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 ディードが華麗に戦う「ロードス島戦記」の2D探索アクションがSteamに登場。早期アクセス版のインプレッションをお届け
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印刷2020/03/12 17:00

プレイレポート

ディードが華麗に戦う「ロードス島戦記」の2D探索アクションがSteamに登場。早期アクセス版のインプレッションをお届け

 PLAYISMとWhy so serious?がKADOKAWA協力のもとに正式リリースを予定しているPC向けタイトル「ロードス島戦記 −ディードリット・イン・ワンダーラビリンス−」のアーリーアクセス版()が,Steamにて本日(2020年3月12日)17:00に配信開始となる。本作は「ロードス島戦記」30周年を記念して発表されたいわゆるメトロイドヴァニア系の2D探索型アクションだ。

※正式リリース前に販売する開発中のバージョンのこと。フルリリースされると,購入者は無料でアップデートできる

Steamでの配信価格は1320円(税込)。3月20日まで“ローンチ割”(10%オフ)も行われている
画像集#001のサムネイル/ ディードが華麗に戦う「ロードス島戦記」の2D探索アクションがSteamに登場。早期アクセス版のインプレッションをお届け

 本稿では,アーリーアクセス版に収録されるステージ1「偽りの森」のインプレッションをお届けする。美麗なドット絵で書き起こされた本作をぜひチェックしてほしい。

※2020年3月12日17:30ごろ追記,PLAYISM公式Twitterにてリリースが遅れていることが発表されている。配信は確認が取れ次第,行われるとのこと(Tweetリンク

※2020年3月12日18:00ごろ,アーリーアクセス版が配信されました。



ディードリットが目覚めたそこには懐かしい顔ぶれ……?


 本作の主人公は,日本でイメージされるエルフ像の祖とも言われる「ロードス島戦記」のヒロイン,「ディードリット」(以下,ディード)。とある森で彼女が目を覚ますところから物語は始まる。前後の記憶を失った彼女は“見覚えのあるような気がする森”を探索しながら,かつての戦友や好敵手と相対することとなる。
 本作は,2019年に発売された小説「ロードス島戦記 誓約の宝冠」に至る“空白の物語”を描くはず……なのだが,懐かしい顔ぶれの登場で謎はさらに深まっていく。

物語の始まりとともにサイコロが振られる。TRPGでも「ロードス島戦記」に触れてきたファンとしてはちょっと嬉しい演出だ
画像集#002のサムネイル/ ディードが華麗に戦う「ロードス島戦記」の2D探索アクションがSteamに登場。早期アクセス版のインプレッションをお届け

かつての戦友と出会う際,画面にはノイズが走る。右下に見える戦士は自由騎士パーンに見えるが,ディードが近づくと脇目も振らず走り去る。何かあったのだろうか
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シリーズ序盤で退場となったギムだが,本作ではしれっと武器屋をしている。彼の存在そのものが,舞台の真相を解き明かすカギとなるのかもしれない
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「誓約の宝冠」にもちらっと名前が現れる魔術師スレイン。ディードの「いったい何が言いたかったのかしら…」というコメントから二人の関係性が見えるのも面白い
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ライバル格ともいえるダークエルフのピロテース。相方の黒衣の騎士アシュラムの登場が待たれる
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美麗なドット絵で彩られる「ロードス島戦記」の世界


 本作の特筆すべきは点はなんといってもヌルヌル動く美麗なドット絵である。小説の挿絵やアニメのイメージを損ねることのない文句なしのキャラクターが,1モーション最大36枚のリッチな動きで魅せてくれる。移動中の残像や,マントのはためき,力足りず倒れてしまうモーションにぜひ注目してほしい。


モンスターのモーションも丁寧に書き込まれている。特にステージ序盤に登場する「ウルフ」の飛び掛かりモーションには何とも言えない可愛らしさがある
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精霊「シルフ」と「サラマンダー」を駆使した爽快なバトル


