インタビュー
「ロックマンX DiVE」×「モンハンライズ:サンブレイク」コラボのインタビュー。“ゴア・マガラ風のアイコ”は色気たっぷり!
これにちなんで,開発陣へのメールインタビューを行った。
過去の「モンスターハンターライズ」(以下,モンハンライズ)コラボでは,第1弾で「リオレウス風のエックス」「禍鎧風のヴィア」「カムラノ装風のリコ」が,第2弾で「バルファルク風のゼロ」「ジンオウガ風のアイリス」が登場し,いずれも攻めのデザインで好評を博した。
そして今回が初となる「モンスターハンターライズ:サンブレイク」(以下,モンハンライズ:サンブレイク)コラボの目玉は,「シャガルマガラ風のエックス」「ゴア・マガラ風のアイコ」の2人だ。
また城塞高地モチーフのコラボステージでは,“あの看板モンスター”の姿を模したマグマード・ドラグーンがボスとして出現する。
いずれも見た目だけで気炎万丈なコラボデザインたち。
これらの制作の意図を,XDiVE開発チームに尋ねていこう。
「ロックマンX DiVE」×「モンハンライズ」コラボ第2弾インタビュー。ゼロがバルファルクに,アイリスがジンオウガに大変身!
カプコンのスマホアプリ「ロックマンX DiVE」で,「モンスターハンターライズ」コラボ第2弾が2022年1月26日から開催される。ちなみに,今回も開発陣へのメールインタビューを行っている。目玉は,ゼロとアイリスの装いだ。
「ロックマンX DiVE」×「モンスターハンターライズ」メールインタビュー。“太刀アクション”を駆使するコラボキャラクターも見どころ
カプコンがサービス中のスマホ向けアプリ「ロックマンX DiVE」にて,「モンスターハンターライズ」とのコラボイベントが開催されている。今回4Gamerは,本コラボに関してロックマンX DiVE開発チームにメールインタビューする機会を得られたので,その内容を掲載しよう。
「モンスターハンターライズ:サンブレイク」公式サイト
「ロックマンX DiVE」公式サイト
「ロックマンX DiVE」ダウンロードページ
「ロックマンX DiVE」ダウンロードページ
見てみたいなら,仕方ない
4Gamer:
以前のモンハンライズコラボの手応えはいかがでしたか。
ロックマンX DiVE開発チーム:
これまでのコラボをきっかけに,XDiVEを新たに知っていただけたという新規ユーザーの方々はもちろん,「ロックマン」シリーズのファンの方々にも大変ご好評をいただくことができました。
とくに,モンハンライズとのコラボ第1弾では,2人のハンター(キャラクター)をそのままXDiVEの世界に登場させましたが,第2弾以降の「ロックマンたちがモンハン風のアーマーをまとう」といった新たなコンセプトは,より受け入れられたのではという印象があります。
「新しいロックマンが誕生した!」「新デザインのコラボアーマーがカッコいい!」といったお声もいただいており,本コラボによってロックマンシリーズの幅が広がったのは間違いありません。
4Gamer:
そしてお次は,モンハンライズ:サンブレイクとのコラボ。
こちらの話が決まったのはいつごろのことでしょう。
ロックマンX DiVE開発チーム:
XDiVEで3回目となるモンハンライズコラボですが,実はモンハンライズ:サンブレイクが発売されるよりも以前に,相手チームの担当者とは調整をはじめていました。9月から数えると,約半年ほど前のことです。第1弾も第2弾も好評でしたので,「モンハンライズ:サンブレイクでもぜひやりたい!」と先んじて提案していたのです(笑)。
単純に工期の話でも,これまでのコラボコンテンツの企画・開発には数か月を要したこと,またコラボデザインの監修など,モンハンライズ:サンブレイクチームの(とても厳しい!)チェックをクリアするためには,準備期間が長ければ長いほどよかったのもあります。
4Gamer:
XDiVEにおけるモンハンライズコラボは,両作品の担当デザイナーたちがバチバチにやり合っていてもおかしくない,互いのデザイン性に深く踏み込みあって融合するような代物ですものね(笑)。
その結晶となるのが,今回選ばれた「エックス」と「アイコ」ですが,この2人をコラボキャラクターに選出した理由はなんでしょう。
ロックマンX DiVE開発チーム:
コラボキャラクターに関しては計2人を選出することと,“2人が対になるようなキャラクター×モンスターの組み合わせにしたい”という構想が決まっていました。第2弾で言うところの「赫耀ノゼロ」と「ジンオウアイリス」のような感じですね。
ただ,前回は“ロックマン側のキャラクターを対に”しましたが,今回は“モンハンライズ:サンブレイク側のモンスターを対に“しようとなって,イメージが相反する闇と光の存在として「シャガルマガラ」と「ゴア・マガラ」が候補に挙がったんです。
