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[E3 2019]12分の時間をループし,悲劇を回避する。“タイムループ・スリラー”こと「TWELVE MINUTES」のプレゼン&プレイデモをレポート
その会場にて,Xbox E3 ブリーフィングで発表となったばかりの「TWELVE MINUTES」(PC / Xbox One)のプレゼンテーション&プレイデモに参加してきた。そこで分かったゲーム内容についてお伝えしよう。
「TWELVE MINUTES」公式サイト
「プレゼントを用意したの。中を当ててみて」「赤ちゃんの服。君は妊娠していて,僕を驚かせようと思って今朝買ってきたんだ」「どうして知っているの」「そしてこのあと,僕達を傷つけようとする者が現れる」
ーーそんな夫婦の会話で始まる謎多きトレイラーを,Xbox E3 ブリーフィングで見て気になっていた人も多いだろう。「TWELVE MINUTES」はそのタイトル名のとおり,“12分”の間に起こる主人公夫婦の悲劇を回避するのが目的の“タイムリープ・スリラー”だ。登場人物はプレイヤーキャラクターである男とその妻,そして妻に殺人の容疑をかけて家を訪れる警察らしき人物の3人のみ。ゲームの舞台となるのも,夫婦の家のダイニングと寝室という2部屋にバスルームやクローゼットを加えた程度の,ミニマムな世界で物語は展開する。
タイムループ作品の楽しさとはいったい何かをあらためて考えながら制作されたという本作が大事にしたのが,「プレイヤー自身が,自身の体験を知識としてどのように解釈するか」でゲームが進行する点だという。
ゲーム中では何の説明もなく物語が始まって前述の会話のシーンにつながり,そして謎の人物によって夫婦は暴行を受けたり,取り押さえられたりしてしまう。自分自身か妻,もしくは両方が悲劇に見舞われると,男はまたゲーム開始時点に戻り,これまでの行動を振り返りながら,悲劇を回避する手段を考えて行動する,というのがゲームの基本の流れだ。
そこには「コップ一つ動かしただけで未来が変わる」と言えるほど,さまざまな選択と結果が用意されている。それらはゲームを先に進めるためだけでなく,プレイヤー自身が得た経験を自分なりに解釈して選択する楽しさを目指すべくデザインしたそうだ。
プレイデモでは,「『ノックされても絶対出るな』と妻を説得する」「妻に睡眠剤を飲ませて寝室に隠し,自身はクローゼットに隠れる」「ナイフを忍ばせる」など,いくつかのパターンに挑戦してみた。結果は,「ノックに応答しなければドアを蹴破って男が現れる」「隠れてもすぐ見つかってしまう」「相手が強く,ナイフで襲ってもあっさり取り押さえられてしまう」といった結果になり,3分くらいの時間を何度もループするハメになった。
アニメーションはなかなかに個性的だと感じたが,それもまだ制作途中のものだそうで,サウンド周りもデモ段階とのこと。発売日は未定で,日本での発売も希望しているが,まだ予定は立っていないという。話が重要となるタイトルなので,日本語へのローカライズには期待したい。
「TWELVE MINUTES」公式サイト
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