紹介記事
小さな体で虫だらけの裏庭を生き抜く「Grounded」を紹介。正月休みだけでは遊び尽くせないオープンワールド型サバイバルゲーム
そんな夢を叶えてるくれるタイトルが,2022年9月にリリースされた。Obsidian Entertainmentが手がける「Grounded」(PC / Xbox Series X|S / Xbox One)だ。本作は,アリほどの大きさに体が縮んでしまった少年少女たちが,家の裏庭で決死のサバイバルを繰り広げるという内容で,最大4人のオンライン協力プレイに対応している。価格は4890円で,Xbox Game Pass向けにも配信中だ。
小さな体で見る裏庭は,かなり刺激的な世界になっている。ポイ捨てされたゴミが巨大な障害物として立ちはだかり,小さな池が大きな湖のように感じる。そしてなによりも恐ろしいのが,「虫」だ。自分よりも何倍も大きいクモやハチ,蚊やカメムシといった虫たちがそこら中におり,こちらの存在に気づくやいなや襲い掛かってくるのだ。
本稿では,そんな裏庭で生きていくために知っておきたいTipsなどを,サバイバルガイドのような形で紹介していくので,本稿でゲームの雰囲気をつかんでもらえれば幸いだ。
なお作品のテーマ上,虫のスクリーンショットをたくさん掲載しているので,苦手な人はここで引き返すことをオススメする。
パンがないならアブラムシを食べればいいじゃない
サバイバルで重要なのは食料の確保だ。プレイヤーには空腹ゲージがあり,これがゼロの状態で時間が経過すると,やがて行き倒れてしまう。しかしここは家の裏庭なので,普通の食料などまず手に入らない。ではなにを食べればいいのか。そう,「虫」である。未来の食料問題を救うカギとして注目され始めている虫たちだが,プレイヤーに必要なのは今だ。
裏庭にはたくさんの虫が生息しているが,食料にできるのは「アブラムシ」「ゾウムシ」「ブヨ」「ジムシ」「ミジンコ」の5種類で,装備の少ない序盤でも仕留めやすいのがアブラムシとゾウムシだ。ミジンコ以外は生で食べると病気になるので,たき火で焼くか竿に干して熟成させてから口にしよう。
上を向いて歩こう
人間,水なしでは5日も生きられないと言われるが,本作では水がないと1日も持たない。だからといって,いつできたかも分からない水たまりをすするなんてことは,できればしたくない。では,まともに飲める水はどこにあるのか――上だ。
本作でまともに飲める水は,葉っぱの先に付いた「つゆ」くらいなので,水がほしいときは上を向いて歩こう。つゆを見つけたら石をぶつけて下に落とせば,そのまま飲める。水筒があればしずくを溜めておけるので,レシピが開放できたら早めに作っておくといいだろう。
何かを手に入れたら取りあえずラボに
裏庭には「ラボ」と呼ばれる小さなテントが点在しており,ここを拠点に周囲を探索していくのがサバイバルの基本となる。ラボの中には「分析装置」と呼ばれる機械が設置されていて,探索中に拾った素材を分析すると,その素材で作れるアイテムのレシピが開放される仕組みだ。
最序盤で真っ先に分析しておきたいのは,「小石」「食物繊維」「小枝」の3つ。これらを分析することで,新しい素材を手に入れるための「オノ」や,食料を焼くための「たき火」,危険な夜を安全に過ごすための「テント」など,サバイバル生活に必要な最低限のレシピを開放できる。
好戦的な虫に要注意。戦闘ではジャストガードを狙おう
裏庭には大きく分けて,「無害」「中立」「怒った」といった3タイプの虫が生息している。なにをされても敵対しないアブラムシやゾウムシが「無害」に,こちらから攻撃すると敵対する働きアリやテントウムシが「中立」に,プレイヤーを見つけると攻撃してくるカメムシやクモが「怒った」に分類される感じだ。
○無害な虫たち
○中立な虫たち
○怒った虫たち