4Gamer:
モンスターを先に決めたんですね。
そこからエックスたちが選ばれた経緯はいかがですか。
ロックマンX DiVE開発チーム:
まずはゴア・マガラですが,コラボ対象となったアイコは「感情をあまり表に出さない少女」であり,「ゴア・マガラの力に狂い,不敵な笑みを浮かべて,これまでのイメージとはまったく異なる自分に出会う」といった設定がピッタリだと考え,選出いたしました。
一方,エックスはモンハンライズのコラボ対象としては2回目ですが,彼は「ロックマンXにおける光のヒーロー」であり,「ゴア・マガラがシャガルマガラへと昇華したように,成長と進化を繰り返す存在」という,まさに主人公のイメージが相まって選ばれました。
……などと,いろいろ考えた風に思われるかもしれませんが,一番の率直な気持ちは「純白の巨大な翼と,雄々しい両角を携えた,エックスの新アーマーが見てみたい!!」というものでした(笑)。
二大モンスターのデザインを落とし込む
4Gamer:
それぞれのキャラクター紹介として,まずはシャガルマガラ×エックスの「X アークアーマー」から説明をお願いします。
ロックマンX DiVE開発チーム:
「X アークアーマー」は,「天廻龍・シャガルマガラ」の力を宿したXの新アーマーです。名称の由来は,「モンスターハンター」シリーズでシャガルマガラの素材を用いた装備が「アークシリーズ装備」と呼称されていることから,XDiVEでもアークアーマーと名付けました。
背中で虹色に輝く大きな翼パーツが特徴で,両手からはシャガルマガラのブレスのような紫色の怪しいオーラを放っています。こめかみのあたりからは天に向かって両角が伸びており,天廻龍らしい神々しさと雄々しさを宿せるよう,調整を重ねたコラボアーマーです。
4Gamer:
まず,ただ者ではない雰囲気が漂っていますね。
こちらのデザイン面で気にかけたポイントはどこでしょう。
ロックマンX DiVE開発チーム:
シャガルマガラの魅力や要素をとにかく生かしたアーマーにする,という一点に向けて調整していったところです。
まず目が向くのは「翼と角」ですが,これらをインパクトのある造形にしつつ,「ロックマンXの新アーマーに見えるようにする」のには,とにかく苦労しました。とくにメットの部分。エックスのメットはアゴ部分まで覆ったものがなく,そこはどちらかと言うとゼロのメットの特徴ですが,今回は翼と角のバランスを考慮し,思い切ってアゴまで覆う形にしています。最終的にエックスの特徴である額の赤クリスタルで見栄えをよくして,神々しい雰囲気を表現できたのではないかと思います。
4Gamer:
前例を塗り替える挑戦もしていたんですね。
ロックマンX DiVE開発チーム:
さらに見てほしいのは,「エックスが立ちイラストで,バスターを装備していないところ」です。いつものようにバスターを構えるのではなく,シャガルマガラのほとばしる「狂竜オーラ」を両手に集めて構える姿になっています。3Dモデルも2Dイラストも,どこから見てもカッコいいデザインに仕上がっているので,ぜひ眺めてみてください!
4Gamer:
一方で,ゲーム的なキャラクター性能はどうですか。
ロックマンX DiVE開発チーム:
ホーミング性のある遠距離攻撃と広範囲攻撃を持つ,超強力なキャラクターです。イメージは「X セカンドアーマー」に近いですが,シャガルマガラの力が合わさり,より狂暴な性能となっています。
パッシブスキルの効果で,攻撃を受けるとシールドを展開したり,相手をアンコントロール状態にできたり,追加ダメージまで与えたりと,ダメージソースを豊富に積みつつも防御性能に優れている点が特徴的です。
4Gamer:
続いて,ゴア・マガラ×アイコの「ゴア・アイコ」もお願いします。
ロックマンX DiVE開発チーム:
「ゴア・アイコ」は,「黒蝕竜・ゴア・マガラ」の力を宿したアーマーをまとう,アイコの新しい姿です。シャガルマガラと同様,モンハンシリーズではゴア・マガラの素材を用いた装備が「ゴアシリーズ装備」と呼称されているところから,こちらもならって名付けました。
まず見てもらいたいのは,アイコの表情です。ゴア・マガラの狂竜化の力に酔いしれるかのような不敵な笑みは,電脳世界“ディープログ”で生まれた彼女が,未知の力に触れて陶酔する様子を表しています。感情としては,本人は至って冷静なものの「強すぎる自分に,思わず笑みがこぼれてしまう」といった感覚をイメージしてみました。
4Gamer:
セクシーさと苛烈さが存分に伝わってきます。
こちらもデザイン面で気にかけたポイントはなんでしょう。
