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新キャラも公開された「テトテ×コネクト」除幕式&お披露目会レポート。声優陣やクリエイターが作品の魅力を語る
「テトテ×コネクト」公式サイト
新キャラクター+ダンサーによるスーパープレイが披露された第1部
2部構成でおこなわれた「テトテ×コネクト」除幕式&お披露目会。第1部は作中に登場するパートナーキャラクターの声を担当している津田美波さん,佐藤聡美さん,そして「テトテ×コネクト」のプロデューサーである手塚忠孝氏が登壇。出演者3人のあいさつが終わると,さっそく津田さんと佐藤さんによる除幕が行われ,来場者のカウントダウンとと共に,「テトテ×コネクト」の筐体が披露された。
筐体披露後のトークでは,イベント前に本作を遊んだという津田さんと佐藤さんから,それぞれの感想が語られた。津田さんは「一緒に踊ってる感があって楽しいですよね。あと(ダンス中に)褒めてくれるのもうれしい」と言い,また佐藤さんは「息づかいが聞こえてきそうなぐらいの距離で等身大のキャラクターと向き合うのは新鮮」とコメント。
とくに等身大のキャラクターとの一体感については,手塚プロデューサーも本作の“推し”とのことで,「(キャラクターに)恋しちゃいそうと言っている開発スタッフもいたりします(笑)」「体を動かすペアダンスと,(ノーツを押していく)音ゲーの要素はうまく合わさった形になっていると思います」と自信をのぞかせていた。
手塚プロデューサーによる解説の後は,パートナーキャラクターへと話題は移り,ロケテストで選択できる「ドロシィ」「フィエル」「葦原ゆはた」に加えて登場する,津田さん,佐藤さんが声を担当するキャラクターのビジュアルが公開された。
そして第1部のトリとして,プロのダンサーによるデモプレイがステージ上で行われた。登壇したSHINYA氏は,この日のために「2日間スタジオにこもって」本作を練習したのだとか。自らハードルを上げる発言をしたSHINYA氏だが,難度STANDARDでプレイした1曲目“TAKING OFF”は軽々とS判定でクリア。続いてプレイした難度ULTIMETの“Bad Apple!! feat.nomico”では,的確にノーツをタッチするだけでなく,画面内のパートナーと同じ足運びまで披露し,こちらもS判定で完走。見事なプレイで第1部を締めくくった。
サウンドプロデューサー×楽曲提供者×振り付けディレクターが語る「テトテ×コネクト」
イベント第2部では,「テトテ×コネクト」のサウンドプロデューサー,ZUNTATA MASAKI氏と,ゲームに楽曲提供をおこなったコンポーザーのDECO*27さん,Masayoshi Minoshimaさん,さらにダンスの振りつけをディレクションした香川 亮氏が登壇。各々の立ち位置から,本作の制作プロセスについてのトークが繰り広げられた。
これまで数多くのゲームミュージック,またリズムゲームの制作に携わってきたMASAKI氏だが,ダンスについて門外漢ということで,振りつけは香川氏にお願いすることになったという。その際,「曲の内容からこんな譜面にしたいというおおまかなイメージ」を香川氏に伝えたそうだ。それを受けた香川氏は,ゲームとしての制約の前に悩みながらも,ゲームのコンセプトに即した振りつけを考え,譜面を完成させていったとのこと。
譜面の中にパートナーとのタッチを多く取り入れることで,ペアダンス感を出すのはもちろんのこと,筐体のディスプレイ幅に収まる動きにすることや,上半身だけ動いてパラパラっぽくならないようにすることなどが,とくに苦労した点だったとか。またノーツとは直接関係のない足の動きや,タッチしていない側の手の運びにもこだわったと語った。
そんな氏のこだわりの一端を知るため,トーク中盤はゲーム画面を見ながら,振りつけと楽曲の両面から制作者が解説を加えるという,豪華なコメンタリーパートに移行。ここで使用されたのはMasayoshi Minoshimaさんが提供の楽曲“Bad Apple!! feat.nomico”と,DECO*27さん提供の楽曲“スクランブル交際“だ(難度はいずれもULTIMAET)。
Masayoshi MinoshimaさんのBad Apple!! feat.nomico の振りつけは,「曲の中のどこかで文字を書いてほしい」というMASAKI氏のオーダーに応えつつ,香川氏は曲名のBad Appleが持つ意味,「ろくでなし感を出す」ことをテーマに振り付けを行ったとか。「イントロの四つ打ちは聴きこんでいくうちに銃声のように感じてきた」ことで,譜面は次々と現れるノーツを連続で叩く(銃を連射するイメージ?)構成になったことを明かした。
曲の中盤で“BAD”と字を書くようにタッチするパートが登場する“Bad Apple!! feat.nomico” |
ポーズの実演も入れつつ,「暗号のように意味が散りばめられた」振りつけの解説を行なう香川氏 |
DECO*27さんの“スクランブル交際”の振りつけでは,楽曲の発表時期と振りつけ&譜面作成までが近かったため,「とにかく普段以上にPVを見まくってエッセンスを抽出する」ことに重きを置いて作業をスタートしたそうだ。MASAKI氏も「スクランブル交際のPVを見ていただけると,細かい動きにも意味があると気づいてもらえるはず」と話していた。
また,ゲーム的には「イントロ部分で数字を書くようにノーツをタッチしていくのは,ほかの音ゲーではなかなかできない表現だと思うので入れてほしい」「サビの部分でドラムが増えて倍テンする印象を譜面でも再現したい」などが,MASAKI氏から香川氏に伝えられていたとか。香川氏はその要求に応えたノーツ数の譜面を作りつつ,「(サビは)PVに出てくるキャラの感情が爆発している場面だと思うので,ちゃぶ台を返すような動きや,漢字の正と否を書くような動線を入れて,“何が正しくて間違っているのかが分からない”感を出しています」と振りつけに込めた意味を語っていた。
MASAKI氏曰く,今回紹介した2曲以外にも「こういう遊びはたくさん入れている」らしいので,本作ではパートナーキャラクターの動きにも注目してみるのも,また違った楽しみができるかもしれない。
イベントの最後は,公式Twitterに寄せられた質問への回答コーナーに。「大人の事情関係なしに入れたい曲は?」という問いに対して「ダライアスの曲が入ったらどうなるのか見てみたい」とMASAKI氏。DECO*27さんは「修二と彰の“青春アミーゴ”ですかね。4台並べて協力プレイができるなら“ソーラン節“とかもよさそう」と言い,Masayoshi Minoshimaさんは「ダンスといえばマイケル・ジャクソンなので“スリラー”とか。協力プレイならMCハマーとか,それはそれでよさそう」とコメントした。
2つ目の「作曲前に始めることは?」という質問へは,「曲のタイトルから思い浮かぶことが多くて,手を動かす前にタイトルに関連するワードなんかをひたすら頭の中で考えてから作ります」(DECO*27さん),「部屋の掃除からですね。まず曲を“作りたくない”ところから入るので」(Masayoshi Minoshimaさん),「プロデューサーとの相談ですね。サラリーマンコンポーザーなので(笑)」(MASAKI氏)と,それぞれが三者三様の答えを返していた。
最後にMASAKI氏宛ての「このゲームで16分を叩かせることは,まさかないですよね?」という質問へ,氏は「24分,妥協して32分にします! ……というのは冗談で,ダンスと矛盾のない譜面を作っていきたいと思っています」と答え,会場の笑いを誘っていた。
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