 本作では風の精霊「シルフ」と火の精霊「サラマンダー」という2種類の精霊を使ってステージを進めていく。例えば,シルフの力を使えばホバリング移動が可能となり,サラマンダーの力を使えば,爆薬の入った樽を起爆できる。状況に応じてこの2つを切り替えていくのだ。
 待機中の精霊は,ディードが敵を攻撃すると出現する「キューブ」を一定数集めるとレベルアップする。使役する精霊のレベルが高いほどディードの攻撃の威力が上昇し,Maxのレベル3になるとHPが自動で回復するようになる。ただ,精霊のレベルは敵の攻撃を受けると低下してしまうので,ほどよく緊張感を保って進めていかなければならない。
 ディードの攻撃方法は,「近接武器」「弓」「魔法」の3種類で,システムはシンプル。アクションのあまり得意でない筆者でもすぐに慣れることができた。背景に擬態する初見殺しなモンスターも現れるが,ゲームのいいスパイスとなっている。

操作方法は使えるアクションが増える際に画面下に適宜表示されるため,すんなりと覚えられるだろう。攻略のコツなども表示されるので,ストレスなくプレイできる
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ディードは下を含めた8方向への攻撃が可能となっている。ホバリング中にうまく利用すれば,戦闘を有利に運べるだろう
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モンスターは一部の属性に耐性を持っており,サイコロの目で表示される。目が6の場合は完全耐性を持っているということなので,画面右下の表示には要注意だ
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ディードがハルバードを片手で振り回す姿は圧巻。敵のノックバックが少ないので,どうしても威力の高い長柄武器が有利となってしまう印象があった。正式リリース時には,もう少し武器の性能や使い分けにバリエーションがあるとうれしいところ
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ステージ1に現れる「水竜エイブラ」は,これまで覚えたアクションをおさらいしながら戦う敵となっている。エイブラが倒せるようになっているころには,自然と操作方法が身に着くようになっており好印象
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魔法や弓を駆使した探索要素


 本作では,シルフのホバリングやサラマンダーによる爆破を用いたギミックのほか,弓矢を用いたパズルや,探索型のアクションゲームではお馴染みの隠し通路もある。回り道をした先にはしっかりご褒美アイテムがあるのもうれしい。
 ステージ1ということもあってか,詰まる要素もなく心地よいテンポで探索を進めることができた。入手したアイテムを装備する際,メニュー画面のカーソルの初期位置がややわかりづらいのが残念だが,こちらも慣れれば問題ないと言えるレベルだ。

本作のサラマンダーの炎は「森を焼かない」とのこと。エルフのディードでも安心して使役することができる
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休憩ポイントは大地母神マーファの神像。このようなちょっとしたロードス感もうれしい
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精霊魔法「ウィル・オー・ウィスプ」は追尾機能付き。敵のいないところでも攻撃可能な対象に向かってくれるため,本作の隠し通路探しの頼れる相棒だ
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弓で狙い撃ちをする際,補助線が表示される。狙い撃ちはもちろんホバリング中も可能だ。矢の反射を利用する複雑なギミックも,目的地への経路に目星がつけやすくなっている
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 アーリーアクセス版ということもあり,プレイ時間は40分,かかっても60分くらいと短いが,「ドットになったディードを今すぐ見たい」「ロードスの新作ゲームを応援したい」というファンにはぜひ触れてほしい作品だ。
 また,ステージ1の最後にはアーリーアクセス版であることを生かしたオチもあり,それを見たとき,筆者は一瞬唖然とするも笑い転げてしまった。TRPGで「ロードス島戦記」シリーズに触れてきたファンは,このエンディングのためにプレイしても損はないと個人的に思う。
 なおアーリーアクセス版の配信開始に合わせて,本作のファンアートコンテストも開催となる。最優秀作品は公式バナー化されるとのことなので,詳しくはSteamのストアページをチェックしよう。

「ロードス島戦記 −ディードリット・イン・ワンダーラビリンス−」Steamストアページ

  • 関連タイトル:

    ロードス島戦記 −ディードリット・イン・ワンダーラビリンス−

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