プレイレポート
ローグライクアクション「Conan Chop Chop」プレイレポート。コミカルな英雄コナンと仲間達が,ハードな試練に挑む
オーストラリアのMighty Kingdomが開発を手がける本作は,ファンタジー小説「英雄コナン」モチーフとしたローグライクアクションゲーム。コミカルな姿にデフォルメされたコナンと仲間達が,軽快なアクションを披露しながら,ハードな冒険を展開していく。本稿ではPlayStation 4版の製品版のプレイレポートをお届けする。
カートゥーンアニメのようなヒーロー達が繰り広げる,爽快なアクションが心地いい
狡猾な魔導師トート=アモンは,古代の邪悪な存在であるザルトータンを復活させるために,ハイボリアの勇者達を集める罠を仕掛ける。そうとは知らないコナン,ベーリト,パランティデス,ヴァレリアの4人のヒーローはトート=アモンの誘いに乗り,彼が作り出した4つの封印を解く試練へと挑んでいく。デフォルメされたキャラクターデザインに合わせ,ストーリーもかなりコミカルな内容となっていて,完全にカートゥーンアニメのノリである。
ゲームはオンラインでもローカルでも,最大4人まで参加できる仕組みだ。もちろん1人でもプレイできる(今回,筆者はソロプレイ)。
プレイヤーキャラクターは4人のヒーローから選べる。それぞれ初期装備武器と異なるスキルを持っているが,ゲーム開始時のスキルは性質の異なる「ダッシュ」のみ。プレイ中に得られるスキルポイントを消費することで,それぞれに異なる特性のスキルを習得できる。武器は新たに入手すると持ち替えられるので,習得できるスキルなどでキャラを選んでみるといいかもしれない。
本作は見下ろし型,画面切り替え式のマップになっており,トコトコ歩く可愛いヒーローを操作して,手持ちの武器で敵を攻撃するシンプルなスタイル。攻撃には武器を使って行う近接攻撃と,弓を使った遠距離攻撃があり,それぞれ右スティックを倒す方向に繰り出せるのが面白いところだ。近接攻撃はボタンでも繰り出せるが,右スティックを入れっぱなしにすれば連打もできるので,追ってくる敵を逃げながら攻撃するといった芸当も可能だ。
一方の弓は「弓術モード」のボタンを押した状態で,右スティックを入れた方向に撃つことができる。撃てる矢の本数は決まっているが,時間経過で回復する仕組みだ。
操作自体は快適だが,スキルを身に付けると対応するボタンが増えていくので,慣れるまでは少し混乱するかもしれない。
本作は攻撃に加えて,ブロック(防御)が非常に重要となっている。該当のボタンを押したままにすると盾を構え,敵の攻撃を完全にブロックできる。このときは全方向からの攻撃を防御できるが,一定量のダメージを受けると破れてしまい,次に使うまで数秒間のクールダウンを待たなければならない。
全ての敵は攻撃時に予兆があり,タイミングを合わせてブロックするとパリィを行い,反撃のダメージを与えると同時にひるませて動きを止められる。敵の遠距離攻撃を弾き返してダメージを与えることもでき,意識して使いこなせるようになると,攻防の駆け引きが一気に面白くなる。タイミングはそれほどシビアではないが,敵によって攻撃モーションが異なるので,複数の敵を相手にするときは要注意。まずは敵の数が少ないところで試してみるといいだろう。
プレイヤーキャラクターは武器・防具の他に,「呪符」という特殊な効果を得られるアイテムを装備できる。「持てる矢が増える」「ワナによるダメージを受けない」といった分かりやすいものから,「飛び回る幽体剣がダメージを与える」「敵に飛びつくペットのスライムを召喚する」「矢の代わりにタマゴを発射し,一定確率で敵を攻撃するヒヨコを召喚する」など,かなりユニークなものもあり,しかもそれが意外に使い勝手がよかったりするのも楽しい。
町から形の変わる4つのダンジョンへと突入。4体のボスを倒して戻るのが目的だ
トート=アモンが作り出した試練は4つ。中央にある拠点の町から順番に挑めるようになっていて,フィールドを経てダンジョンへとたどり着き,その深部にいるガーディアン(ボス)を倒すと,次のマップへと行ける仕組みだ。ローグライクアクションなので,マップの構造は毎回変わり,プレイヤーが倒れてしまったときは,最初のマップからやり直しとなる。
カートゥーンな見た目に反して,戦い方に慣れるまでは結構ハードな手応えがある。おそらく,何度もやり直すことになると思うが,冒険で倒れてしまってもスキルポイントや,新たな装備や呪符をアンロックできる「鋼炎剤」は持ち帰れる。それによってスキルを得たり,新しい武器を手に入れたりすることで,少しずつ挑みやすくなってくるはず。このあたりのバランスはローグライクアクションのゲームデザインとしてテッパンだ。
可愛い見た目ながら,手触りのいいアクションと作り込まれたゲームシステムにより,意外な中毒性を持つ作品でもあった本作。ソロで進めるのも仲間とともに進めるのも,どちらも楽しいものとなるのは間違いない。
画面を見るだけではこの面白さはなかなか伝わらないと思うが,Nintendo Switchを持っている人は体験版をプレイしてみることをオススメする。可愛いヒーロー達のアグレッシブな冒険を,この機会にぜひ味わってほしい。
「Conan Chop Chop」公式サイト
- 関連タイトル:
Conan Chop Chop
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Published in Japan by DMM GAMES 2020
(C)2020 Conan Properties International LLC ("CPI"). CONAN, CONAN THE BARBARIAN, CONAN THE CIMMERIAN, HYBORIA, ROBERT E. HOWARD, and related logos, characters, names, and distinctive likenesses thereof are trademarks or registered trademarks of CPI or Robert E. Howard Properties LLC. All Rights Reserved. Used with permission. Funcom and the Funcom Logo are trademarks of Funcom Oslo AS
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