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[CJ2023]中国オリジナルロボのフィギュアやプラモが大量! ホビー系のブースは心躍る“Made in China”でいっぱいだった
ゲーム系のブースが出展されているホールよりも,通路が狭く雑多な感じで,多くの人で賑わっていた。というか,時間帯によってはほとんど身動きが取れないレベルだった。
ChinaJoyでホビーというと,何が出展されているのかと疑問に思うだろうが,ほとんどは日本のアニメ・ゲーム系グッズやプライズ,ガンプラなどだ。我々日本人にとっては見慣れた作品が並び,日本のIPの人気の高さがうかがえる。日本で販売されているもの以外にも,日本のIPを使った中国メーカーのグッズもいくつかは見られる。
筆者としては,中国でぜひ「原神」のグッズを買いたいと思っていたのだが,ホビーフロアにmiHoYo関連タイトルの姿はまったくなし。どうも,同社グッズを手に入れるなら1週間前に行われたアニメ・コミックなどの複合イベント「Bilibili World」に行くべきだったようで,「中国のイベントなら,中国生まれの人気タイトルのグッズはあるでしょ!」という安直な目論見は,あっさり打ち砕かれた。無念。
では,中国オリジナルのホビーとしては何が出展されているのかと言うと,これは本当に意外だったのだが,一番目立っていたのはロボットフィギュアやプラモデルである。しかも,中国のIPを用いたロボや,各メーカーのオリジナルロボばかり。日本のロボ好きが見ても,素直にカッコイイと感じられる,見たこともないロボ達が何体も展示されているのだ。「Made in China」の文字に,これほど心が躍ったことはない。会場で見かけた中国ロボ達を紹介していこう。
というわけで,トップバッターはロボ系ブースで最大サイズだった,「摩動核(MOTOR NUCLEAR)」ブースだ。巨大立像がいくつも置かれたブースは,外観からして期待感しかない。
MOTOR NUCLEARが展開しているのは,三国志などをモチーフにしたオリジナルロボシリーズ「星甲魂將傳」だ。塗装済みフィギュアやプラモデルなど,製品によって仕様は違うようだが,呂布や曹仁といった武将の名がついたさまざまなロボが展示されていた。
三国志モチーフと言いつつ,デザインはアジア系というよりもファンタジー系の印象だ。写真で伝わると思うが,全体的にサイズも大きく,迫力があって文句ナシにカッコイイ。SDガンダム的な,デフォルメサイズのロボも展開しているようで,豊富な商品ラインナップとなっている。
塗装した作品の展示コーナーも。まったく知らないロボの作例が並んでいるのは,なんだか新鮮だ |
お次は,四神をモチーフにしたロボなどが並ぶ「藏道模型」ブース。このメーカーは,中国IPのロボの立体化もしているようで,すべてがオリジナルかと言われるとちょっと自信がないが,日本で見られないロボ達であることは間違いない。
「MOSHOW TOYS」ブースには,アニメ化などもされているオリジナルIP「先祖效應(プロジェニター・エフェクト)」のロボが大量展示されていた。「日本では聞かないタイトルだけど,そのカタカナ名は何?」と思うかもしれないが,タイトルロゴになぜかカタカナで書いてあるのだ。
登場ロボの中には,梵天丸(伊達政宗)や武田信玄をモチーフにしたロボもいて,日本人からすると興味深い。また,ゴーショーグンやモスピーダなど,ライセンスで展開している日本のロボもあった。
オリジナルロボIP「核心晶者」の巨大立像が吊るしてあり,インパクトのある「核金重」ブース。この立像のロボが実際に商品化されるようで,ブースの一番目立つところに展示されていた。
「TRON Model-Kit」のブースには,「機動戦隊アイアンサーガ」(iOS/Android)の「黒騎士シュバルツリッター」のフィギュアが。アイアンサーガは日本でもサービスされている。
さて,こんなに中国発のロボばかり見てしまっては,実物が欲しくなるのが人情というもの。MOTOR NUCLEARブースには物販コーナーがあり,記者の使命として自腹で購入してみることにした。いやぁ,仕事だからね,仕方がないよ。
販売商品はいくつかあったのだが,今回は(何個も買うと会場で持ち歩けないので)ヒロイックなデザインの「MNP XH02 CAOREN」にしてみた。武将としては曹仁らしい。
お値段は通常版が2000元(約4000円),塗装が特別な限定版が4000元(約8000円)と言われたので,高いほうが欲しいと返答。しかし,現在の中国はスマホでの決済が当たり前になっていて,物販コーナーでは現金どころか,クレジットカードすら使用できず,筆者には支払い手段がなかった。
うーん,本当に残念……と肩を落としていたら,「日本の人でしょ? 現金でいいよ!」と快く対応してくれたうえに,オマケにノベルティまでいただいてしまった。これが国を越えたロボ愛か,ありがとう!
そんなわけで,これが実物である。デカイ! 重い! パーツが多い! 勢いで買ったが,出張中に組み立てようものなら,仕事を放り投げて編集長に怒られるボリュームだ。限定版だからか,しっかり色分けされており,翼のエフェクトパーツも美しい。金属パーツを用いたフレームに,外装を装着していく作りのようで,鳥の形態への変形ギミックまで用意されている。早く帰って作りてえ〜〜。
4Gamer「ChinaJoy 2023」記事一覧
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