“善人”が集まった（!?）アニメ「ツイステ」スペシャルステージレポート。ティザーPVの解禁＆阿座上洋平さんのサプライズ登壇も

　2025年3月22日と23日，東京ビッグサイト・東展示棟1～8ホールにて「AnimeJapan 2025」が開催された。展示やグッズ販売はもちろん，人気声優たちによるステージイベントもあり，会場は大盛り上がりだった。

　初日の22日には，GREEN STAGEで「『ディズニー ツイステッドワンダーランド ザ アニメーション』スペシャルステージ」が行われ，出演声優6名が登壇。熱気に包まれたステージの様子をお届けしよう。


　アニメ「ツイステ」は，同作のコミカライズ版をベースとして制作されており，ディズニー公式の動画配信サービス「Disney+（ディズニープラス）」にて，10月から独占配信される予定だ。

　先日ティザービジュアルが公開されたシーズン1「エピソード オブ ハーツラビュル」に続き，シーズン2「エピソード オブ サバナクロー」，シーズン3「エピソード オブ オクタヴィネル」の制作もすでに決定しており，今後の展開にも期待が高まる。

シーズン1「エピソード オブ ハーツラビュル」ティザービジュアル

　開演時間になると音楽が流れ，今回の司会進行を務める鷲崎 健さんが登場。今年で5周年を迎えた「ツイステ」の概要や物語が紹介されたあと，出演者でもあるボイスキャスト陣がステージに姿を現した。

　「本日はよろしくお願いします」と，最初に挨拶したのはリドル・ローズハート役／花江夏樹さん。続いて，エース・トラッポラ役／山下誠一郎さんが「今日は楽しんでいってください」と客席に呼びかけ，デュース・スペード役／小林千晃さんは「オッス！」と元気いっぱいの声を会場に響かせた。

デュース・スペード役／小林千晃さん

　さらに，主人公（監督生）とともに魔法士養成学校「ナイトレイブンカレッジ」に入学したグリム役／杉山紀彰さんも登場。ゲーム本編でおなじみの面々が，次々とステージに姿を現していった。

　全員がそろったところで，本校の学園長・ディア・クロウリー役／宮本 充さんが「（今日は）頑張ります！」とひとこと。宮本さんの出演は“レア”とあって，キャスト陣からは「学園長～！」と喜びの声があがり，ステージも一気に和やかなムードに包まれた。

ディア・クロウリー役／宮本 充さん

　本イベントでは，ここでしか聞けない「ツイステ」にまつわるトークが次々と展開された。最初のテーマは「『ツイステ』という作品をはじめて聞いた時の印象」だ。

　花江さんは，「小さいころに観た“ヴィランズ”は怖い，恐ろしいというイメージだった」「大人になってからあらためて観ると，すごく憎めない部分やかわいらしい部分が分かってきた」と，歳を重ねるにつれて変化した自身の感じ方を語った。また，「ツイステ」の話を聞いた際には，元になったディズニー作品をすべて見返したというエピソードも披露された。

　花江さんに指名された宮本さんは，“悪役”を中心とした設定に驚いたことを明かし，「悪い部分を克服していく姿に，観ている人たちは共感するのではないか」「そういうところが，僕はステキだと思います」と語った。

　さらに，鷲崎さんの「悪役は性格の良い人しかできないと言いますし……」という一言に，キャスト陣からは「善人が集まったステージ（笑）」と笑いが起きるひと幕もあった。

　続いて，「アニメ化についての気持ち」がひとりずつ語られるコーナーへ。花江さんは，アニメならではの“ゲームにはない動き”をどう演じていくのか楽しみにしていると話し，タイトルに含まれる「THE ANIMATION」の読み方についても「“ジ”じゃないんだ」（正式名称は“ザ アニメーション”）と驚きを交えてコメントした。

　山下さんは，アプリのリリースから5年が経過した今だからこそ，「エースと向き合うとしたらどうなるか，という原点に立ち返った」と語っていた。

エース・トラッポラ役／山下誠一郎さん

　個別での収録が多いとされるゲーム作品だが，小林さんは「ツイステ」ではハーツラビュル寮のメンバーと一緒にアフレコに臨んでいたことを，思い出とともに振り返った。

　「アニメになったことで，あのころよりも動きや臨場感など違ったものが芽生えたうえで演じられた」と語り，作品の積み重ねと，再びキャラクターを演じることの新鮮さを感じさせた。杉山さんや宮本さんも，アニメだからこそ感じた難しさや，ゲーム収録との違いについてそれぞれの視点で触れていた。

グリム役／杉山紀彰さん

　トークがひと段落ついたところで，本日解禁となるティザーPVがスクリーンに映し出された。映像では，コミカライズ版の主人公でもある円満雄剣が登場し，OP楽曲に合わせて彼のボイスも公開された。


　初公開となった映像には，キャスト陣からも「すごい！」「我々もはじめて観ました」といった驚きの声が上がった。

　そして本日のスペシャルゲストとして，先ほどのPVにも登場していた円満雄剣役／阿座上洋平さんが拍手に迎えられてステージへ。観客席からも大きな声援が飛び交っていた。

　「新参者ではございますが，精一杯この作品のために努めさせていただきますのでよろしくお願いします！」と，現実世界でも剣道部の副将として慕われる雄剣らしい，凛とした挨拶を見せたのは阿座上さん。

