スマホゲームのセルラン分析（2022年12月8日〜12月14日）。今週の1位は「勝利の女神：NIKKE」。年間のセールスランキングも紹介

　データ分析を専門に行うSensor Towerによると，2021年におけるスマートフォン向けゲームの国内収益は約2兆3746億円に達している（※関連記事）。そんな世界有数のスマホゲーム大国となった日本で，現在最も売れているタイトルを始めとした，さまざまなデータを毎週お届けするのが，本連載「スマホゲームのセルラン分析」である。

スマホゲームのセールスランキング

（2022年12月8日〜12月14日）

順位	前週	タイトル	DL数の前週比	収益の前週比
1	3	勝利の女神：NIKKE	54%	-5%
2	7	原神	23%	27%
3	6	Fate/Grand Order	-32%	-4%
4	4	モンスターストライク	11%	-6%
5	5	ウマ娘 プリティーダービー	-7%	-36%
6	1	パズル＆ドラゴンズ	-4%	-37%
7	2	プロ野球スピリッツＡ	-1%	-48%
8	21	ロマンシング・サガ・リ・ユニバース	30%	130%
9	8	Pokémon GO	-12%	-25%
10	11	荒野行動	42%	-20%
11	14	パズルサバイバル	-6%	-9%
12	23	あんさんぶるスターズ！！Music	2%	39%
13	10	放置少女	3%	-40%
14	13	メメントモリ	-22%	-28%
15	17	プロジェクトセカイ カラフルステージ！ feat. 初音ミク	-4%	-26%
16	9	ドラゴンクエストウォーク	-26%	-68%
17	81	遊戯王 マスターデュエル	-7%	237%
18	16	にゃんこ大戦争	-15%	-24%
19	25	信長の野望 覇道	-49%	39%
20	24	陰の実力者になりたくて！マスターオブガーデン	-47%	-1%
21	28	ドラゴンクエストタクト	-7%	4%
22	19	ONE PIECE バウンティラッシュ	-9%	-32%
23	33	ホームスケイプ	-12%	8%
24	22	LINE ポコポコ	-8%	-17%
25	31	eFootball 2023	-2%	-6%
26	26	日替わり内室	-2%	-12%
27	32	ガーデンスケイプ	4%	-12%
28	37	ドラゴンボール レジェンズ	-21%	-12%
29	48	リネージュW	30%	4%
30	27	七つの大罪 光と闇の交戦	-36%	-42%
31	40	マフィア・シティ	-11%	-3%
32	43	エボニー	16%	1%
33	47	Age of Origins	6%	1%
34	58	新信長の野望	-18%	24%
35	35	モリノファンタジー	29%	-24%
36	44	Echocalypse	3%	-13%
37	72	ロードモバイル	-44%	32%
38	15	ヘブンバーンズレッド	-28%	-71%
39	12	LINE：ディズニー ツムツム	-7%	-76%
40	69	タウンシップ	-5%	21%
41	63	フィッシュダム	-6%	7%
42	41	転生したらスライムだった件 魔王と竜の建国譚	8%	-34%
43	初	東京リベンジャーズ ぱずりべ！全国制覇への道	-	-
44	52	おねがい社長！	0%	-15%
45	38	三國志 真戦	8%	-39%
46	61	トゥーンブラスト	-8%	-5%
47	60	エバーテイル	-4%	-9%
48	80	ONE PIECE トレジャークルーズ	-13%	27%
49	75	商人放浪記	-7%	9%
50	39	ブルーアーカイブ	-4%	-43%

※掲載データはSensor Towerから引用したものです。データの無断転載を禁じます
※iOSとAndroidの収益の合計をもとにしたランキングです。マルチプラットフォーム展開を行うタイトルでも，PCや家庭用ゲーム機向けの収益は含まれていません

1〜25位の収益グラフ。縦軸（収益）の数値は非公開

　今週の1位は，Level Infinite（Tencent）の「勝利の女神：NIKKE」（iOS / Android）である。
　セールスランキングの順位は他タイトルとの売上額の差によって変動するが，NIKKEの収益そのものは，正式サービス開始から1か月が経過しても安定している。しかも，それが日本だけでなく，アメリカ，韓国，台湾といった国や地域でも続いているのだ。

　先日，TencentがSHIFT UPの株式のうち20％を取得したという情報が中国メディアに掲載された（※関連記事）。NIKKEは中国市場でサービスされていないのだが，にもかかわらずこれほどまで力を入れているわけで，グローバルブランドとしてのLevel Infiniteは着々と力を蓄えている。

