。
中でも注目してほしいのが,サブキャラとしては妙にキャラが立っているわりに,原作ではクラウドとの関わりが少し希薄だったアバランチのメンバー「ビッグス」「ウェッジ」「ジェシー」周りのお話。彼らはリメイクならではの補完によって,より好感の持てる存在になっていますし,それに付随してアバランチがテロリズムという手段を選んだことへの罪と罰も,原作当時より深く考えさせられる流れになっています。
もちろんメインキャラもアニメーションとボイスが付いたことで,ストーリーの大まかな流れは原作と同じでも,印象がだいぶ変わって新鮮ですね。クラウドの「カッコつけきれてない」イケメンぶりとか,妙にテンションの高いバレットとか。原作よりもそれぞれのパーソナリティが明確に出ているため,過去に「FFVII」を遊んだプレイヤーでも随所に新しい発見があって飽きません。
そして個人的に何よりワクワクしたポイントが,美しいグラフィックスで再現されたミッドガルを探索できることですね。巨大なプレートと魔晄炉によって成り立つ街,その最下層にひしめくスラム街の人々と,魔晄の影響を受けた奇妙なモンスター達。自分は昔からこの辺の設定と雰囲気がとても好きで,よくよく考えてみると廃墟やらミュータントやらが出てくるポスト・アポカリプス作品に惹かれる今の嗜好を決定付けたのは「FFVII」かもしれません。
ビジュアル面での出来栄えについては概ね満足しているのですが,細かく観察してしまうとイベントに登場するキャラクターと,いわゆる「モブ」では顔の造形が世界観からして違っていたり,明らかに周囲の風景とバランスのとれていないクオリティのオブジェクトが散見されたり。ゲームとして致命的な欠点ではないのですが,隅々までしゃぶり尽くそうとするほど「ちょっとした違和感」は感じてしまうかと思います。多少気にはなりますが,だからといってゲーム全体の雰囲気を損なうわけではないので個人的には許容範囲内でしょうか。
なお,ジャンルそのものが変わった戦闘システムはRPGファンからすると好みが分かれるところですが,アクション上等ならばノーマルでも十分な歯応えが味わえるバランスです。回避や防御まで操作するなんて無理! 昔ながらのRPG感覚で遊びたい! ……そんな人には,コマンド以外の操作をオートで行ってくれるクラシックモードがオススメ。自分はどちらも試してみましたが,ストーリーをサクサクと楽しみたいのであればクラシックモードが最もストレス無く遊べるかと思います。
もう今から続編が待ち遠しいわけですが,ミッドガル脱出まででこんだけのボリュームがあるとなると……完結までどれくらいかかるのやら。個人的な要望として,次回作はユフィの加入まで収録されているといいですなぁ!
- 関連タイトル:
ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 Anniversary Edition
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