インタビュー
「アカツキランド」開発者インタビュー。自分専用のホームアイランドを所持できる,自由度の高さをウリとしたスマホ向けRPG
NetEase Gamesが5月下旬に中国・広州で開催したカンファレンスにて,本作の正式サービスが世界130の国と地域で同時に行われることが明らかになっている(※関連記事)。今回はカンファレンスに合わせて開発者インタビューを実施したので,その内容を紹介しよう。
【PR】戦うだけのゲームじゃない! 「アカツキランド」は冒険以外の遊び要素もたっぷりな“DIY系RPG”だ
NetEase Gamesが配信予定のスマホ向けアプリ「アカツキランド」は,自然豊かなファンタジー世界を舞台にした冒険RPGだ。本作には採集,建築,生産といった遊びの要素がふんだんに盛り込まれており,ただ戦うだけではない刺激的な冒険を味わえる。本稿では,そんな本作のゲーム概要や見どころを紹介しよう。
自分だけの島を所有し,冒険を楽しめるオンラインRPG
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。
この記事を見てアカツキランドを初めて知る読者に向けて,主な見どころを紹介していただけますか。
「アカツキランド」プロデューサー,Zhenyao Li(以下,Li氏):
私をはじめ本作の開発スタッフの多くは,「Minecraft」や「ドラゴンクエスト ビルダーズ」などのサンドボックス系のゲームが大好きなんです。ああいったゲームにおける面白さの本質は,自由度の高さにあると思うのですが,それを新たなアプローチで実現するべく,アカツキランドを開発しました。
4Gamer:
“自由度の高さ”といっても色々ありますが,アカツキランドでは具体的に,どういったシステムが用意されていますか。
Li氏:
代表的といえるのは,プレイヤーキャラがゲーム開始後すぐに,“ホームアイランド”と呼ばれる島を所有できることです。ここでは畑を耕したり,釣りを行ったり,訪れたNPCと交流したりと,思い思いのスタイルで過ごせるんです。
4Gamer:
家の建築やカスタマイズが行えるタイトルは珍しくないですが,島というのはスケールが大きいですね。
Li氏:
そうでしょう?(笑)
島はかなりの広さがあり,伐採,採掘,採集などで獲得した素材を,さまざまな品に加工できます。そうやって作った料理などのアイテムは冒険中に使ってもいいですし,オークションで販売しても構いません。
4Gamer:
ホームアイランドでは,ほかのキャラクターとの交流は行えますか?
Li氏:
ええ,もちろん。
メインストーリーを通じて出会うNPCがクエストを依頼しに来たり,ほかのプレイヤーのホームアイランドを訪れて畑に水をあげたりと,さまざまな形で交流できますよ。一方で,畑の作物をほかのプレイヤーキャラに盗まれてしまうこともありますけど。
4Gamer:
なるほど。ちなみに,ログインしているあいだはホームアイランドだけで冒険を行うわけではないんですよね。
Li氏:
はい。ホームアイランドは,あくまでも自分にとっての拠点エリアです。冒険の大部分はワールドマップで行われますが,ここでは多数のプレイヤーキャラが行き交っており,彼らとの交流もたっぷり楽しめますよ。
プレイヤーの創意工夫で繰り出す元素連携
4Gamer:
バトル関連の特徴的なシステムは,どういったものがありますか。
Li氏:
アカツキランドではプレイヤーキャラの通常攻撃やスキルなど,さまざまな部分に,元素と呼ばれる属性効果が付随しています。そして複数の元素をかけあわせることで,新たな効果を発生させられるんです。
たとえば,レンジャーが使う長弓による通常攻撃には,氷属性が付与されています。そして,小さな竜巻を作り出す「暴風蹴り」というアクティブスキルがあるのですが,これに通常攻撃を重ねると,「風+氷」の作用により「氷霜の竜巻」という効果が発生させ,状態異常を伴うダメージを与えられます。
あるいは,炎が広がっている場所に水元素のスキルを使うと消火できますが,そのときに生じる蒸気を別の用途にも活かせます。
4Gamer:
ちょっと複雑そうですが,一般的なオンラインRPGにおけるスキルコンボのイメージに近いですか?
