プレイレポート
「鬼ノ哭ク邦」体験版のインプレッションをお届け。ダークな物語とテクニカルなバトルが楽しめる
体験版では,序盤を楽しめる「ストーリーモード」と,ある程度成長した主人公を使える「バトルモード」が用意されている。ストーリーモードでは,独特のダークな世界観における,生死にまつわる重い物語が,バトルモードでは背後霊のような“鬼ビ人(オニビト)”を切り替え,それぞれの武器とスキルを駆使する派手な展開が体験可能だ。
本作の舞台は,死者が生まれ変わる“輪廻転生”が信じられる世界。死者に未練や悲しみがあると輪廻転生が妨げられるため,そうならないように“逝ク人守リ(イクトモリ)”が必要とされている。逝ク人守リは,現世である“現シ世(ウツシヨ)”と死者の世界である“幽リ世(カクリヨ)”を行き来できる人々だ。死者の魂“迷イ人(マヨイト)”や,残された縁者の願いを叶えることで未練を断ち切り,つつがなく輪廻転生できるようにしていく。
主人公の「カガチ」は,そんな逝ク人守リたちの1人だ。彼の任務は生と死に関わるもので,「死んだ息子への未練を断ち切れない両親がいれば,その命を絶って息子と同じ場所へ送る」「新興宗教の信者が集団自決した後,1人だけ生き残った教祖を追い詰める」と,体験版の範囲だけでもなかなかに凄まじい。
逝ク人守リが人の命を絶つことを許されていたり,余命幾ばくもない者を送ることで国家から補償金が出る制度があったりと,この世界の常識は我々のそれとは違っているようだ。ここに,死者のあるところに現れる謎の少女「リンネ」と,彼女を追う「黒夜叉」が関わり,物語は謎を深めていく。任務のために時には冷徹に行動する逝ク人守リであるカガチが,リンネとどのような旅路を辿っていくのか,先の展開が気になることだろう。
ゲーム中,カガチは現シ世と幽リ世を行き来しながら謎を解いていくことになる。現シ世で何もないところであっても,幽リ世から見れば特殊な敵や仕掛けが存在していたりするのが面白い。
カガチは,強力な力を持つ迷イ人である「鬼ビ人(オニビト)」を自分に憑依させ,その武器とスキルを使って戦う。体験版では刀の「アイシャ」,槍の「ザーフ」,斧の「ウィル」,鎌の「イザナ」の4体を使用できた。憑依させる鬼ビ人は,バトル中でも自由に切り替えが可能だ。つまり, 4種の武器を切り替えつつ戦える。
刀の「アイシャ」 |
槍の「ザーフ」 |
斧の「ウィル」 |
鎌の「イザナ」 |
通常攻撃はカガチが鬼ビ人の武器を振るい,スキルでは特殊な攻撃を行う。アイシャの「疾風刻」ならカガチとアイシャが2人続けて突き攻撃を仕掛け,ザーフの「ペネトレイト」ならカガチがザーフを抱え上げて前方へブン投げるといった具合だ。バトルは集団戦が基本で,巨大ボス戦も楽しめる。
スキルにはクールタイムが存在しており,これが過ぎるまでは同じスキルを使うことはできない。しかし,クールタイムは鬼ビ人のスキルごとに独立しており,カガチが憑依させていない鬼ビ人のスキルもクールダウンが進行する。アイシャのスキルをすべて使ってしまった後,ザーフに切り替えてそのスキルを連発し,再びアイシャに戻すとクールダウンが終了しているのでまたスキルを使える……というように,鬼ビ人をうまく切り替えることで有利に進められる。
それぞれの鬼ビ人にはスキルツリーに相当する「技奥樹」が存在しており,鬼ビ人を使い続けることで手に入るスキルポイント「鬼魂」を振り分けて修得していく。スキルポイントの振り分け方は自由で,いろいろなアクティブスキルを取ったり,パッシブスキルで能力を上げたりといった選択ができるようだ。
ヒットした瞬間にボタンを押すと必ずクリティカルヒットになる攻撃スキル「ミーティア」と,クリティカルヒットが起こると防御力が上がるパッシブスキル「プロテクション」を修得し,ミーティアで攻撃するたびに防御力を上げられるようにするという組み合わせもできた。残念ながら体験版ではすべてのスキルを見ることができなかったが,製品版ではどんなビルドができるのか楽しみだ。
また,敵が落とす武器もさまざまで,同じ名前の武器でも,色々な能力値を上げる「影石」がはまっているものとそうでないものがあった。同じ武器でも性能の違いが存在しているのだ。武器を集めるハック&スラッシュ的な楽しさも期待したい。
なお,体験版には「ストーリーモード」をクリアすると解放される「バトルモード」が存在しており,ここではレベル20に成長したカガチと,いろいろなスキルを覚えたアイシャ,ザーフ,ウィル,イザナを使用可能だ。「ストーリーモード」では仲間にできない鬼ビ人も含めた4人の,それぞれ4種の攻撃スキルを存分に堪能しよう。
「鬼ノ哭ク邦」公式サイト
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(C)SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. Developed by Tokyo RPG Factory.
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