プレイレポート
「ボーダーランズ3」メディア向けハンズオンレポート。獰猛なペットを連れた主人公「FL4K(フラック)」と,新たに旅立つ惑星での戦いを体験してきた
今回のハンズオンでは,本作で選べる主人公のヴォルト・ハンターの1人「FL4K(フラック)」が初公開となった。FL4Kは3匹の獰猛なペットを連れたロボットで,彼らを使って戦う「ビーストマスター」である。
また,ハンズオンの後半では,これまでの舞台であるパンドラから飛び出し,別の惑星でのヴォルト・ハンター達の活躍を楽しむことができた。本稿ではその模様をお届けしていく。
ナンバリングの3作目にしてシリーズ10年目を迎えた本作だが,FPSとRPGを融合した独自のジャンルを確立し,ハクスラによって入手した無数の武器やアイテムによるカスタマイズを楽しむ内容は健在だ。
ハンズオンで登壇した開発陣が「これまでのシリーズのすべてを超越した自信作」と述べる本作は,これまでのシリーズのファンはもちろん,シリーズを初めて遊ぶ人が満足する完成度に仕上がっているという。
開発陣は本作のポイントとして「ストーリー」「キャラクター」「協力プレイ&ソーシャル機能」「FPSとRPGの融合」の4つを挙げている。
双子の「カリプソ・ツインズ」が率いるカルト集団「チルドレン・オブ・ヴォルト」に対抗する「ヴォルト・ハンター」の主人公4人は,見た目のみならずそのアクションも非常に個性的だ。
「セイレーン」の「アマーラ」は神秘的な力を身に付けたパワーの強いキャラで,「オペレーティブ」の「ゼイン」はドローンなどのガジェットを使いこなす技術系のキャラクター,「ガンナー」の「モズ」は高火力なレールガンやミニガンなどを搭載できるメカ「アイアン・ベア」を乗りこなす。
そして今回お披露目された「ビーストマスター」の「FL4K」は,3匹のペットを連れ歩き,その力を借りるというキャラクターだ。
またポイントの一つである協力プレイは今回さらに強化されていて,オンラインによる4人プレイのほか,PS4版とXbox One版は画面分割による2人プレイが実装される。またオンライン時はレベル調整が導入され,レベルの差があるプレイヤー同士でも気軽に一緒にプレイできるようになった。ほかにも,アイテムの売買などのソロプレイヤーにも恩恵のあるオンライン要素などが用意されている。
今回のハンズオンでは,製品版に近い内容のゲーム開始直後のパートをFL4Kで体験する前半パートと,惑星パンドラを飛び出し「エデン-6」という惑星でのヴォルト・ハンター達の活躍を体験する後半のパートが用意された。
FL4Kで体験するパートは,シリーズおなじみのロボット,クラップトラップの導きにより,序盤のチュートリアルから最初のボスとの遭遇,そして仲間との出会いのシーンまでをプレイすることができた。
初見で驚かされるのはやはりそのグラフィックスだ。「ボーダーランズ」シリーズ独自のトゥーンシェーダーによる描画は最高峰と言えるまでに洗練され,精細に描き込まれたアメコミのようなテイストで,筆者が触ったPlayStation 4版でも60fpsでヌルヌル動くから痛快である。
初期装備の連射ができるハンドガンや,チュートリアルの最中に入手できたスコープ付きのリボルバーは,この序盤を戦い抜ける非常に使いやすい武器でもあった。
とはいえ,「ボーダーランズ」シリーズはハクスラをウリにしたゲーム。最初のミッションで,ショットガンやサブマシンガンなどの武器もどんどん入手できる。約10億種類(!)あるという武器に一体どんなものが登場してくるのか,今から楽しみでもある。
FL4Kはモノアイのレンズが特徴的な人型ロボットの姿をしている。会話は流暢で,イベントシーンなどは人間のキャラクターと変わらない印象だ。
彼の特徴であるペットはスキルとして装備すると登場する。「スパイダーアント・センチュリオン」「ガード・スキャッグ」「ジャバー・サイドキック」が存在し,自ら攻撃をしたり敵のヘイトを集めてくれたりするほか,一緒に行動をすることでそれぞれ「ライフ回復」「ダメージ上昇」「移動速度上昇」といった恩恵をFL4Kにもたらしてくれる頼もしい存在だ。
攻撃手段もそれぞれ異なり,さらに彼らをカスタマイズすることもできるとのことで,ゲームを進めることで愛着も増していくだろう。ちなみにペットは無敵ではなく,敵に倒されてしまうことがあり,このときは蘇生が必要となる。
