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「Medal of Honor: Above and Beyond」プレイアブルデモを体験。レバーアクションや相手を殴りつける行為がリアルに実感できる
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印刷2019/09/27 21:16

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「Medal of Honor: Above and Beyond」プレイアブルデモを体験。レバーアクションや相手を殴りつける行為がリアルに実感できる

 現地時間2019年9月25日と26日,カリフォルニア州サンノゼにて「Oculus Connect 6」が開催され,Respawn Entertainmentが手がける初のVRゲーム「Medal of Honor: Above and Beyond」が発表された(関連記事)。

 2017年,Oculusが開発をサポートするコアゲームの1つとしてアナウンスされ,「Titanfall VRでは?」と噂されてきたプロジェクトが存在した(関連記事)。それが蓋を開けてみれば,Electronic Artsが誇るミリタリーFPS「Medal of Honor」のIPを利用した8年ぶりの新作であり,多くのゲーマーが驚いたことだろう。
 Respawn Entertainmentと言えば,「Call of Duty」シリーズを生み出したInfinity Wardの中核を担ったメンバーが中心になって結成されている。そのスタジオが,かつてのライバルである「Medal of Honor」シリーズの新作を開発しているという点はユニークだ。

画像集 No.003のサムネイル画像 / 「Medal of Honor: Above and Beyond」プレイアブルデモを体験。レバーアクションや相手を殴りつける行為がリアルに実感できる

 プレイヤーは第二次世界大戦当時,アメリカの特務機関であるOSS(戦略諜報局)に所属する諜報員となって,フランスの反ナチス運動をサポートすることになる。D-Dayとして知られるオマハビーチへの上陸,ベルリンへの侵攻といったメジャーなエピソードだけでなく,ノルウェーの雪山を移動するというシチュエーションも存在し,多彩なシーンが用意されているようだ。
 開発者によると,それぞれのレベルはプレイヤーの疲労を考慮して短く区切られており,その総数は約50種類とのこと。キャンペーンだけで10〜12時間は楽しめるコンテンツ量を予定しているという。

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 会場に用意されていたプレイアブルデモのメインメニューは,6つのフォトフレームが掲げられているようなレイアウトになっていた。ゲームの世界や実写の1コマを背景にして,それぞれのタイトルが表示されている。ちなみに実写というのは,本作のために収録されたインタビュー映像である。第二次世界大戦を戦った兵士や過酷な環境を生き抜いた市民に取材したもので,実際に自分が話を聞いているかのように体験できるコンテンツだ。
 今回はスタッフの勧めに従い,チュートリアルをプレイすることにした。従来の「Medal of Honor」シリーズと同じく,ブートキャンプで教官に命令を下されながら訓練を行うという趣向になっており,なんとも懐かしい。

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 「Medal of Honor: Above and Beyond」の移動システムは,左コントローラのスティックを前後左右に入力することで自由に移動できるというものだ。一方,右コントローラのスティックは視点をコントロールする役割を担っている。
 特筆すべきは銃器の扱いだ。銃弾を打ち尽くしたら,右コントローラのボタンで弾倉を強制解除し,左手で腰のベルトから予備の弾倉を手にするか,置いてあるアイテムを手に入れて,銃器の弾倉に付ける。こうしてリロードが完了する。
 登場する銃器はピストルやショットガン,ライフル,スナイパー銃などがあり,それぞれにコック,ポンプ,ボルト,レバーアクションといった動作が必要だ。手榴弾だって,ちゃんとピンを外してから投げないと意味がない。

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 筆者が体験したデモは,ゲシュタポのアジトを急襲するという内容だった。キッチンへと続く物置き部屋から始まったが,VR世界の臨場感はかなり高く,当時の生産技術を感じさせる分厚いガラス瓶や細かい意匠が施された食器,デコレーションのない素っ気ないフライパンなどが手に取れた。細かいながらも古臭いデザインの壁紙も,第二次世界大戦を扱った映画や映像で確かに見たことがある。

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 右手にピストル,左手には机に刺さっていた投げナイフを構えて,キッチンへと入ったところで3人の敵兵が襲い掛かってきた。とっさに投げナイフを投げたが命中せず,ピストルを発砲してもこれまた命中しない。ブートキャンプの訓練はスムーズにこなしたのに……。結局,弾を使い切ったあとのリロードに手間取っているうちに,あっさりとキルされてしまった。

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 2回目の挑戦ではピストルを両手で構え,「Suitability値」を上昇させたものの,なかなか頭部に命中しない。いっそのことと思い,相手に向かって突進してから銃を大きく振り下ろしてみると,ピストルのグリップで相手をノックアウトすることができた。その後,この手法で全員をキルして窮地を脱したとはいえ,なんとも奇妙な戦いだ……。
 デモが未調整だったのかもしれないが,従来のFPSのように“ラン&ガン”で突っ切ったり,ボタン1つでカバーしたりするのではなく,もっと慎重にじりじりと撃ち合いをするゲームプレイを想定していると感じられた。弾丸を使い切ったら物陰に隠れ,弾倉を交換してしっかりと準備を整え,じっくりと相手を見極めたうえで交戦に入っていく。VRらしさを生かし,こうしたリアルな体験が楽しめそうだ。

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 今回の発表に合わせて公開されたトレイラーでは,実際の戦車を使って録音する場面が確認できる。AAAタイトルのような体制で,強い意気込みを持って開発が進められているようだ。岩場をよじ登ったり,ピアノを弾いてみたりといった,さまざまな場面が公開されているが,とくに「オマハビーチの上陸作戦を体験してみたい」と思っているミリタリーファンは少なくないだろう。2020年に予定されているリリースが待ち遠しいタイトルだ。

  • 関連タイトル:

    Medal of Honor: Above and Beyond

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