プレイレポート
「NieR Replicant ver.1.22474487139…」先行プレイレポート。より美しく,快適なアクションゲームに進化
本作は,2010年4月にPS3用ソフトとしてリリースされた「ニーア レプリカント」をベースとして,60fps描画への対応や,3Dモデルデザインの変更,フルボイス化などを行った“バージョンアップ版”にあたる作品だ。
2017年にリリースされて大きな話題を集め,累計出荷・DL本数が550万本を越えた「NieR:Automata」(PC/PS4/Xbox One)や,スマートフォンタイトル「NieR Re[in]carnation」(iOS/Anrdoid)から「NieR」シリーズに入った人なら,一作目がどのようなタイトルだったのかを知るにはもってこいの機会と言える。
今回,4Gamerでは本作を先行プレイする機会を得た。基本的なゲーム内容に触れつつ,確認できたバージョンアップ要素を紹介していこう。
「NieR Replicant ver.1.22474487139…」公式サイト
ロックオン機能の追加でバトルがより快適に
物語の舞台となるのは,致死率100%の不治の病「黒文病」と,知的生命体を無差別に襲う謎の怪物「マモノ」が跋扈する世界。プレイヤーが操作する主人公は,そんな世界で妹と助け合いながら生活する1人の少年だ。
ある日,主人公は遺跡の中で人語を解する不思議な書物「白の書」(シロ)と出会い,時を同じくして妹のヨナが黒文病を発症してしまう。
治療法を探し求める主人公は“白の書が,封印されし言葉によって疫病を祓う”という,ひとつの伝説を知ることになる。主人公は,世界のどこかに存在するという「封印されし言葉」に一縷の望みを託し,ヨナを救う旅に出る……というのが,本作のあらすじだ。
今回の先行プレイでは,序盤のボスを含むストーリー攻略と,青年になった主人公でのアクションを楽しめる物語中盤をプレイできた。
最初に触れられたのは,過去に存在したと言われる機械文明の遺跡が残る「ロボット山」と呼ばれるダンジョンだ。ここでは,金属加工業(武器強化の店)を営んでいる兄弟から依頼を受け,素材を集めるために山に入ることになる。
基本的なゲームシステムはPS3版と同様で,[□]ボタンと[△]ボタンに割り当てられた武器攻撃と,防御/回避/魔法攻撃を含む特殊なアクションを自由に割り振れる[R1][L1][R2][L2]各ボタンとの組み合わせによる,シンプルかつ自由度の高いバトルを楽しめる。
大きな変更点はロックオン機能の追加で,動き回る小型の敵を正確に正面に捉えたり,魔法で特定の敵をスナイプしたりと,以前は少し技量が必要だった戦い方も手軽に実行できるようになった。
フレームレートが60fpsになったこともあって,プレイフィールも軽快になった印象だ。それに合わせてか,武器攻撃の連打感や,魔法攻撃によるキャンセルの感覚は,ややNieR:Automataに近い手触りになったと言えそうだ。
また,右上のHP/MPゲージとマップ以外のUIを廃したシンプルな画面構成はPS3版と同様だが,背景のビジュアルが高精細になったことで,その開放感をより効果的に感じられるようになった。
NieRシリーズの特徴とも言える弾幕シューティングゲームと見紛うほどに高密度の魔法攻撃も健在で,特にボス戦ではそれを活かした独自のギミックも多く登場する。初見の人は「こんなの無理ゲーだろ!」と叫ばずにはいられない魔法弾の嵐が展開されるが,多くの弾幕は通常攻撃や魔法で相殺できるなど,多数の対応方法があるので安心して攻略法を考えよう。
ロボット山での戦いを終えると,切り立った崖に存在する集落「崖の村」に巨大なマモノが出現したという一報が入り,マモノの撃破を目指すことに。そこでは,旅の中で出会った仲間「カイネ」との共闘が展開される。
仲間になったキャラクターは自動で行動し,主人公と肩を並べて戦ってくれる。あくまでも主人公のサポートで,メインで戦うのはプレイヤーだが,敵のターゲットを分散させつつ戦えるだけでも助かる。一緒に戦える場面では頼るのも大切だ。
高性能なオートバトル機能で自分なりの戦い方を見つけよう
物語が進むと主人公は青年となり,より幅広いアクションが楽しめるようになる。特に大きく変化するのは,使用できる武器の種類だ。少年期に使用できるのは片手剣のみだったが,青年期では両手剣や槍といった武器も使用可能になる。
武器の切り替えは,武器ごとに設定された方向キーを長押しするだけで実行できるため,敵に合わせて武器を切り替えながら戦うのが基本だ。両手剣や槍と,魔法の連携を考えるのもなかなか面白い。
とはいえ,3種類の武器と魔法の組み合わせを自分ですべて把握して戦うのは意外と大変だ。そんな時は,新機能のオートバトルを活用してみよう。
本作のオートバトルは「武器攻撃のみ」「魔法攻撃のみ」「ダメージを受けた時にアイテムを使用」といった形で設定を細かく調整可能で,自由度が高いのが特徴だ。一部の操作をオートに任せ,基本は自分で操作するスタイルも採用できる。
そして,すべてをオートにした場合はあらゆるアクションを駆使したバトルを展開してくれる。魔法の切り替えも自動で行い,距離や状況に応じて使い分けもしてくれるので,一切手出しせず敵を殲滅することも可能だ。
この機能はストーリーだけを一気に進めたい場合も使えるが,個人的には“戦闘のお手本”としての活用方法をオススメしたい。いろいろな連携や魔法の使い方を見せてくれるので,選択肢に困るようなときはオートバトルでチェックしてみるのも悪くない。
以上が今回の先行プレイレポートだ。ビジュアルはもちろん,アクション全体の感触もPS3版より洗練され,より遊びやすくなっている。各シーンでのカメラアングルが見直されているなど,細かな部分もしっかりと再調整されているのは好印象だ。
詳細は伏せるが,生放送などで追加エピソードの存在は示唆されており,今回の短い範囲でもアレンジ/新規収録の楽曲が確認できた。これならば,NieR:Automataから入った人がシリーズの出発点を体験するのはもちろん,オリジナル版をプレイ済みの人でも楽しめそうだ。
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(C)2010, 2021 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. Developed by Toylogic Inc.
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