プレイレポート
本当は怖い乙女ゲームの話。最終章の公開迫る「ウーユリーフの処方箋」プレイレポート
きっと大半の人が「愛をささやく」といったポジティブな答えを返すと思う。
しかし,これから紹介する「ウーユリーフの処方箋」で描かれる乙女ゲームの世界においては,その回答は間違いとなる。
なぜなら,本作のヒロインに攻略されたイケメンたちはこうなってしまうからだ。
この世界における“ヒロインへの好感度MAX”は,ハッピーエンドではなく,ゲームオーバー(死)を意味している。ヒロインが姿を現すと,イケメンたちは喜ぶどころか恐怖の表情を浮かべ,震えながら逃げ出す。
そんな到底乙女ゲームの世界とは思えないストーリーが,「ウーユリーフの処方箋」では展開される。
「ウーユリーフの処方箋」ダウンロードページ
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「ウーユリーフの処方箋」(iOS / Android)は,SEECがおくる「四ツ目神」(iOS / Android)や「誰ソ彼ホテル」(iOS / Android),「紡ロジック」(iOS / Android)につづく脱出アドベンチャーノベルの最新作だ。乙女ゲームの世界に迷い込んだ主人公・マツリと,そこで出会う仲間たちのストーリーが楽しめる。
本編ストーリーは,「ノベルパート」と,謎解きをして真相に迫る「探索パート」の2つで展開される。マルチエンディング方式になっており,行動を決定する選択肢や,使用するアイテムによってエンディングの展開が変わっていく。
重要なシーンではバッドエンドになることもあるので,探索でのアイテム集めや,いろんな人との会話を注意深く聞くことが重要だ。
また,ストーリーのなかでは「王冠ステージ」がいくつか用意されている。王冠を入手するとスチル&ボイス付きのストーリーが開放されるという仕様だ。
なお,王冠付きストーリーは有料コンテンツとなるため,本稿では割愛する。同じくミニゲームなどで獲得できるミニストーリーや友情ストーリー,設定資料集などにも触れないでおくが,こういったお楽しみのコンテンツが用意されていることは頭の片隅に入れておいてほしい。
想像以上に怖かった……
スリル満点な「ノベルパート」
本作の主人公であるマツリ(CV:逢坂良太)は,女性のことを攻略対象としか思っていないサイテー野r……モテモテなイケメンだ。手に入れるまでがゲームで,攻略するとすぐ飽きて次の女性に乗り換える,を繰り返している。
そんなある日,更紗から“イケメンを襲う呪いの乙女ゲーム”に関する都市伝説を聞く。どうやら実際に男性の失踪が相次いでいるらしい。彼らには,イケメンで“女遊び”が激しいという共通点があり,まさにマツリのような男性が狙われていた。
このあと,マツリの悪い予感は見事的中し,呪いの乙女ゲーム「ウーユリーフの処方箋」の世界に引き込まれてしまうのだった。
乙女ゲームの世界に迷い込んだマツリは,そこでさまざまなロボットと,同じ境遇のイケメンたちと出会う。基本ロボットとしか会わないので,この乙女ゲームの登場人物はパッケージに描かれた攻略キャラクター3人とヒロイン以外,全員ロボットだと思われる。
そうこうしているうちに前述したヒロインと遭遇。マツリの目の前で,1人のイケメンが攻略(殺)されてしまった。これがけっこう本気で怖い……こんなの出てくるって想像してなかったからね! ちなみにロボットたちは攻略対象外なので安全だ。
マツリも好感度を1つ上げられてしまったものの,キリオと名乗る青年に助けられて難を逃れる。彼はもともとゲームの攻略キャラクターだったが,ヒロインに狙われないために攻略対象から外れる格好やふるまいをしているらしい。そしてキリオに案内され,マツリは新たに3人のイケメンと出会う。
マツリは彼らと共に,元の世界へ戻るべく世界の謎を解いていくことに。その過程では,人間以外との新たな出会いも待ち受けていた。
ヒロインはなぜバケモノになってしまったのか,イケメンたちはなぜこの世界に呼ばれたのか,どうしたら元の世界に戻れるのか――その真相の先には,またゾッとするような展開が待っている。これはぜひ,自身の目で確かめてほしい。
YouTubeではプロモーションムービーをはじめ,STAGE3〜6の予告動画も公開中なので,こちらもあわせてチェックしよう。少しだけ本作の雰囲気が感じられると思う。
ちなみに,本筋はホラーテイストでシリアスだが,世界の事情や登場人物はどこかコミカルで面白い。例えば,この乙女ゲームの世界には当然だがゲームとしての設定が存在する。キャラクターの身体の一部が機械になっているのもそうだ。元の世界でもこんな奇抜な恰好をしていたわけではない。さらに言うと,CERO的な年齢制限の関係でどんなに傷ついても殺されても出血しない設定になっている。
また,マツリ自身が主人公ポジションにしては珍しく(?),かなり自信家で打算的な性格のキャラクターなので,ストーリー中に思わず「オイオイ!」と突っ込みたくなる場面も。怖いけど,くすっと笑える要素も含まれたストーリー展開に,筆者はすっかり引き込まれてしまった。読者のみなさんにもこの感覚を味わってもらいたい。
ひらめいた瞬間の
達成感が気持ちいい「探索パート」
ストーリーを進めていると,探索パートが発生する。気になる場所をタッチして調べたり,アイテムを使ったりして謎を解いていく。いくつか紹介して手順を説明しよう。
■入手したアイテムを使ってみよう
■必要なアイテムを入手する方法を推理
■アイテムを組み合わせる
このほか,謎解きの要素が含まれているものもある。謎を解く楽しみを奪わないように,紹介だけしておこう。
イケメンの育成やミニゲームなどの
コンテンツも充実
本作には,「調査」「廃墟」「アトリエ」など,さまざまなコンテンツが用意されている。これらのコンテンツをプレイすることで,ミニストーリーや友情ストーリー,アイテムなどの報酬が獲得可能だ。なお「調査」では,ストーリーを読み進めるために必要な調査ポイントのほか,友情ポイントも溜められる。
■調査
■廃墟
■アトリエ
また,「ガチャ」からはキャラクターのパラメータを上げられる「トレーニングボード」が入手できる。トレーニングボードは,レアリティが高いものほど育成後の総合ステータスが高くなるほか,ボードによってはミニストーリーやスチルが開放される。加えて,アトリエで楽に“がらくたアート”を完成できるらしい。
■ガチャ
■キャラクターボード
ただ単純に本編を進めたいなら,「調査」だけでも十分だろう。そのほかのミニストーリーや友情ストーリーなどで,登場人物たちの魅力を知りたい場合は,「廃墟」「アトリエ」などを積極的にプレイするといい。
「ウーユリーフの処方箋」の本編ストーリーは,最終章となるSTAGE7が4月28日に公開される予定だ。マツリたちはこの世界で,どのような結末を辿るのだろうか。本編のほか,「特別ストーリー」や「ギャラリー」などまだ未開放のコンテンツもあるので,今後の更新を楽しみに待ちたい。
「乙女チック4Gamer」第247回:呪われた乙女ゲームから脱出せよ。ナルシストな男が生還を目指す「ウーユリーフの処方箋」
「乙女チック4Gamer」第247回は,SEECから配信中のスマホ向け「ウーユリーフの処方箋」を特集します。本作は,呪われた乙女ゲームからの生還を目指す脱出アドベンチャーノベル。ナルシストな主人公男性・マツリと個性的なキャラクター達が呪われたゲームで奮闘し,生還を目指します。
「ウーユリーフの処方箋」公式サイト
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ウーユリーフの処方箋
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