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  • 2K
  • Gearbox Software
  • 発売日:2019/09/13
  • 価格:通常版:7400円(+税)
    デラックス・エディション:9500円(+税)
    超デラックス・エディション:1万2800円(+税)
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「ボーダーランズ3」のインプレッションをお届け。狂った世界は変わらず今日もバンディット日和です
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印刷2019/09/12 00:00

プレイレポート

「ボーダーランズ3」のインプレッションをお届け。狂った世界は変わらず今日もバンディット日和です

 2K GamesのシューティングRPG「ボーダーランズ」シリーズの最新作「ボーダーランズ3」PC / PS4 / Xbox One)が2019年9月13日に発売される。「ボーダーランズ プリシークエル」から5年,ナンバリングタイトルである「ボーダーランズ2」から7年ぶりの新作だ。
 今回は発売に先立ってプレビュービルドをプレイできたので,インプレッションをお届けする。

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 架空の惑星パンドラを舞台にさまざまな恩恵をもたらす“ヴォルト”を巡る戦いが行われてきた「ボーダーランズ」シリーズ。プレイヤーはヴォルトの恩恵を得るための遺跡荒らしとも呼ばれるヴォルト・ハンターとなり,時には血で血を洗う実力行使で人助けをしたり,陰謀を阻止しながら物語を進めていくことになる。

 なお,これまでにリリースされてきた各作品のダイジェスト動画が公開されている。本作を遊ぶ前に一度目を通しておくと,物語の流れを掴むことができるのでオススメだ。

○「ボーダーランズ」


○「ボーダーランズ2」


○「ボーダーランズ プリシークエル」


 本作の特徴はなんといっても「狂った世界」だろう。拠点から少しでも出歩けばサイコと呼ばれるイカれた連中がメチャクチャな事を叫びながら爆弾片手に自爆攻撃を仕掛けてきたり,訳の分からない理屈を並べ立てては暴虐の限りを尽くしている。

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 そんな感じでイカれた連中がはびこるパンドラなのだが,新たに動画や配信という手段を用いて,バラバラに活動していたバンディットたちを1つのファミリーへと統合し,世界に大きな影を落とそうとしているのが,「ボーダーランズ3」のヴィランであるカリプソ・ツインズだ。
 
 カリプソ・ツインズは大きな勢力を手中に収めただけでなく,さまざまな力を行使して,プレイヤーやその仲間を苦しめていく。
 なお,このカリプソ・ツインズもご多分に漏れずカルトの総まとめ役になれるレベルでアタマのネジが軽く外れちゃっているのだが,先の展開を想定して行動する冷静な判断力を持ち合わせていたりもするので,なかなか手強い敵だと言える。

 プレイヤーは惑星パンドラを足がかりに,ヴォルト・ハンターを操作しながら複数の惑星をまたにかけ,悪逆非道を尽くすカリプソ・ツインズに対抗していくことになる。

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 ゲームを始めるとき,プレイヤーは4人のヴォルト・ハンターの中から好きなキャラクターをピックアップして戦うことになる。今回筆者が選んだのはモズと呼ばれるヴォルト・ハンターだ。
 彼女はアイアンベアと呼ばれるメカを呼び出し,圧倒的な火力で敵を肉塊へと変えることが可能だ。時間の都合で残念ながらほかの3人はプレイすることができなかったが,4Gamerで掲載しているハンズオン記事で,それぞれのプレイフィールを紹介しているので参照してほしい。

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[2019/05/22 12:00]
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[2019/06/13 17:45]
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[2019/08/15 00:00]

 さて,本作は見た目こそファーストパーソンシューターそのものではあるが,その本質はハックアンドスラッシュを土台にしたロールプレイングゲームといって差し支えないだろう。

 使用できる武器の種類はハンドガン,ショットガン,サブマシンガン,ライフル,スナイパーライフルといった感じで複数あるのだが,武器の性能はランダムになっており,その総数は100億種類以上だ。
 これらの武器にはレアリティが設定されており,その希少価値が高ければ高いほどプレイヤーにとって心強い味方となる可能性が高い。ただ,前述したとおりランダムな性能となっているため,運が悪ければレアな武器なのに性能的には店売りのコモン武器より使いづらいなんてことも……。

