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[gamescom]THQ Nordicのストラテジーゲーム参入作品「Knights of Honor II ‐ Sovereign」がgamescom 2019で初公開
Steam「Knights of Honor II ‐ Sovereign」ストアページ
ゲームの説明をしてくれたBlack Sea Gamesのディレクター,ヴィゼリン・ハンジエフ(Vesselin Handjiev)氏によれば,開発段階としては「α以前」とのことだったが,前作の色づかいを残しつつ,グラフィックスはかなり細かく描き込まれていた。
ハンジエフ氏は,少なくとも100の勢力がヨーロッパとその周辺にあり,そのすべてでプレイできると述べた。ゲーム開始時点で,それぞれの王家には少なくとも1人の王とその後継者が用意されているが,Sovereignはサンドボックス型のゲームシステムを採用しており,ほかの王家と政略結婚をしようが,戦いを挑もうが自由で,プレイヤーの判断次第で国家間のバランスはリアルタイムに変化し,そのことがプレイヤーにさまざまなチャレンジを提供するという。
それぞれの地域には,漁村や鉱山,農村など,さまざまな資源を生産する村が点在しており,ハンジエフ氏によれば,それぞれの地域に最大4つの特産品が用意される予定とのこと。村の様子を確認することで,その地域がどのような資源を持っているのかが分かるので,自分の勢力が必要な資源を産出する地域を攻略したり,交易を行ったりするわけだ。
戦闘はまだ完成していなかったが,前作同様の見下ろし型視点で展開されるようで,戦場をズームインすると,城壁の内側の家屋の様子なども非常に細かく表現されているのが分かった。とはいえ,どれほどの規模の戦闘になるのかは,今後の開発次第とのことだった。
ハンジエフ氏はまた,「ストラテジーゲームの7割で,プレイヤーはゲームを終わらせない」と言う。これは,途中までうまく進めたプレイヤーは,大きな軍勢や資源を得て負ける心配がなくなり,つまらなくなって別のミッションに挑むという意味だ。そのためSovereignでは,例えばゲームの終盤で,「皇帝を名乗る」というオプションを与えるといったゲームシステムを考えている。皇帝になるには,有力な勢力の支援を得る必要があり,それまで戦力だけでゲームを進めてきたプレイヤーでも,外交を使って仲間を増やすといったスタイルの変更が求められる。このようなシステムで,だらだらとゲームを続けるようなことはなくなるとハンジエフ氏は期待していた。
ハンジエフ氏はもともと,Black Sea Studiosで前作「Knights of Honor」の開発に携わっていたが,Black Sea Studiosは2008年にCrytekに買収され,さらに2016年にはCreative Assemblyの傘下に入って,名称をCreative Assembly Sofiaに変えている。
そのタイミングで独立したハンジエフ氏らが新たに設立したのがBlack Sea Gamesで,THQ Nordicの支援を得て,彼らのルーツとなる「Knights of Honor」の続編を15年ぶりに開発することになったわけだ。
Sovereignのリリースは2020年中が予定されており,Steamには公式ストアページがすでにオープンしている。ストラテジーゲームファンの期待に応え,さらに,遊びやすさも追求していくとのことで,日本語化にも期待していたい。
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