ボーダーランズシリーズはRPGのシステムを取り入れており,自分や敵はある程度の耐久力を持っているので,銃弾1発で倒れるようなことは基本的に起こらない。もちろんFPSなので,正確な射撃を行うなどの腕や,強力な武器を装備することにより,戦いを有利に進めることが可能だ。
プレイヤーはレベルアップによりパラメータ上昇とスキルポイントを獲得。スキルツリーをアンロックすることで,さまざまな能力を得ていくというシステムとなっている。
FL4Kはロボットでありながら,身に付けるスキルはどこか生物的で,「ラック」という飛行生物を召喚して敵にぶつけたり,指定の場所に裂け目を作り出してペットを送り込んで攻撃させたりと,かなり個性的だ。
こうしたスキルは4人のキャラクターそれぞれがまったく異なるので,初回のプレイで誰を選ぶか,かなり迷うことになりそうだ。
プレイヤーは戦いを経て,クリムゾン・レイダースのリリス,そしてバンディットクランのリーダーであるヴォーンなど,カルトに敵対する人物と出会うミッションを遂行していく。もちろんその間にはサイドミッションもあり,寄り道も楽しくなるだろう。この後乗り物を入手するミッションがあるようだが,前半のプレイはひとまずここで終了となった。
そして後半はエデン-6という星でのミッション。キャラクターは自由に選べたので,こちらではアマーラを使用してみた。彼女の持つセイレーンの力は,本人とは別のアストラル体を使ったスキルを身に付けられる。
6本の腕で地面を叩き周囲の敵を打ち上げる「フェーズスラム」,地面から生えた腕が敵の動きを封じる「フェーズグラスプ」,前方に飛ばしたアストラル体に触れた敵にダメージを与える「フェーズキャスト」など,どれも攻撃的なのが特徴だ。
このエデン-6は,大自然に包まれた惑星のようで,敵となるのはそこに住む生物達だ。パンドラでの人間との戦いとは異なり,数が多く攻撃は非常にトリッキー。ある程度レベルが上がった状態で,スキルポイントも自由に割り振れるぐらいの強さで開始したのだが,それでもずいぶん手こずらされ,何度かやり直すこととなった。
とくに,途中で登場する「タイラント」なる肉食恐竜のような怪物は,手持ちの武器やスキルを遠慮なく使い,さらにヒット&アウェイで時間をかけて対応しなければ倒せないほどの強敵だった。
原生生物たちとの戦いの後,プレイヤーがたどり着くのは「ファミリー・ジュエル号」なる墜落した宇宙船。この中で「ヴォルトの鍵の欠片」を探すのが目的だ。
迷路のようになった宇宙船の内部にはやはり生物達が巣くっている。ここにプレイヤーを導く「バレックス」なるAIを,壊れたロボットにインストールしたところで体験は終了となった。
前後半のプレイで,本作ならではのグラフィックスと世界観,そして銃撃戦の爽快さやRPGにおけるキャラクターが成長していく手応えは十分に味わうことができた。
FL4Kは相棒の存在が非常に大きく,筆者のようにソロプレイを主体とするプレイヤーにも勧められるキャラクターという印象で,最初のプレイは彼を使おうと考えている。
当日はハンズオンに登壇した開発者へのインタビューも実施している。そちらは改めてお届けする予定なので,お楽しみに。
「ボーダーランズ3」公式サイト
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(C)2019 IPerion, LLC. Published and distributed by 2K. Gearbox and Borderlands, and the Gearbox Software and Borderlands logos, are registered trademarks, all used courtesy of Gearbox Software, LLC. 2K and the 2K logo are trademarks of Take-Two Interactive Software, Inc. All rights reserved.
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