インタビュー
「二ノ国: Cross Worlds」2021年9月までのアップデート予定内容もたっぷり教えてもらえた! 開発総括メールインタビュー
未来の仮想現実ゲームの世界が……実は? ファンタジーアートRPG「二ノ国:Cross Worlds」を先行プレイ
未来の仮想現実ゲーム“ソウルダイバーズ”の世界は,実は○○だった――ネットマーブルジャパンが2021年6月10日に配信する,新作ファンタジーアートRPG「二ノ国: Cross Worlds」を先んじて遊んでみた感想をお届けする。
今回4Gamerは,そんな本作を開発したチームのキーマン,Netmarble Neo 開発総括プロデューサー パク・ボムジン氏にメールインタビューする機会を得られたので,その内容をお届けしよう。
「ニノクロ」は2021年6月10日にサービスが開始され,その当日にApp StoreとGooglePlayの両アプリストアで無料ゲームアプリランキング1位を獲得するなど(関連記事),大きな反響を呼んでいる。パク氏はアップデートの頻度や今後の展開に関する質問にも答えてくれているので,ぜひ最後まで読み進めてほしい。
「二ノ国: Cross Worlds」公式サイト
「二ノ国: Cross Worlds」ダウンロードページ
「二ノ国: Cross Worlds」ダウンロードページ
4Gamer:
まずはサービスを開始した現在の心境をお聞かせください。
パク氏:
ユーザーの皆さまに新しいビジュアルやすてきな音楽,そして新鮮な面白さをお見せするということを目標とし,3年という長い期間をかけて,ゲームの開発だけに集中してきました。皆さまが今どのようにゲームを楽しんでいただいているのか,期待でいっぱいです。
4Gamer:
事前情報の段階でも美しい世界観やグラフィックス,プレイヤーに親切なゲームシステムが高い評価を得ていますが,開発陣が本作を制作するうえで一番大切にしたものはなんでしょう。
パク氏:
原作の感性やストーリー,差別化された世界観は継承しつつ,グラフィックスを含めた多くの部分で私たちだけの“カラー”を出そうとしました。また,主にコンシューマ向けに展開された原作とは異なり,今作はどこでも楽しめるスマホゲームとなりました。より多くの人に楽しんでいただきたいと思っています。
4Gamer:
目標の実現に向けて開発を進める際,どのような困難に直面しましたか。
パク氏:
「ニノクロ」の序盤を開発している段階から多くの試行錯誤を重ねました。本作のストーリーと世界観を十分に伝えながら,MMORPGの戦闘やコミュニティの面白さを感じさせるというのは,とても難しかったんです。
本作も「二ノ国」シリーズのタイトルですが,まったく新しいゲームを作るというレベルの企画変更や,さまざまな内部テストを経た結果,現在のバージョンに仕上がりました。我々が悩み抜いて作り上げた「ニノクロ」で満足度の高いプレイを味わっていただければうれしいですが,これからは皆さまからの評価もお待ちしています。
4Gamer:
反対に,想定より上を実現できたという部分はどういったところでしょうか。
パク氏:
ストーリーシーンはとても貪欲にこだわって制作しました。キャラクターのセリフや動き,話し方などを含めてカットシーンには大変力を入れています。結果的には予定より2倍に近い量のキャラクターボイスも収録しました。
4Gamer:
プレイヤーキャラの友となる存在「イマージェン」について,あらためて教えてください。
パク氏:
キャラクター成長の大きな軸は「武器装備」と「イマージェン」です。とくに「イマージェン」は主にキャラクターの戦闘をサポートする役割をこなし,“心がつながっている”という設定に沿うよう,キャラクターによる直接的な攻撃を強化したり,防御力を高めたりなど,キャラクターを成長させる比重が大きくなるように設計しています。
4Gamer:
「イマージェン」は先行プレイ中でも豊富な種類を確認できましたが,バリエーションはどのくらいあるんでしょうか。
パク氏:
プレイヤーのさまざま戦術に対応できるよう,約40種類以上を提供予定です。
4Gamer:
「二ノ国」シリーズにおいて「キングダム」は非常に重要なワードです。「ニノクロ」の「キングダム」とはどういった概念になりますか。
パク氏:
新しい体験をお届けするために,長期にわたり試行錯誤して作り上げたシステムです。二つの世界が共存するファンタジーの世界観を皆さまが十分に楽しめるということを焦点とし,コンテンツやダンジョンがオープンする機能的な部分もストーリーと連動させました。