探索を進めるうえで厄介なのは「怒った」に分類される虫だ。こうした虫に見つかってしまったら,逃げるか戦うかの二択を迫られる。戦うことを決めたならば,ガードや回避を意識して戦おう。とくに接近戦では,攻撃が当たる直前に「ジャストガード」を決めれば,体力を削られずに反撃できる。虫によって攻撃のパターンやリズムは決まっているので,これらを覚えてしまえばジャストガードもそう難しくはないので,積極的に狙ってみよう。
厄介な虫は遠距離武器で
危険な虫たちと渡り合うには,やはり遠距離武器が必要になる。このゲームで制作できる遠距離武器は「弓」「クロスボウ」「魔法の杖」の3種類で,とくに序盤で活躍するのが「小枝の弓」だ。作るのにブヨの毛が必要になるが,ブヨは最初のラボから少し北に進んだ場所にある水たまり付近に生息しているので,ヤリをぶん投げて倒そう。
矢については,アカダニの毛とアザミのトゲで作れる。アカダニは序盤の装備でも倒せるので,見つけたら積極的に倒しておこう。アザミはギザギザの葉っぱが特徴で,花茎に大量のトゲが並んでいる。1本見つければ大量のトゲが手に入るので,これも見つけたら回収しておこう。
歯を見つけてステータスを強化。突然変異で特別な力を手に入れよう
本作にはプレイヤーキャラクター自身を強化する成長システムが2つ用意されている。その1つが「ミルクモーラ」の注入だ。ミルクモーラは,裏庭の各所に落ちている白い歯を回収すると手に入るリソースで,キャラクターの体力やスタミナの最大値を上げたり,空腹/渇きの進行スピードを遅めたりできる。
ミルクモーラにはもう1つ,金色に輝く「メガ ミルクモーラ」もあり,こちらは消耗品や資源の最大所有数を増やせるうえ,プレイヤーグループ全体に効果が及ぶ。それゆえ,メガミルクモーラは共有リソースになっているので,仲間とよく相談してから使うようにししよう。
そしてもう1つの成長システムが「突然変異」だ。これは,「アリを倒しまくる」「たくさんジャストガードする」といった,プレイヤーの繰り返しによる行動によって開放されていく,特殊なパッシブスキルのようなもので,5つまで同時に装着できる。
効果は「最大スタミナアップ」や「○○耐性アップ」などで,いつでも付け替え可能だ。防具のセットボーナスと組み合わせると強力なシナジーが生まれることもあるので,その辺りも吟味して何を付けるか決めていこう。
中盤以降でオススメの装備はコレ
防具には,全身を同じシリーズで揃えると強力な能力を発揮する「セットボーナス」という仕組みがある。中盤以降は,自分のプレイスタイルに合ったセットボーナスを発動させておくことで,探索や戦闘がぐっと楽になるはずだ。
一方で武器は,相手の弱点属性に合わせて選択していくのがベストだが,「これを持っておけば取りあえずなんとかなる」みたいな汎用性の高いものも存在する。ここでは,中盤以降でオススメの装備を紹介しよう。
○防具「テントウムシ」シリーズ
ナナホシの素材で作る防具セット。攻撃をガードできる回数が増えるうえ,ガードするとたまに回復する「緋色の抱擁」がセットボーナスで付く。ナナホシさえ倒せれば,序盤で作ることも可能で,十分強化すれば中盤以降も活躍してくれる。
○防具「ミツバチ」シリーズ
ミツバチの素材で作る防具セットで,弓やクロスボウによる攻撃で相手が気絶するようになる。遠距離武器を主軸に戦うのであればぜひとも作っておきたい。
○防具「ニシキゴイ」シリーズ
池の底に沈んでる鯉ウロコで作る防具セット。ジャストガードの受付時間が長くなるうえ,ジャストガードに成功すると相手の防御力をダウンさせるというセットボーナスもあり,攻守を兼ね揃えた性能になっている。
○武器「アリジゴクのグレードソード」
高い攻撃力が魅力の両手剣。無属性なので汎用性も高く,比較的倒しやすいアリジゴクの素材で作れるのもポイントの1つ。
○武器「塩のモーニングスター」
圧倒的なスタン値を持つ片手武器。攻撃力はそこそこに抑えられているが,数回殴れば相手を気絶させられるので,一方的な攻撃展開が可能。とにかく戦闘が安定するので,塩を入手できるようになったら,真っ先に作っておきたい一本だ。
