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「レインボーシックス エクストラクション」先行体験レポート。進むか戻るか,助けるか見捨てるか,究極の判断が求められる
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印刷2021/06/29 19:21

プレイレポート

「レインボーシックス エクストラクション」先行体験レポート。進むか戻るか,助けるか見捨てるか,究極の判断が求められる

 Ubisoftの新作FPS「レインボーシックス エクストラクション」PC / PS4 / Xbox One)。2019年のE3で「Rainbow Six Quarantine」という名で発表された本作は,発売を前に名称が「エクストラクション」へと変更となり,2021年9月16日の発売が予定されている。
 本作はタクティカルFPS「レインボーシックス シージ」のスピンオフにあたるタイトルで,最大3人でのCo-opプレイ(PvE)が楽しめる。シージで登場したオペレーターたちを操り,“アーキエン”と呼ばれるエイリアンが蔓延る封鎖ゾーンでミッションをこなしていくのだ。
 今回は本作の先行体験できたので,その模様をお届けしよう。


 先行体験ではオペレーターの選択から始まった。今回選べるオペレーターは9人で,その中の1人を選んでミッションに挑むことになる。オペレーターはそれぞれ固有のガジェットを装備しており,使い方や仲間との組み合わせが攻略のカギになりそうだ。
 ちなみに他のプレイヤーが選択したオペレーターは選択できない。

ALIBI
固有ガジェット:プリズマ
範囲内の敵をおびき寄せることができるデコイを投げる。デコイを攻撃した敵はスキャンされ壁越しでも赤く強調表示される。回収することで再利用できる。

DOC
固有ガジェット:ヘルスショット
スティムピストルを撃つことで自分や仲間が回復する。また,ダウン状態の自分や仲間を蘇生することも可能。

ELA
固有ガジェット;GRZMOTマイン
粘着性の近接地雷を投げ,爆発に巻き込まれた敵をスタン状態にする。時間経過によってリチャージする。

FINKA
固有ガジェット:アドレナリンサージ
一時的にチームの反応速度と生存性をブーストする。あらゆるダウン状態の仲間を蘇生し,気絶状態を防ぐ。

HIBANA
固有ガジェット:ランチャー
あらゆる表面に付着する遠隔起爆式の粘着性爆薬を放つ。敵の甲皮を貫通する。

LION
固有ガジェット:EE-ONE-Dドローン
エリア内のすべての動く敵を短時間探知する。クールダウン後に再び使用可能。

PULSE
固有ガジェット:心拍センサー
障害物を投下してVIP,行方不明者,ネストなどを探知する。

SLEDGE
固有ガジェット:タクティカルハンマー
壁を破壊して新たなルートを作れるタクティカルハンマーを装備する。敵に直接ハンマーを当てることでスタン状態にできる。

VIGIL
固有ガジェット:ERC-8ディスラプター
敵を妨害し,短時間探知されなくなる。クールダウン後に再び使用可能。


 オペレーターを選んだあとは装備設定だ。武器はシージと同様に所属部隊によって扱えるものが異なる。ただ,シージでは攻撃陣営と防衛陣営では同じ部隊であっても扱える武器が異なるが,本作では同じ部隊の武器であれば扱えるようになっていた。

PULSEのメイン武器には556XIもある
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 武器の次はREACTテックを選択する。REACTテックはサブガジェットのようなもので,偵察ドローンやボディアーマーなどのサポート系と,クレイモアやインパクトグレネードなどの爆発物系から1つずつ装備可能だ。
 チーム構成と同じようにこの選択も攻略のポイントだろう。索敵能力が弱いオペレーターなら偵察ドローンでカバーしたり,防御力に難があるチームならボディアーマーを持って行ったり,構成に合わせて持っていくREACTテックを調整することでスムーズに攻略できそうだ。

画像集#002のサムネイル/「レインボーシックス エクストラクション」先行体験レポート。進むか戻るか,助けるか見捨てるか,究極の判断が求められる
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 オペレーターを選択し,装備を整えたら,いよいよミッションが始まる。ミッションは3つのサブゾーンで構成されており,それぞれのゾーンで設定されている“目標”を達成することが目的た。
 目標はエリートターゲットの討伐や,アーキエンの発生源の爆破などさまざまな種類が用意されている。また,目標は達成できなくても次のサブゾーンに進める。

・破壊
 アーキエンのスポーンや甲皮を再生する“アーキスパイン”に爆薬を設置して,爆発するまで爆薬を防衛するミッション。爆薬を取り除きにアーキエンが襲い掛かってくるため,武器で応戦しよう。