Li氏:
一般的なスキルコンボは,あらかじめ決まった順番でスキルを繰り出す感じですよね。アカツキランドではさまざまなモノに元素が付随しており,連携の幅がとても広くなっています。
ちなみに,元素が付随されているアイテムも作れます。たとえば“水流のビン”を地面に撒き,そこに対して毒元素のアクティブスキルを使うことで毒の沼地を作り出し,雑魚モンスターを一網打尽にもできるんですよ。
4Gamer:
アイテムも含めると,連携可能な元素の数は,かなり多そうですね。
Li氏:
4Gamer:
武器を変えることで,プレイスタイルも大きく変わりそうですね。
Li氏:
インスタンスダンジョンの攻略のためにマッチングを行うとき,いざ集まったものの,プレイヤーキャラのジョブが偏ることがあるじゃないですか。そういうときも武器をチェンジすれば,役割が被りにくくなるわけです。
さまざまな状況に対応した元素連携を考えるのは,個人的にアカツキランドをプレイしててとくに面白い部分ですね。
世界130の国と地域でサービスが開始
「くまモン」とのコラボイベントも同時スタート
4Gamer:
先日行われたカンファレンスで,アカツキランドの正式サービスが,世界130の国と地域で同時に行われると発表されました。正式サービス開始までもう少しですが,開発作業は順調ですか。(※注:インタビューは正式サービス開始前に実施)
Li氏:
アカツキランドに似ているタイトルが思い当たらず,このゲームの魅力をどうやって伝えたらいいのか悩んでいます。
4Gamer:
確かにゲームメディアにとっても,自由度の高さをウリとするゲームの面白さをどうやって伝えるのかは,意外と苦労するところなんですよね。
Li氏:
実際に触れていただければ,その面白さはきっと分かってもらえると思います。ですので,ゲームをインストールしてもらうまでが最大の勝負でしょう。
4Gamer:
それにしても,これだけ多くの国でサービスを行うとなると,各国に対応したカルチャライズはさすがに難しそうでしょうか。
Li氏:
そうですね。ですので,ワールドワイドで受け入れられるようにするため,グラフィックスのテイストやイベントの内容などは,特定の国の好みに寄せすぎないように気をつけています。ひとくちに“正月”といっても,国によって時期は違いますし,こういった配慮が思っていた以上に大変です。
そういったなか,正式サービス開始と同時に,日本の皆さんにはおなじみの「くまモン」とのコラボを行います。この機会にぜひ遊んでほしいです。
4Gamer:
カンファレンスでもコラボが紹介されましたが,日本から取材に来た記者として,なんだか不思議な気分でした(笑)。
Li氏:
実はくまモンは,NetEase Gamesの社内にもファンがたくさんいるんですよ。あの素朴かつカワイイ見た目はアカツキランドにマッチしており,また,ワールドワイドでも受け入れられると思ったので熊本県に打診させていただきました。
4Gamer:
熊本県の担当者さんも,びっくりしたでしょうね。
今回のコラボイベントで,くまモンはどのように登場するんですか?
Li氏:
ゲーム開始後,メインストーリーを少し進めると出現します。たとえばホームアイランドに「くまモン小屋」を建てたり,「バナナ争奪戦」「グルメ祭り」「かくれんぼ!」などのミニゲームに一緒に挑戦したりできます。謎を解いてクリアすれば,特別なアイテムも入手できます。
くまモンは戦わないというキャラクター設定なので,MMORPGで“まったり系”のプレイスタイルを好む人なら,きっと楽しんでもらえると思いますよ。
4Gamer:
それでは最後に,本作に興味がある人に向けて,ひとことお願いします。
Li氏:
くまモンの可愛らしさはワールドワイドで共通ですが,やっぱり,日本のプレイヤーの皆さんに遊んでもらいたいです。アカツキランドの独特な世界観や,セルアニメーション風のグラフィックスなど,きっと気に入ってもらえると思うので,これを機にぜひ遊んでみてください。
4Gamer:
本日はありがとうございました。
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