NIKKEにおける過去1か月間収益推移

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　さて今回は，12月9日に配信が始まった「Vampire Survivors」（iOS / Android）について触れたい。本作は，2022年のインディゲーム界を代表するPC向けの同名タイトルを，スマホ向けに移植したものである。PC版が499円の買い切り型なのに対し，スマホ版はダウンロードが無料。またアイテム課金も無く，動画広告を視聴することでコンティニューが行えるほか，ゲーム内報酬が増えるシステムとなっている。

　今回の期間中，スマホ版の本作はワールドワイドで約90万回ダウンロードされている。国別の割合に関しては，1位がアメリカ（21.1％）で，日本（13.7％），ロシア（11.4％），ドイツ（4.5％），台湾（4.3％）と続いている。ロシアではApp Storeを含むApple製品が購入できないという報道も見られるが，無料で遊べるVampire Survivorsは，かの地でも存分に楽しまれているようだ。

ちなみに本作はBluetoothのゲームパッドにも対応している。Joy-Con等を持っている人も1度試してほしい（※関連記事）

Vampire Survivorsの国別のダウンロード比率

　そんな本作の売上額は，当たり前だが0円である。

　いったい何が言いたいのかというと，本連載で扱うセールスランキングは，あくまでもゲームの価値を表す指標のひとつに過ぎないということだ。たとえ売上がゼロでも面白いスマホゲームはあるし，また同様に，読者にとってお気に入りのゲームがセルランの上位に入らなかったとしても，本人が楽しめているのなら気に病む必要はまったくないのである。

Vampire Survivorsの収益グラフ。特別に縦軸（収益）の値もお見せしよう

1年間のセールスランキング

（2021年12月15日〜2022年12月14日）

　今回は2022年における最後の更新ということで，年間のセールスランキングを紹介しよう。なおデータ取得の都合上，厳密には2021年12月15日〜2022年12月14日の集計期間となっている。

順位	タイトル
1	ウマ娘 プリティーダービー
2	モンスターストライク
3	Fate/Grand Order
4	プロ野球スピリッツＡ
5	パズル＆ドラゴンズ
6	原神
7	ドラゴンクエストウォーク
8	Pokémon GO
9	ドラゴンボールZ ドッカンバトル
10	荒野行動
11	放置少女
12	パズルサバイバル
13	プロジェクトセカイ カラフルステージ！ feat. 初音ミク
14	あんさんぶるスターズ！！Music
15	ヘブンバーンズレッド
16	LINE：ディズニー ツムツム
17	ドラゴンクエストタクト
18	ロマンシング・サガ・リ・ユニバース
19	三國志 真戦
20	リネージュW
21	LINE ポコポコ
22	ONE PIECE バウンティラッシュ
23	マフィア・シティ
24	遊戯王 マスターデュエル
25	ホームスケイプ
26	ONE PIECE トレジャークルーズ
27	実況パワフルプロ野球
28	アークナイツ
29	アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ
30	ブルーアーカイブ
31	日替わり内室
32	妖怪ウォッチ ぷにぷに
33	ガーデンスケイプ
34	グランブルーファンタジー
35	ディズニー ツイステッドワンダーランド
36	ドラゴンボール レジェンズ
37	Age of Origins
38	三國志 覇道
39	プリンセスコネクト！Re:Dive
40	勝利の女神：NIKKE
41	転生したらスライムだった件 魔王と竜の建国譚
42	にゃんこ大戦争
43	トゥーンブラスト
44	ロードモバイル
45	七つの大罪 光と闇の交戦
46	おねがい社長！
47	Top War
48	アズールレーン
49	FFBE幻影戦争
50	オリエント・アルカディア

1年を通してのセールスランキング

　今年の年間ランキング1位は，「ウマ娘 プリティーダービー」（iOS / Android）という結果となった。
　その他のタイトルを見ても，本連載を毎週見ているような読者にとっては，お馴染みのラインナップといったところだろうか。NIKKEに関しても，サービス開始から1か月少々しか集計されていないにもかかわらず，しっかりとランクインしている。

ウマ娘に関しては，DL数が1700万を突破したことが先日発表されている（※公式Twitter）

　少し気になるのは，この50タイトルのうち32タイトルで，昨年よりも収益が落ちている部分である。これまでの日本のスマホゲーム市場は，ガチャの規制が他国と比べて厳しくないことなどを背景にすくすくと成長を続けてきたが，もしかすると踊り場に差し掛かりつつあるのかもしれない。本連載では売上額を直接掲載できないので，これに関してはSensor Towerからの発表にも注目したい。
　というわけで，来年も本連載を通じて，国内外のスマホゲーム市場を掲載可能な範囲内で紹介していくので，どうぞよろしく。

Sensor Tower 日本語公式サイト

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