多くのゲームにマルチプレイとして集団戦などがありますが,我々はこのマルチプレイの本質に悩みました。シンプルに戦って何かを獲得することがすべてではなく,協力したプレイヤーたちがコミュニケーションを交わしつつ,新しいコミュニティを形成していけるというのを目標に開発しています。
「キングダム」は直接プレイヤーが国を立ち上げて管理するというコンテンツで,戦闘要素だけでなく,キングダム内の建設物を装飾できるカスタマイズや,メンバーとの“協力”がカギとなる「キングダム防衛戦」などを楽しめます。ぜひ体験いただき,仲間と新しい国を造る面白さを感じていただけたらうれしいです。
「ニノクロ」では,プレイヤー同士のコミュニケーションや自然的な遊びが可能な環境作りに注力しており,今後も「キングダム」は,「遺物の戦場」「キングダム侵攻戦」「キングダム防衛戦」のほか,さまざまなコンテンツで拡張していく予定です。
開発内で「ソーシャル オブジェクト」と呼んでいる,プレイヤーが戦闘に関係なく遊べるおもちゃも用意しています。音が鳴る石像や,サッカーボールなど,数に限りがあるレアなオブジェも作りましたので,それらを見つけて収集するのも楽しいかと思います。
4Gamer:
今後のアップデートスケジュールは,現在どのような形でしょうか。
パク氏:
スケジュールは変更になる可能性がありますが,6月のアップデートでは,「キングダム」同士によるバトルコンテンツ「遺物の戦場」のほか,「フィールドボス」「混沌の地ボス」「カオスゲート」を追加予定です。
7月は「エピソードストーリー:古代の魔神(仮)」「キングダム侵攻戦」「キングダムダンジョン(仮)」「イマージェン決闘場」。
そして8月は「王座争奪戦」「首都キングダム」「エピソードストーリー:ゴールド船長と宝島(仮)」。
9月には「キングダムイマージェン探検(仮)」「溶岩谷の大乱闘(仮)」「試練の迷宮」「エピソードストーリー:収穫祭(仮)」をそれぞれ予定しています。ぜひご期待ください!
※編注:名称や時期はあくまでメールインタビュー段階の予定であり,今後変更の可能性もあるとのこと。
4Gamer:
配信時から25という多くのサーバーが用意されていた点も気になっています。もしかして全サーバーを巻き込むコンテンツの実装も予定されていますか。
パク氏:
全サーバーマッチングについては,プロジェクトの初期から準備していました。現在の仕様に含まれている「空島の大乱闘」の場合,全サーバー統合マッチングが行われます。今後もリアルタイムPvPを中心に全サーバー統合マッチングを適用していく予定です(もちろん,各サーバー内でのランキングを競う場合は除きます)。
4Gamer:
アップデート計画の方針や,今後の展開に関して可能な範囲で教えてください。
パク氏:
アップデート内容を十分に楽しむためには,約2週間の期間が適切だと判断しています。したがって現在は2週単位の周期的なアップデートを計画中です。
アップデートコンテンツは事前に内容を公開し,プレイヤーの意見やデータ分析を参照して,インゲーム状況と成長レベルなども考慮しつつ,弾力的にアップデートを実施する予定となっています。
新しい面白さを提供するために,ほかのIPとのコラボコンテンツ開発も念頭に置いていますが,どんなIPでコラボコンテンツを制作するかまでは確定していません。
配信地域については,2022年上半期内に全圏域リリースを目標としています。海外進出戦略によってグローバルサービスに対する準備はすでに進行しており,適宜リリース予定です。
最後に,我々が苦労して準備した作品についてお話しできて感慨深いです。皆さまに「ニノクロ」を最大限早くお届けするために,すべての担当メンバーが最善を尽くしてきました。ネットマーブルのすべての力量が詰まっている,ハイクオリティなゲーム性とサービスを保証します。ぜひプレイしてください。ありがとうございました。
※質問と回答は2021年6月10日のものです。
「二ノ国: Cross Worlds」公式サイト
「二ノ国: Cross Worlds」ダウンロードページ
「二ノ国: Cross Worlds」ダウンロードページ
- 関連タイトル:
二ノ国: Cross Worlds
- 関連タイトル:
二ノ国: Cross Worlds
- この記事のURL:
キーワード
(C) LEVEL-5 Inc. (C) Netmarble Corp. & Netmarble Neo Inc. All Rights Reserved.
(C) LEVEL-5 Inc. (C) Netmarble Corp. & Netmarble Neo Inc. All Rights Reserved.