この柱のような部分に爆薬を設置すると,アーキエンとの攻防戦が始まる
画像集#004のサムネイル/「レインボーシックス エクストラクション」先行体験レポート。進むか戻るか,助けるか見捨てるか,究極の判断が求められる

他にも様々な目標が用意されていた。

救出:行方不明となっているオペレーターや研究員を救出する。
シリアルスキャン:一定時間指定されたエリア内にとどまる,エリア確保型の目標。
シャットダウン:爆薬を目標まで運ぶ。
駆除:エリートターゲットを倒す。
汚染駆除:汚染されたネストを破壊する。

 各サブゾーンには帰還することができる“回収地点”と,次のサブゾーンに進行できる“エアロック”が用意されている。回収地点とエアロックはミッション中,いつでも利用可能だ。これが本作のキーポイントの1つになる。

サブゾーン内にある回収地点。いつでも帰還することができる
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次のサブゾーンへ進行するエアロック。ときには補給品があることも
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 前述したように本作ではプレイヤーは回収地点からいつでも帰還できる。しかし,ミッション中に倒されて帰還できなかった場合,そのミッションで使用したオペレーターは行方不明状態となり,仲間が救出するまで使用できなくなってしまう。
 無理をして目標達成を目指すか,安全マージンを取って撤退するか,現状の戦力で達成可能なのか,そのときどきの最善手となる判断が求められる。ベストの結果がどうであれ,ときにはベターを選択する必要もあるだろう。不測の事態に陥った特殊部隊っぽさがある。

プレイヤーの体力が0になるとダウン状態となる
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ダウン中に蘇生することができなかったら気絶状態に
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気絶状態となったプレイヤーは回収地点まで運ぶことで,行方不明状態を回避することができる
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行方不明状態となったオペレーターは救出するまで使用制限がかかる
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行方不明のオペレーターがいるときはサブゾーンの目標に“オペレーターの救出”が出現するようになる
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行方不明となったオペレーターはアーキエンツリーに捕らわれている
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アーキエンツリーから引っ張り出そうとすると,アーキエンツリーが反応し引き戻される
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アーキエンツリーの周囲にある花を破壊しつつ,仲間と協力して行方不明者を救出をしよう
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 ミッション中に使用できる資源は有限だ。例えばプレイヤーの体力はミッション開始時では100でスタートするが,完全な回復手段は用意されていない。オペレーターの固有スキルやサブゾーン内にある補給品によって,体力を一時的にブーストすることはできるが,時間経過とともにブーストされた体力は減っていってしまう。
 また,オペレーターのガジェットや武器の弾薬,REACTテックの使用回数も有限となっている。そのため,体力や弾薬といった資源の状況次第では早めに帰還を迫られる場面もあるだろう。

 また,ステルスプレイを心掛けることで戦闘を発生させずに進むこともできる。慎重に後ろから近づいてテイクダウンをとることも可能だ。

青色の体力は補給品の医療箱やオペレーターのガジェットによってブーストされた部分。時間経過とともに減っていく
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ミニマップの画面左下にサブゾーン内にある補給品箱の数と種類が表記されている
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フラッシュバンを使用して近づいてもテイクダウンをとれる
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 ミッションが終了するとリザルト画面に移り,使用したオペレーターに経験値が入る。目標の達成やアーキエンを倒すことでより多くの経験値を獲得できた。また,回収地点から帰還することで(例え気絶状態であっても)獲得経験値に追加で90%多くもらえる要素もあった。
 本作にはオペレーターのレベルシステムがあるようだが,今回の先行体験会では詳細は明かされなかった。今後の発表で明らかになっていくとのことだ。

 本作は「レインボーシックス シージ」で実施された期間限定イベント“OutBreak”をベースとしており,シージらしさがありつつもCo-opとしての面白さを併せ持つゲームとなっていた。
 “OutBreak”は迫りくるアーキエンに銃を乱射させて戦うトリガーハッピーなゲームシステムであり,それはそれで楽しめたが,シージらしい要素は少なかったように思える。しかし,本作はシージでの攻撃陣営のように,目標やアーキエンの位置を把握する“索敵”,目標をどのように攻略するのかといった“作戦”を立てて,“ステルスプレイ”を心掛けることが攻略のカギとなっている。

 索敵を行い,得た情報から作戦を立てて攻略していくシージならではの要素がPvEと上手くマッチしており,シージファンも存分に楽しめるだろう。

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