プレイレポート
[TGS 2019]ラブラブカップルが広大な惑星で逃避行するアクションRPG,「HAVEN」プレイレポート
「HAVEN」公式サイト
「HAVEN」は,フランスのデベロッパThe Game Bakersが開発中のアクションRPGだ。主人公であるケイとユウは恋人どうしだが,何らかの理由により追われており,人のいない未開の惑星へ逃げ込んだという。
2人はたいへんラブラブであり,キスしたり抱き合ったりといったラブシーンがちょいちょい入ってくる。また,食事を一緒に作ったり,今日の予定をどうするかでちょっと揉めたりと,まるで付き合い始めたカップルのようにも見える。こうした男女の関係が細かくゲームで描かれるのは,なかなか新鮮だ。
惑星を探検するには,体に装着する「グライド」を使う。地表近くを滑空することが可能で,光の尾を引きながら高速で移動する様子は「ドラゴンボール」の舞空術のようだ。
急角度で方向転換する「ドリフト」という技もあり,慣れると岩や崖を避けてスムーズに滑空でき,これは楽しい。逃げる原生生物と追いかけっこをするというイベントもあり,筆者は残念ながら追いつけなかったが,スピードを出すにはドリフトのテクニックが重要になるようだ。
移動中は,ケイとユウのどちらを操作するかを切り替えることができ,1人を選べばもう1人はオートでついてくる。しばらくグライドを続けていると,2人が手をつないで寄り添いながら飛ぶという演出もあって,なんというかエモーショナルだ。新しいものを見つけるたびに2人が会話するのも面白い。
惑星のあちこちに食材になる植物が生えており,グライドで通り過ぎざまに採集できる。出展バージョンには,2つの植物を組み合わせて料理を作るというシステムもあった。食事による効果は不明だが,かわりばえしない食事にユウが愚痴をこぼすシーンもあったので,料理はそれなりに重要な要素であるようだ。
フィールドには原生生物がうろついており,触れると戦闘モードに移行する。JRPGを意識したという戦闘は,リアルタイムで進行するコマンド選択式。こちらがボーッとしていても,原生生物はどんどん攻撃してくるので,ちょっとスリリングだ。
方向ボタンの上下左右でケイの,また,[○][×][△][□]ボタンでユウの行動を指定する。残りのボタンには「沈静化」「ブラスト」「インパクト」「シールド」などの技が割り振られており,長押しで発動する。素速い操作や反射神経というより,判断力が重要になる印象だ。2人が同時にインパクトやブラストを使うことによって「デュオ・インパクト」「デュオ・ブラスト」などの強力な合体攻撃が繰り出せる。戦闘でも2人の親密さが強調されているというわけで,徹底している。
ほかのゲームなら原生生物を倒して素材を手に入れるところだが,出展バージョンではダメージを与えたあとに沈静化の技でおとなしくさせただけだった(ちなみに,HPが尽きた相手に攻撃しても殺すことはできなかった)。
日本のアニメを思わせる名前やキャラクターデザイン,幻想的な自然の描写,ラブラブながらもたまにケンカもしたりする恋愛描写に加えて,戦闘でも原生生物を殺さないなど,ビジュアルと合わせて全体的に優しい雰囲気が漂っている。
公式サイトには「基本的には1人プレイのゲームだが,ローカルでもう1人のプレイヤーがジャンプインできる」という記述もあり,リアルな恋人どうしで遊ぶのも楽しいかもしれない。2人がなぜ逃げ続けているのかといった理由は明かされなかったので,続報も気になるところだ。
発売は2020年で,公式サイトによるとPC版とPS4版,Nintendo Switch版が予定されているが,対応機種はこれで確定したわけではないとのことだ。
「東京ゲームショウ2019」公式サイト
4Gamer「東京ゲームショウ2019」特設ページ
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Haven
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(C)The Game Bakers 2020