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 こういった武器は道中で倒した敵からのドロップや,マップ上にある宝箱などからランダムで入手することが可能だ。また,プレイヤーが被弾してもダメージを肩代わりしてくれるシールドも,銃器と同様にランダムでドロップする。
 そのため,店売りの武器を買い集めるよりは,自分と同程度のレベルの強さの敵を倒したり,宝箱を開けるマラソンをしながら「コレだ!」と思える装備を集めていくことになる。この感じはまさにハックアンドスラッシュといったところだろう。

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 では,運良く超強い武器を手に入れれば「俺ツエー」ができるのかというと,そうではない。なぜなら,武器にはそれぞれレベル制限が設定されており,自分のレベルが武器の使用可能なレベルに到達していないと装備すらさせてもらえないのだ。つまり,無理な背伸びはできない仕様なのである。
 とはいえレベルの上げ方は至極単純で,敵を倒すと少量の経験値を獲得し,メインとサブのクエストを消化すれば,そこそこの経験値を入手することができる。この経験値が一定量溜まればキャラクターのレベルがアップして,強い武器が使えるようになるのだ。

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 また,レベルが上がることで得られる恩恵は装備周りだけでなく,使用するヴォルト・ハンターの成長にも影響を与える。それぞれのキャラクターには独自のスキルツリーが用意されており,筆者が使用したモズの場合はスキルで呼び出せるアイアンベア(搭乗型メカ)の攻撃を強化したり,ダメージ耐性を上げて破壊されにくくすることが可能だ。
 このアイアンベアは火力が高く耐久度のあるメカで,筆者はモズの体力がゼロになる直前にスキルを使用し,削られた体力やシールドが回復するまでの時間稼ぎに活用することが多い。

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 さて,ここからは特に気に入った点を紹介したい。それは「マントリング」と呼ばれる,自分よりも高い場所へとよじ登る動きだ。
 過去のシリーズ作品では目の前の箱の上にキーアイテムがあるのに手が届かず,結局遠回りのルートで箱を開けなければならない場面が多々あった。これが筆者にとっては結構なストレスで,「ジャンプで半分届いてるならよじ登ってヨ!」なんて思ったことがある。
 しかし,本作ではマントリングが実装されたことにより,これまで登れなかったような場所にも登ることが可能になった。
 当然アイテム探しだけに恩恵があるわけではなく,敵から反撃されにくい建物や塔の上から,一方的にスナイパーライフルで攻撃を仕掛けるといった戦術面でもかなり大きなメリットがあり,手間も省けるし戦いやすいしで万々歳。
 マントリングは本当に楽しくて,何気なく壁を登っては降りたりを繰り返してしまうのだが,運良く進んだ先に武器やシールドの入ったルートボックスが隠されていると,さらにテンションアップ。余計によじ登れる場所を探して右往左往してしまい,クエストを進めるのに多大な影響を与えてくれた。

新ビークル「サイクロン」。突飛な見た目もさることながら機動性が高く,扱いやすい
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 広大なマップを移動するうえで大事なのが乗り物だ。ビークルは数種類あるのだが,なかでも気に入ったのが「サイクロン」と呼ばれる一輪型のビークルだ。
 ほかの乗り物と比べて非常に小回りが効き,敵車両とすれ違ってもすぐに方向転換して追いつくことが可能だ。車体の両側に重火器が搭載されているため,敵をしつこく追い回しつつ攻撃を加えるといったことができ,筆者はこの車両以外をほとんど使うことないほど愛用していた。

 ビークルはカスタマイズ可能で,車体の装甲を増やしたり,タイヤを変更することができる。しかし,筆者の進行具合ではまだカスタム用のパーツを手に入れることができず,ヒントとなるロケーションについても"?????"と隠されていた。うーん,製品版では必ず手に入れてゴキゲンな乗り物に仕上げたいものだ。

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 今回筆者がプレイしたのはプレビュービルド版で,時間的な制約もあったためクリアまでは叶わなかった。また,ネタバレを回避するため,詳しい内容については記事内で触れることができない。
 ただ,過去作をプレイ済みである筆者としては「今回の物語も登場人物もみんなイカれてて最高だなぁ」というのが現在の心境だ。また,すでに情報公開されているが,セイレーンのリリスを含む過去作のキャラクターが多数登場するとのことで,果たして誰が出てくるのだろうかとワクワクしながらプレイしている。

 シリーズを通してプレイしている人も,これから始めようと思っている人も,この面白く狂った世界を楽しむことができるだろう。筆者は今回ソロプレイのみだったが,製品版が発売された暁にはフレンドとともに協力プレイでワイワイ遊びたいと思う。

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