ロックマンX DiVE開発チーム:
目指すところは「アイコが新“アーマー”をまとったら……」で,ゴア・マガラの妖艶にも見える甲殻と,アイコの魅力をかけ合わせたうえで,ロックマンXのアーマー風なデザインになるよう模索しました。
禍々しいマントのような翼パーツもそうですが,獲物を捕らえる巨大なツメを足パーツと肩口に装備するなど,“黒蝕竜”を冠するゴア・マガラをそのままをアーマー化しようと試みたものです。
4Gamer:
ゲーム的なキャラクター性能については。
ロックマンX DiVE開発チーム:
ホーミング性能のある強力な遠距離エネルギー弾と,相手を行動不能にさせる突進攻撃をあわせ持ち,距離に関係なく獲物に襲いかかる,まさにゴア・マガラさながらの超攻撃キャラクターとなります。
無敵状態を解除してダメージを与えつつ,攻撃を受けると自身にシールドを張るなど,定めた獲物は絶対に狩らんとする凶悪なイメージを性能面にも込めました。
4Gamer:
いずれのモンスターも,モンハンシリーズでは終盤のボス格とあって,エックスもアイコからもその雰囲気を感じます。
それと,今回もコラボステージが作り込まれているとか。
ロックマンX DiVE開発チーム:
今回はモンハンライズ:サンブレイクで登場した「城塞高地」を模して,ロックマンXナイズしたクエストステージを提供します。
本コラボだからこそ実現できた仕上がりとなっておりますので,実際にプレイしていただき,XDiVEでしか体感できないモンハンライズ:サンブレイクの世界観を味わってもらえればと思います!
4Gamer:
なんでも,中ボスを「操竜」できるとか?
ロックマンX DiVE開発チーム:
モンハンライズで新規搭載されたシステムの一つ,モンスターを操ることができる「操竜」を本コラボでも再現してみました。
これはロックマンXにおける“ライドアーマーのような感覚”でして,ティガレックス風の「REX-2000」に一定の攻撃を与えて操竜すると,次に現れるラングロトラ風の「赤甲メットールG」に,REX-2000に乗りながら挑めます。世界観のみならず,こういったシステム面でのリスペクトもできればと思い,知恵を出し合って練り上げたものです。
4Gamer:
そしてコラボステージのボスとして,メル・ゼナ×マグマード・ドラグーンの「爵銀宿るドラグーン」が出現するとのことで。
ロックマンX DiVE開発チーム:
「マグマード・ドラグーン」に,モンハンライズ:サンブレイクの看板モンスター「爵銀龍・メル・ゼナ」のデータが入り込み,その力を宿した存在が「爵銀宿るドラグーン」となります。白銀のボディ,マントのような翼,角と耳横に生やしたパーツも,凛として気品あふれるメル・ゼナの荘厳さを表現できるようデザインしたものです。
ボスとしては,赤くおぞましい共生生物「キュリア」を自身の周囲にまとわりつかせ,「劫血ヤラレ異常状態」の攻撃を繰り出してくる点に注意する必要があります。これまでのマグマード・ドラグーンにはなかった攻撃アクションを放ってきますので,プレイヤーの皆さんにはぜひ彼と戦っていただき,その強さを体感してもらいたいです。
4Gamer:
コラボダイヴカードはどうでしょう。
ロックマンX DiVE開発チーム:
モンハンライズ:サンブレイクの新拠点「エルガド」で出会う,受付嬢チッチェ姫,提督ガレアスに研究員バハリなど,ハンターや教官などがダイヴカードになって登場します。
いずれも各キャラクターをイメージした強力な効果を付与していますので,本コラボで初めて同作に触れるという人もカード性能をとおし,登場人物たちに思いをはせながら遊んでいただければと思います。
4Gamer:
最後に,今後のコラボ展開やアプリの周年施策など,ファンの期待を盛り上げられそうなコメントをいただけますか。
ロックマンX DiVE開発チーム:
実は,すでに,新規コラボを準備中です!
今後もモンハンライズ:サンブレイクコラボのように,そのコラボでしか出会えない,XDiVEの世界ならではのコラボキャラクターなど,特別な機会をプレイヤーの皆さまに提供していきたいと考えております。それにコラボだけでなく,「ダイヴアーマー」シリーズのキャラクター,武器,ダイヴカードもまだまだ展開していくつもりです。
また近々ではXDiVE日本版の2周年,グローバル版の3周年も控えています。そこに向けての新たな遊びやコンテンツなども続々と投下していきますので,今後ともぜひ,XDiVEにご期待ください!
「モンスターハンターライズ:サンブレイク」公式サイト
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