○武器「クロツノカブトムシのクロスボウ」
現状,最高の攻撃力を持つ遠距離武器で,クロツノカブトムシの素材で作成できる。そのクロツノカブトムシは本作屈指の強敵ではあるものの,塩のモーニングスターがあればそこまで苦戦はしない。
クエストを進めて上位レシピを開放しよう
中盤以降で手に入るような素材を活用するには,上位のレシピで作る設備が必要になる。そうしたレシピは,クエストをこなして“あるNPC”にアイテムを渡すことで,購入できるようになる。また,「そもそもなぜ体が小さくなったのか」という謎も,クエストを進めていくことで解明されていくので,探索が落ち着いたらクエストにも手を付けていきたい。
クエストで訪れる場所は巨大な研究施設がほとんどで,中はロボットによって警備されている。ロボット自体はそこまで強くないが,場所によっては強化された虫がボスとして君臨していることもあり,ピクニック気分で行くと痛い目を見ることも。クエストを進める場合も,念入りに準備をしておこう。
新たな素材を求めて遠征しよう
裏庭にはさまざまなエリアが存在し,生息する虫や採れる素材などもエリアによって変わってくる。ここからは,各エリアについて簡単に紹介していこう。なお,エリア名そのものはゲーム内で明記されていないので,名前は筆者が見たままの印象で付けたものとなる。
○雑草地帯
ゲームの開始地点。雑草に覆い尽くされたエリアで若干視界が悪いものの,中盤以降も必要になる素材がたいくさん手に入る。最初のラボもここにあるので,第一拠点を築く場所としてはベストと言えるだろう。
○アカアリ塚
アカアリの巣で,最初のラボから西に少し進んだ場所にある。爆弾の素材となるアカアリの卵はこの中にあるのだが,入り口を兵隊アカアリたちが警備しているので,装備が整うまでは手出ししない方が無難だ。
○カメムシの縄張り
3匹のカメムシが徘徊する縄張りで,アカアリ塚からさらに西に進んだ場所にある。ここのカメムシをアカアリ塚まで引っ張っていくと面白い光景が見られるので,ぜひ試してみてほしい。
○ガス地帯
最初のラボから南西に進んだ場所にあるガスエリア。ここを探索するには,カメムシの素材で作る「ガスマスク」が必要なので,探索はカメムシが倒せるようになってからにしよう。なお,このエリアには変異した虫が生息しており,ゾウムシですらプレイヤーを見つけ次第,襲い掛かってくるので要注意だ。
○大木地帯
大きなオーク(木)がそびえ立つエリアで,最初のラボから北に進んだ場所にある。このエリアでは,用途の多い「樹液」や「ドングリの皮」などが手に入るのだが,コモリグモの巣も存在するので,常に周囲は警戒しておこう。ちなみに,重要なクエストNPCもここにいるので,割と序盤で足を運ぶことになる。
○池
大木地帯に隣接するエリアで,池には1匹の大きな鯉が泳いでいる。池の底では鯉の素材が手に入るのだが,鯉に見つかるとほぼ一撃で倒されてしまうので,鯉がどこにいるかは常に確認しておきたい。ちなみに,素材の1つ「ワックス」は,浮葉の裏に付いているので覚えておこう。
○垣根
最初のラボから南東に進んだ場所にあるエリアで,ブルーベリーの素材が手に入る。コガネグモの生息地で,隣接する水たまりエリアには蚊もいるため,用があるときはそれなりの準備をしておこう。
○ピクニックテーブル
カメムシの縄張りから西に進んだ場所にあるエリア。突き刺さっているシャベルを爆弾で倒すと,ピクニックテーブルに登れるようになる。テーブルの上にはラボがあり,そこに設置されているジップラインから砂場にアクセス可能だ。ただ,ここにいるハチはかなり攻撃的なので,ハチを安定して倒せるようになるまでは近寄らないほうがいいだろう。
○砂場
ピクニックテーブルに隣接するエリアで,アリジゴクの生息地でもある。日中に砂場の上を歩くと熱ダメージを受けてしまうので,熱対策はしっかりとしておきたいところ。
