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「棋士・藤井聡太の将棋トレーニング」発表会レポート。藤井七段からじっくり教えてもらえるストーリーモードで将棋を習得
●「棋士・藤井聡太の将棋トレーニング」発表会・登場者一覧
・藤井聡太七段
・福田尚弘氏(ゲームスタジオ 代表取締役)
・栗田優輔氏(ゲームスタジオ 開発ディレクター)
・柴田 聡氏(任天堂 取締役 上席執行役員 営業本部長 兼 業務本部長)
・佐藤康光氏(日本将棋連盟 会長)
本作は“キミをみちびくやさしい本格派”をキーワードとした,将棋をまったく知らない人でも遊べる将棋ゲームだ。「ストーリー」モードでは藤井七段と一緒に駒の動かし方から学んでいき,そこで培った実力を「レーティング」モードに登場する,さまざまなAIと対局することで試せるという。
本作には20級から4段までのAIが登場するが,その強さをウリにするものではない。例えば低段位であれば,「王将を逃がすことばかりに意識がいく」という初心者がよくやるミスをあえてするなど,それぞれの段位にふさわしい打ち方をするAIになっているという。
レーティングモードでは,プレイヤーの行動を自動で解析し,「相手の王将を詰められるのに,間違った手を打って勝利を逃してしまった」「手筋(駒を有効活用する戦法)を使えるのに,そうしなかった」といった状況が発生した際,その時の盤面の状況から自動で練習問題を生成してくれる。これによって自分のミスから学び,棋力を養っていくことができるという。
また,さまざまな駒や将棋盤,駒台,BGM,背景をゲーム内で購入することで,自分好みの環境で対局できるという,ゲームならではの機能も搭載。中には藤井七段が揮毫(きごう)した文字があしらわれた将棋盤や,黄金の駒などもあるという。
藤井七段は詰将棋解答選手権を5連覇していることでも知られているが,本作には藤井七段が考案したオリジナルの詰将棋を12問収録。今後もアップデートで問題が追加配信されていく予定とのことだ。
柴田氏はそんな同作を先行プレイし,「私も将棋好きだが,段階を経て強くなっていることが実感できる」とべた褒め。また,佐藤氏は「観戦専門の“観る将”などファン層が広がっているが,将棋を知らなくても楽しめるこのゲームを通し,藤井七段と楽しみつつ強くなってほしい」と将棋人口拡大への期待を語った。
続いて登壇した藤井七段は「自分が将棋ソフトの監修をすることになるとは思ってもいませんでした。声の収録も行いましたが,ゲームの中で自分の声が使われているというのは嬉しいですね。AIの強さも丁寧に調整されていて,どんな棋力の人でも楽しめる“ユーザーを導いてくれるゲーム”になっていると思います。将棋を知らなくても遊べるので,このゲームから将棋の魅力を知ってほしいです」と,ゲームの出来映えを改めてアピールした。
「棋士・藤井聡太の将棋トレーニング」は2020年3月5日に発売予定で,価格は4500円(税別)。将棋が盛り上がっているのは知っているけれど,どうやって始めたらいいのか分からないという初心者は,本作で藤井七段から教えてもらうのも楽しいのではないだろうか。
- 関連タイトル:
棋士・藤井聡太の将棋トレーニング
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