プレイレポート
[TGS 2019]多種多様なアクションを“カード”にギュッと集約した,ポップでライトなRTS「タクティカル・ガラクティカル」プレイレポート
プロモーション映像を見ると,ヘックス(六角形)で構成されたマップを歩き回るポップなデザインのユニットと,なにやらさまざまな効果が書かれたカードが見て取れる。パッと見た感じはターンベースの戦略シムかな? と思ったが,ジャンルを聞いてみるとRTSだというではないか。そんなこんなで,ちょっと興味を惹かれたタクティカルでガラクティカルな本作のプレイレポートをお届けしたい。
プレイヤーは,肥沃な惑星を探索する宇宙船団のキャプテンだ。対抗勢力の侵略を食い止め,先んじての肥沃な惑星の支配を目指するのがゲームの目的となる。マップ(惑星)はヘックスで構成されており,それぞれのマスにユニットを配置し,指示を出すことでゲームが進行する仕組みだ。
ゲームはすべてリアルタイムで進行し,移動指示を出したユニットは自動で移動を始める。各ユニットは固有の攻撃範囲を持ち,敵対勢力が範囲内に入ると自動で攻撃を始めてくれるので,特に細かな指示を出す必要はない。
ただし,ユニットは基本的に攻撃よりも移動命令を優先して遂行し,移動中には攻撃が行えないようになっている。また,ユニットごとに移動速度が異なるため,移動中に一方的に攻撃を受けないように移動ルートをよく考えなければならない。
ユニットにはさまざまな種類が存在するが,それらは大きく「歩兵」「車両」「航空」の3種類に大別でき,ユニットごとに攻撃可能な対象が異なる。たとえば歩兵のスタンガンナーは攻撃した相手を一定時間スタンさせられるが,攻撃できるのは歩兵と車両だけで,航空には無力だ。そのため,敵勢力の構成を確認して,配備するユニットを調整する必要がある。
また,自分の宇宙船は惑星の静止軌道上にあり,その直下9マスにのみ新たなユニットを配置できる。宇宙船はいつでも,マップのどこにでも移動させられるので,前線を押し進めたい場合は宇宙船ごと前へ進むのもひとつの手だ。
本作最大の特徴は,ユニット生産を含む特殊アクションがすべて“カード”で表現されているという点にある。プレイヤーは勢力ごとに異なるカードセットを持ち,3枚の手札を使うことで(消費すると自動で補充される),特殊アクションを実行できるのだ。
カードの中には,マップに直接干渉できるものも存在する。範囲内の味方ユニットの体力を回復したり,空中からのレーザーで敵をまとめて薙ぎ払ったりと,その効果は多種多様。演出もド派手なので,ガンガン使いたくなってしまう。
ただし,カードを使うためには,カードごとに設定されたエネルギーが必要になるので,すべてのカードを好き放題に使うことはできない。ユニット生産を優先するか,効果カードを使って攻勢を強めるかは,戦況や手札状況と要相談といったところだ。
エネルギーはマップ上に存在する“鉱床”に「鉱山施設」を建設することで収穫できるので,本格的な戦いが始まる前にマップを探索して,鉱山施設を建設するのも重要になってくる。
数あるストラテジーのサブジャンルの中でも,RTSは特に難度の高いゲームと見られがちだが,本作は複雑なゲーム要素を“カード”に一元化しており,生産から移動や戦闘までの流れがかなりスピーディーに展開される。同ジャンルの他作品と比較しても,非常にとっつきやすい印象を受けた。
出展されていたバージョンでプレイできたのはチュートリアル部分のみだったので,ゲームの基本システムや操作方法を学ぶだけに留まったが,軽快な遊び心地と,ボードゲーム風味のアートワークからは十分な魅力を感じ取ることができた。キャラクターのセリフやカードテキストなどの日本語訳も違和感はなく,このクオリティが製品版に反映されるとすれば,期待を高めずにはいられない。
現場でゲームを解説してくれたDANGEN CREATIVEのプログラマー・Axel Cristensen氏によると,製品版では異なるカードセットを持つ“3つの勢力”が登場するほか,ゲームを進めることでユニットをアップグレードしたり,プレイヤーが持つ宇宙船同士がぶつかり合う戦いも楽しめるようになるという。
本作はPC版が2020年4月にSteamにて配信予定で,その後にはPS4,Switch,Xbox Oneでの展開も告知されている。公式サイトにはゲーム内容の解説のほか,過去に公開されたプロモーションムービーなどが掲載されているので,興味が湧いた人は,そちらも合わせてチェックしてみよう。
「Tactical Galactical」公式サイト
4Gamerの東京ゲームショウ2019特設サイト
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(C)DANGEN Entertainment 2016-2019
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