「Apex Legends」，新シーズンでランクリーグが大幅なアップデートへ。参加に必要なアカウントレベル上昇，マッチメイキングシステムの変更など

　Electronic Artsがサービス中のバトルロイヤルFPS「Apex Legends」（PC / PS5 / Xbox One / PS4 / Xbox Series X|S / Nintendo Switch）の，新シーズンとなる「アーセナル」（原題：Arsenal）が，2023年5月10日にスタートする。


　新シーズン開幕に先立ち，新シーズンの先行情報，新レジェンド「バリスティック」のデザイナーへのインタビューを掲載しているが，本稿でお伝えするのは，ランクリーグ（ランクマッチ）のアップデート内容についてだ。「Apex Legends」開発チームの，Evan Nikolich氏（Design Director），Aaron Rutledge氏（Experience Design Director）によって，セッションで解説された情報をお伝えよう。

なぜ仕様変更が行われるのか

　さかのぼること2019年7月に導入された，本作のランクリーグ。シーズンごとに高ランク帯を目指す，または維持することに情熱を燃やすプレイヤーの盛り上がりは，もはや本作の風物詩とも言える存在である。本モードはシーズンごとにアップデートが重ねられてきたが，アーセナルでは，そんなランクリーグの転換点とも言うべき，非常に大幅な変更が加えられる。

　Nikolich氏いわく，本変更の最大の目的は「バトルロイヤルにおけるスキルをより明確に示し，そのスキルに対し，リワードを行うため」であるという。今回の仕様変更によって，競技性，ゲームバランス，双方に良い影響をもたらすとされたが，「この変更は第一歩であり，プレイヤーからのフィードバックや，データを注視しつつ，必要に応じて変更を施していく」とも付け加えられた。

第一歩となる変更点とは

　では，具体的には何が変わるのか。順を追って説明していこう。

　まずは，ランクリーグへの参加に必要なアカウントレベルが現行の20から，50へと上昇する。次に，いわゆる“RP・ランクポイント”の獲得数値を決定する，スコアリングシステムがアップデートされる。現行のシステムと比較し，より「高順位を獲得する」ことが重視される内容になるという。

　また，シーズン4で実装され，長きにわたって定番であった，1シーズンが1，2で分かれ，その切り替わりでランクがリセットされていた“スプリット”が廃止されるとのこと。


　そして，ゲームプレイに大きな影響を及ぼしそうな変更点が，マッチメイキングシステムの大きなアップデートだ。従来の「RPが近いプレイヤー同士でのマッチング」ではなく，「RPだけではなく，スキルベースでのマッチング」になる。いわゆる“内部レート（MMR）”でマッチメイキングが行われるようになるため，自身により近い実力のプレイヤーとのマッチが行われると説明された。

　このほかにも，チート使用者（これに限らないブースティング行為）対策として，「キル・アシストキルでのみ，RPが加算される」システムになるとのこと（現行の仕様では，キル，アシストキルのほか，自身が戦闘に関与していなくても，“参加”という内訳で，部隊メンバーが発生させたキル・アシストキルの50％を獲得できる仕組み）。この部分に関しては，シーズン12以前の仕様に戻る形となる。

　内容を簡潔にまとめると，以下の通りだ。

• スコアリングシステムがアップデート。「高順位を獲得する」ことに重視が置かれるシステムへ
• スプリットが廃止。シーズン中は一貫したランクリーグに
• RPの値ではなく，内部レート（MMR）によるマッチメイキングに変更
• キル・アシストキルでのみ，ポイントが加算されるように変更

　以上が，デベロッパーセッションで解説された，ランクリーグのアップデート情報となる。大まかな概要は掴んでいただけたと思う。詳細なシステムは公式アナウンスをチェックしてほしい。

「Apex Legends」公式サイト