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[TGS 2019]猫型マッチョ,爆誕。杉田智和さんとマフィア梶田さんによるフリートークが火を噴いた「ラクガキステージ Extra」をレポート
ステージには,声優の杉田智和さんとゲームライターのマフィア梶田さんが登壇し,杉田さんが本作にどのように関わっているのか,新情報を交えながらトークが展開された。聞くところによると,“トークの台本はほぼなし”とのことで,何が起こるか分からない危険なステージの予感……! 本稿ではそのレポートをお届けしよう。
これまでのステージで「ラクガキ キングダム」のベールはほぼ剥がせたということで,このステージでは梶田さんと杉田さんのフリートークで進められることに。オープニングで「杉田さん,今日は何をしに来たんですか?」と梶田さんが聞くと,「君を笑いに来た」と分かる人には分かるセリフを杉田さんが返し,観客の笑いを誘っていた。タイトーブースの目の前が「対魔忍」の出展ブースということで,トークのさまざまな場面で「今回は健全!」「対魔忍!」と,なぜかタイトーブースでアピールしていたのが印象的だった。
ここで「ステージに来た本当の目的は?」とあらためて尋ねられると,杉田さんが本作のキャラクター,ナッシュのボイスを担当することが明かされた。
ナッシュ役のオファーをもらったときのエピソードに話題が移ると,杉田さんはナッシュにこういった設定を加えてはどうだろうかと,裏設定的なアイデアを開発側に提案したという。この結果,ナッシュの立ち位置がより重要なものになったとのこと。
そういったキャラクターの設定やアイデアはどのようにして生まれるのか。それは,演じるにあたってキャラクターの“着地点”を考えているうちに思いつくそうだ。このキャラクターはどこから来て,どこへ進み,どこへ行き着くのか。彼の結末がここにあるんじゃないかと考えを固め,演出の時点で確認したり,制作サイドに提案したりしているのだという。ナッシュの設定以外にも,世界観の面で杉田さんの提案が活かされているものも。
「ラクガキ キングダム」というタイトルを聞いてはじめに連想したものが,ラクガキたちの墓場で,そこからアイデアを閃いたというのだ。落書きする際に,何かとう○こなどを描きがちな人も少なくはないかと思うが,そうやってなんとなく描いて生み出されたラクガキたちはいつしか捨てられてしまうものだ。では捨てられたラクガキたちはどうなるのか……という想像の中で生まれたと杉田さんは話していた。
ここで,「『ラクガキ キングダム』ではどんな作品を作ってみたいですか?」というファンからの質問が杉田さんに投げかけられる。事前に描いてきたと見せてくれたイラストは,ドラ○もんのようなロボット。これはかなりデンジャー……と観客が生唾を飲んだところで,「墓場行きだ!」と杉田さんはそのイラストさっと隠してしまう。代わりに見せてくれたのが,「あの(チラ見せしてくれた)イラストを見たときの梶田さんの似顔絵」だ。
開発スタッフが杉田さんのイラストをもとに,「ラクガキ キングダム」でラクガキを再現してみたと,その再現グラフィックスがモニターに映し出される。梶田さんの似顔絵かと思ったら,まさかの青い猫型ロボットのほうだった。これには会場の観客も爆笑。歩行,攻撃のモーションが披露されたのだが,なかなかにスリリングな見た目だった。杉田さん曰く,このラクガキの名前は「猫型マッチョ」とのことだ。
杉田さん自身は絵心にあまり自信がないそうだが,本作では自信がない人でもラクガキを楽しめるように,ある程度完成されたテンプレートを用意する予定なので,完成しているものをいじるだけでも楽しめる作品になるのではと,期待しているという。
ラクガキを無意味にするのも,価値ある芸術にするのもあなたの腕次第! と,杉田さんの締めの一言で危なさ満点のトークステージの幕は閉じられた。
「ラクガキ キングダム」公式サイト
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