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[TGS 2019]お餅とお餅がしばき合う。グニャグニャしたり,グルグル回ったり,とにかくコミカルなインディーズゲーム「OH! MOCHI!」
「面白いインディーズゲームありました?」
今年の「インディーゲームコーナー」は昨年の154小間から179小間と大幅に規模を拡大し,タイトル数が増加。そのほかのブースやコーナーにも,インディーズゲームは出展されているので,「何か見落としているんじゃないか」と思ってしまうわけだ。
で,返答はこうだった。
「お餅とお餅が戦うゲームがありましたよ」
お餅が? 戦う?
その後もゲームの説明を受けたものの,やっぱりイメージが沸かなかったので,さっそくお餅を求めてインディーゲームコーナーに足を運んでみた。
ノーマルな白いお餅,ピンクの桜餅,緑色のよもぎ餅(ずんだ餅?)などをモチーフにしている(と思われる)キャラクターを操作して,プレイヤー同士で対戦を繰り広げる。今回の出展バージョンでは最大4人によるバトルロイヤルが楽しめた。
やはり何を置いても特筆すべきは,お餅のキャラクターの可愛さ。ビジュアルを見てもらえば一目瞭然なので細かい説明は不要だろうが,それがゲームを始めると,お餅らしくグニャグニャしながらもチョコマカと動くのだからタマラナイ。対戦アクションゲームではあるが,お餅を動かしているだけでもニヤけてくる。
というのも,操作方法に一捻りが加わっているからだ。左スティックで移動,右スティックは上半身を回して頭に付いている武器をぶん回すため,左右のスティックを無造作に操作していると予測不能な動きになるのだ。ラグドール物理を適用したお餅の動きはグニャグニャしたり,グルグル回ったり,飛んだりとコミカルにもほどがある。
お餅の頭に付いている武器は3種類だ。リーチは短いがパワフルな「ハンマー」,リーチが長い代わりにダメージは小さい「ムチ」,そしてリーチも攻撃力も中間の「ソード」があり,ボタン1つで切り替えられる。
右スティックを回して攻撃するわけだが,速く回すほど運動エネルギーを計測してダメージが大きくなったり,右スティックを後ろに倒して力を溜めてから攻撃したりするといった要素もあるようだ。
さらに,「OH! MOCHI!」のディレクターを務める島田正俊氏によると,左スティックと右スティックを同じ方向に回転させると,遠心力が強く働いてダメージが大きくなるという。また,ダメージが大きくなれば,相手のリアクションも大きくなるとのこと。
とはいえ,こうした仕様を知らなくても十分に面白いのだから,お餅は偉大だ。そして相手に攻撃を与えていくと,徐々に頭がふくらんでいき,最終的には破裂するが,お餅なので悲壮感はない。やっぱり,お餅は偉大だ。
なお,今後は2020年のリリースに向けてプラッシュアップを図っていくとのこと。今回の出展ではステージは1つしかなかったが,バリエーションを増やす予定であることも明かしてくれた。
左右のスティック(移動と攻撃)をグリグリするだけでも,ちゃんと対戦ゲームとして成立するところがスゴイ。まさに老若男女問わずに楽しめるカジュアルゲームとして,続報が気になる1本だ。
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