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楯の乙女“ヘルヴォル”の物語を朗読劇とライブで披露した「アサルトリリィ Last Bullet READING & LIVE 残響のスキャルドメール」レポート
本イベントは,ゲームアプリ「アサルトリリィ Last Bullet」(iOS / Android / PC)に登場する楯の乙女“ヘルヴォル”のキャストである藤井彩加さん(相澤一葉 役),夏目愛海さん(佐々木 藍 役),石飛恵里花さん(飯島恋花 役),三村遙佳さん(初鹿野 瑤 役),野中深愛さん(芹沢千香瑠 役)と,エレンスゲ女学園/松村優珂役の集貝はなさんを特別ゲストに迎え,「メインストーリー新章 運命のトリニティ ヘルヴォル編」のシナリオを朗読しつつ,合間に楽曲を披露する形で進んでいった。
なお,本稿では「メインストーリー新章 運命のトリニティ ヘルヴォル編」のネタバレを含むため,未読の人は注意してほしい。
朗読劇は,日の出町の惨劇で相澤一葉がマディックに命を救われたシーンをプロローグに,入学式のシーンからスタート。序列1位として紹介された一葉が正義感たっぷりに“学園のために戦うのではない”とエレンスゲ女学園の方針にそぐわないスピーチを堂々と行い,自身で選んだヘルヴォルのメンバーを1人ずつ指名。綺麗事にも聞こえるその真っ直ぐなスピーチを,松村優珂は厳しく見ていた。
一葉によってヘルヴォルのメンバーが紹介されると,5人での「Resonant Hearts」がオープニングを飾り,そのあとすぐさまヒュージとヘルヴォルの戦闘シーンへと場面は切り替わる。ラージ級のヒュージに対してフォーメーション“お馬さん”が発動し,5人によるフンフヴェルト(5人によるノインヴェルト戦術の正式名称)は,開幕から熱い展開だった。
しかしここから,ヘルヴォルそしてエレンスゲの闇の部分が優珂によって語られ,佐々木 藍,初鹿野 瑤,芹沢千香瑠がブーステッドリリィ(強化リリィ)として「G.E.H.E.N.A」(ヒュージ研究を行う多国籍企業)の実験に利用されている事実が明らかとなる。
語り終わると,その場にいない一葉に対してこのままで良いのかと問いかける優珂の言葉が会場に響き,「Fringed iris」のイントロとともにヘルヴォルが登場。その問いに答えるかのように力強く曲を披露した。
続く朗読劇は一葉と優珂が争うシーンへと移り変わった。以前から優珂の行動に疑問を感じていた一葉と,本心を表に出せないものの,内心では一葉に期待していた優珂は,それぞれの本心を知らないがためにすれ違い争ってきた。だが,一葉が前に進めていないと感じた優珂は最後の手段として一葉に真実を告げる。
それは,相澤一葉というリリィは「G.E.H.E.N.A」によって用意されたブーステッドリリィであり,日の出町の惨劇で死亡したマディックを蘇生させ,同じく日の出町の惨劇で死亡した相澤一葉というリリィの記憶と能力(レアスキル)をインストールした存在であるということだ。
真実を知ったことで自我が崩壊した一葉は,深い闇へと落ちていく。そこで見たものはあの日の出町の惨劇だったが,助けに来る者もおらず,自暴自棄になる一葉。どこからともなく聞こえる恋花の呼び声にも,自分が一葉であることを認められずにいた。
恋花は一葉に前を向いてもらおうと,自らが抱えていた思いを吐露したうえで,自分がほかのヘルヴォルメンバーに支えられたように一葉を支えると宣言する。しかし,すべて用意され,作られた人間である自分がヘルヴォルの皆を巻き込んだため,自分がいなければと後悔する一葉。そんな一葉に対し,恋花は皆で過ごした日々と,皆で立てた誓いを思い出させる。
僅かな光を見た一葉に,瑤,千香瑠,藍が現れ,次々に自らの思いを投げかけていく。一葉と共に過ごし,一葉を知って変わってきた4人が,今の一葉を認め,肯定する。4人が自らの思いを一葉に向けるシーンは,演技の熱量も相まってキャラクターそれぞれの気持ちがダイレクトに感じられた。
そんな4人の思いの力に動かされた一葉は立ち上がり,前を向く。そして物語は,ヘルヴォル実験を主動していた西村乃恵美との最終決戦のシーンへ。「G.E.H.E.N.A」の呪縛を乗り越えたヘルヴォルのメンバーが,優珂が率いるクエレブレとともに,皆の思いを乗せたノインヴェルト戦術を展開する。
恋花と一葉による「これが私達の正義だ!」という叫びでエンディング曲に当たる「REFLECTIONS」のイントロが流れ始め,そのまま6人による歌唱とダンスが披露された。
エピローグでは,一緒にたい焼きを食べてくれない恋花に藍が拗ねるシーンから始まり,ヘルヴォルの新ルール「毎日みんなでたい焼きを食べる」についての和やかな会話が繰り広げられる。そして,最後に皆で誓いを宣言し,朗読劇は幕を下ろした。
物語としては省略されている部分も多く比較的コンパクトに纏められていたが,朗読による生の演技が出す緊張感や迫力などは,ゲームで読む物語とは違う魅力を存分に味わえた。また,合間に曲のパフォーマンスを行うことで,アサルトリリィの舞台にも近い感覚を覚えた人も多かったのではないだろうか。
終幕後,会場からはすぐにアンコールが沸き起こり,それに応えて本イベントのTシャツに袖を通した出演者6人が再びステージに登場した。6人は朗読劇を無事に終えたことに対し,それぞれ安堵の表情で感想を話しており,特別ゲストとして出演した集貝さんは,まさか自分が出演するとは思っていなかったと笑顔で話していた。
また,藤井さんはレギオンを超えて学校として一緒に出演できたことを喜ぶとともに,「大人の方,10人はいけますよね!?」とヘルヴォル&クエレブレで舞台に立ちたいという希望を口にしていた。
そのほか,「アサルトリリィ Last bullet」の最新情報として,メインストーリー「宿星の花束」のクライマックスとなるイベントが近日公開されることや,TVアニメ「アサルトリリィ BOUQUET」の放送4周年を記念した「アサルトリリィ放送局 Lily's Time」の配信,TVアニメ4周年記念グッズの受注販売やポップアップストア開催決定などが発表された。
告知後は1人ずつ挨拶を行い,最後に6人で「Edel Lilie(Last Bullet MIX)」を披露(昼公演では「Never Ending Dream」)。曲の熱気あふれるままに夜公演も無事終了した。
なお,本公演の配信チケットは10月27日21:59まで購入できる。アーカイブ視聴期間は同日23:59までとなっているので,気になる人はぜひチェックしてもらいたい。
配信チケット販売URL
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「アサルトリリィ Last Bullet」公式サイト
「アサルトリリィ Last Bullet」ダウンロードページ
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