プレイレポート
「DEATH STRANDING」ぶらり写真旅。カメラマンによるフォトコレクションを紹介
このフォトモードは,以前紹介した「Horizon Zero Dawn」のものと同等の仕様になっており,構図作りの自由度は高い。本稿は,本編クリア後にブラブラと配達をしたり,インフラを整えたりしながらフォトモードをエンジョイした記事になる。機能については触れているが,構図などの基礎的な部分については,Horizon Zero Dawnの記事を参照してほしい。また,ネタバレ的な要素は皆無に近いと思われるが,未プレイの人は念のため注意してほしい。
「DEATH STRANDING」公式サイト
フォトモードでは,タッチパッドの左側を押すことでゲームの進行が止まり,各種設定を決め,PS4のSHARE機能でスクリーンショットを撮る。仕様としては「Horizon Zero Dawn」に近く,同タイトルのフォトモードを使ったことがあれば,違和感なく扱えるだろう。なお,ほとんどのシーンでフォトモードに入ることが可能だが,イベントシーンでは機能制限があるほか,ごく一部のシーンでフォトモードに入れないことがあった。
機能から見ていくと「カメラ」「サム」「BB」「被写界深度」「明るさとフィルター」「レンズの効果」「フレーム」のカテゴリがあり,左の項目から順に設定していく。「明るさとフィルター」がスマホアプリ的であり,Horizon Zero Dawnよりもとっつきやすく,映像におけるカラーグレーディングとも言える。
「カメラ」の焦点距離はシーンの大半で28.4mmが基準になっているが,状況によっては35mm付近と,画角による演出も見られる。焦点距離は10mm〜1000mmまで。10〜99.9mm間は0.1mm刻みで調整でき,100〜299.5mm間は0.5mm刻み,300〜499mm間は1mm刻み,500〜1000mm間は5mm刻みで焦点距離が変化する。パースペクティブや圧縮効果なども再現されているが,カメラはそれほどサムから離れることはできないため,10〜300mmくらいで運用することが多いだろう。
「サム」と「BB」は特徴的な項目だ。まず「サム」には,サム自身の表示オン/オフ,ポーズ,表情,視線のほか,カメラの方向に顔や身体を向ける機能があるほか,傾きなども設定でき,微妙に角度が気に入らないときに重宝する。
BBは「ポーズ」「表情」「視線」「ライト」の4つ。機能的にはサムに近く,撮影においては「ライト」が便利だ。これはBBが入っている容器内が明るくなるもので,状況を問わず,BBのアピール力が上昇する。
「被写界深度」は「カメラ」とセットのような項目になるが,背景ボケを活用した絵作りができる。ボケの処理がほどよく,後ろボケだけでなく,前ボケもある程度だが実用的なものになっている。サイズ感を出してみたいときや,印象的にしたいときに活用してみよう。
「明るさとフィルター」は上記のとおり簡素だが,遊びやすさを優先していると思われる作りで,インスタグラム的とも言える。露出とコントラストがあり,彩度の項目はない。彩度に近しいことや,色合いの大雑把な変更はカラーフィルターが前提になる。
カラーフィルターの強さによって,シネマ的なものからインスタグラムでよくある雰囲気のものまで,幅広く作り出せる。とりわけPresetとしてよく出来ており,カラーフィルターの強さは1.0を基準として,0〜2.0までの範囲で調整できる。とりあえず1.0のままで,フィルターのみ変更してみるだけでも雰囲気が良くなりやすい。
「レンズの効果」は「ビネット」と「歪み」「色収差」がある。ビネットは四隅を暗くするかどうかで,トンネル的な見せ方に近い。ポイントはレンズの歪みと色収差で,こだわりを感じる。
フォトモードの場合,光学的な歪みは補正された状態だが,レンズのゆがみを強くすることで樽状のゆがみが生じる。オールドレンズや低価格帯のレンズではおなじみのものだが,ひとつの演出手法となるので,強調してみたいものがあるときに活用してみよう。色収差は像の色ズレだ。写真においては色収差がないほどいいレンズだという見方もあるが,イラストでは表現手法のひとつであり,捉え方は人それぞれである。
「フレーム」はシネマやポスターなどがあり,ロゴも配置できる。シネマやポスターは扱いやすく,ソーシャルフィード上で見かけることが多い。ロゴは色だけでなく,位置や角度を自由に設定できるのもポイントだ。
最後に,配送や国道の整備がてら撮影したスクリーンショットを掲載しよう。登ったり,乗り越えたり,つまづきそうになったりなど,本作はポーズを使用しなくても,細かいアクションの作り込みが豊富であるため,サムの様子を撮るのもいいし,アメリカのあちこちを撮影して回ってみるのもいいだろう。
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