○BBQゾーン
ピクニックテーブルの北に位置するエリア。炭の燃えかすが散らばっており,ここも熱対策が必要な場所となっている。炭が取れる唯一の場所なので,いずれは足を運ぶことになるが,ここもコモリグモの縄張りになっているので,要注意。
○ゴミ捨て場
砂場と隣接するエリアで,中央付近にクロアリ塚が存在する。一部,毒ガスが発生している場所もあるので,中に入るときはガスマスクを忘れずに。
○庭の上層部
BBQゾーンの西に位置するエリアで,ダンゴムシやカブトムシといった上位の虫がたくさん生息している。このエリアでとくに危険なのが「テントウムシの幼虫の巣」で,テントウムシの幼虫は本作屈指の難敵。装備が整った中盤以降でも苦戦するので,巣に挑む前に簡易拠点を作り,そこでリスポーンできるようにしておくといいだろう。
新境地で気をつけるべき虫たち
新境地に足を踏み入れれば,見たことのない虫たちに出会うことになる。ここでもとくに気をつけたいのが,「怒った」虫たちだ。名前で油断してしまいがちな「テントウムシの幼虫」や,攻撃的なカブトムシなど,ここからは新境地で気をつけるべき虫たちを紹介しよう。
○コモリグモ
割と序盤で遭遇することになる,本作屈指の捕食者。足がべらぼうに早いので,逃げ切るのは不可能に近い。攻撃されると猛毒状態になり,一気に体力が削られてしまうので,倒すつもりなら毒耐性の準備は必須だ。ジャストガードのタイミングさえつかめれば,安定して倒せるようになるが,そこに至るまでがなかなか大変だったりする。
○テントウムシの幼虫
どう見てもヤバイ見た目をしているが,これが成長するとあのかわいらしいテントウムシになる。なお,本作では見た目どおりの攻撃性を持ち,その鋭い牙でプレイヤーを殺しにかかってくる。多段攻撃がメインなので,盾がないと接近戦は厳しい。ミント属性に弱いので,生息地に行くときは一本持っておこう。
○アリジゴク
砂場に生息しており,突然現れるので心臓に悪い。地中を徘徊するタイプと,巣穴から動かないタイプの2種類が存在し,後者を倒すと香辛料系の素材が手に入る洞窟が現れる。攻撃パターンはシンプルなので,比較的倒しやすい部類ではあるが,砂場は熱ダメージがあるので,そっちのほうが厄介だったりする。
○クロツノカブト
高い攻撃力と耐久力を併せ持ち,突進攻撃でプレイヤーに突っ込んでくる。ランクの高い武器でないと倒すのは難しく,遠距離でちまちまやろうにも岩が飛んでくるので厳しい。塩のモーニングスターがあれば比較的楽に倒せるので,クロツノカブトの生息地に行く前に作っておきたい。
○黒テントウ(ナミテントウ)
赤テントウ(ナナホシ)と違って,「怒った」に属するため,プレイヤーを見つけるやいなや襲い掛かってくる。ナナホシよりも行動パターンが増えており,攻撃力も高く,「ナナホシが倒せるから大丈夫だろう」と油断していると,あっという間に倒されてしまうので要注意。倒すと上位ランクの盾の素材が手に入る。
オンラインの仕様について
最後にオンラインプレイについても触れておこう。この手のサバイバルゲームでは,専用のサーバーを立ち上げるか,レンタルサーバーを借りでもしないかぎり,プレイできるのはホストがゲームを起動したときだけという縛りがついてくることが多い。その点,本作はセーブデータをオンライン上で共有する仕組みになっており,共有済みのプレイヤーであれば好きなタイミングでプレイを続行できる。最初にセーブデータにアクセスした人がホストになるので,ほかのプレイヤーもあとから簡単に合流が可能だ。
このようにオンラインプレイのハードルも低いので,興味を持ちそうな友人がいれば,一緒に誘って裏庭を冒険してみてはいかがだろうか。
「Grounded」公式サイト
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