　アニメ収録についても，普段から交流のある花江さん，山下さん，小林さんの3人や，頼もしい先輩たちと一緒に，和やかな雰囲気で臨んでいると語っていた。

円満雄剣役／阿座上洋平さん

　花江さんは，阿座上さんについて「雄剣にピッタリというか，生き写しのような存在」とコメント。作中で彼との掛け合いが多い杉山さんも，「（阿座上さん演じる雄剣は）男らしくて，カッコよくて，筋が通っている」「（阿座上さんは）キャラクターをしっかりと掘り下げるタイプ」と，その魅力を語った。

　そんな2人の微笑ましいやりとりに，会場からは笑みがこぼれ，アニメ「ツイステ」の配信がますます楽しみになるような一幕となった。

円満雄剣（CV：阿座上洋平）

　ここからは，キャスト陣に関するトークへと移り，彼らの意外な一面が明かされることに。「ハートの女王の法律」に従って生活しているハーツラビュル寮にちなんで，テーマは「ちょっと厳しめな自分だけの決まりごと」。事前にフリップへ記入していた回答を，出演者たちが客席に向けて次々と披露していった。

　阿座上さんは「ゲームの難易度は“一番難しい”を選ぶ」と回答し，そのストイックで真面目な性格がうかがえる内容に。

　山下さんは「食べたぶん動け」を信条に，1日1万歩を目指して歩くように努力していると話し，小林さんは「お蕎麦の二度漬け禁止」と記し，食通の先輩とのエピソードで会場を和ませた。

　杉山さんは「ニャンコファースト」と回答。猫を3匹飼っているそうで，自分の用事よりも猫を優先してしまう日常が垣間見える。

　一方，花江さんは「決まりごとではなく，普通に自分の経験を書いてしまった」と照れつつも，「僕も『ニャンコファースト』でした」と猫トークで共鳴し，会場を笑顔に包んだ。

リドル・ローズハート役／花江夏樹さん

　劇団にも所属している宮本さんが掲げたのは，「立った日から本をはなす」というルール。立ち稽古の初日には台本を見ずにすべて覚えて臨むという彼の姿勢に，客席からは「すごい！」という声や，大きな拍手が送られていた。

　イベントの終盤には，出演者たちからのメッセージが寄せられた。阿座上さんは，「すごくやりがいのある役をいただいたなと思っています」「作品のために頑張りたいと思いますので，ぜひ楽しみにお待ちください」と，熱意を込めてコメント。

　花江さんは，「長く演じてきた『ツイステ』がアニメになるのは本当にうれしい」と喜びを語り，「ほかのキャストも皆一生懸命やっているので，その成果をぜひ皆さんの目で確かめていただけたら」と呼びかけた。

　そしてラストには，「ごきげんよう～！」という挨拶でイベントは締めくくられた。

Disney+の「ディズニー ツイステッドワンダーランド ザ アニメーション」ページ

『ディズニー ツイステッドワンダーランド ザ アニメーション』基本情報

【ストーリー】
＜ツイステッドワンダーランド＞、ここは魔法が存在する世界。

この世界で伝説として語り継がれてきた偉大なる存在が＜グレート・セブン＞。
ハートの女王、百獣の王、海の魔女、砂漠の魔術師、美しき女王、死者の国の王、茨の魔女。

そして＜ツイステッドワンダーランド＞において、名門魔法士養成学校として君臨し、
これまで優秀な魔法士を多く輩出してきたのが「ナイトレイブンカレッジ」。
学園長の下には「グレート・セブン」に倣った 7 つの寮が存在し、それぞれを 7 人の寮長が束ねている。

7寮長の一人が＜ハートの女王＞の厳格な精神に基づく・ハーツラビュル寮の寮長・リドル・ローズハート。
“真紅の暴君”・リドルは、寮生たちを“ハートの女王の法律”によって厳格に支配し苦しめていく。

リドルはなぜ“暴君”となってしまったのか、彼が囚われているものとはーーー

【スタッフ】
総監督・シリーズ構成：名取 孝浩
監督：片貝 慎
メインライター：加藤 陽一
キャラクターデザイン：中野 花香/佐藤 茜
アニメーション制作：ゆめ太カンパニー×グラフィニカ

【キャスト】
リドル・ローズハート：花江 夏樹
エース・トラッポラ：山下 誠一郎
デュース・スペード：小林 千晃
トレイ・クローバー：鈴木 崚汰
ケイト・ダイヤモンド：小林 竜之
ディア・クロウリー：宮本 充
グリム：杉山 紀彰

【クレジット】
『ディズニー ツイステッドワンダーランド ザ アニメーション』
(c)2025 DISNEY ENTERPRISES, INC.
ディズニープラスで 2025 年 10 月より独占配信

【ディズニープラスとは】
Disney+(ディズニープラス)は、ディズニーがグローバルで展開する定額制公式動画配信サービスです。ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズ、ナショナルジオグラフィックの名作・話題作に加え、スターブランドとして大人が楽しめるドラマや映画も充実。ここでしか見られないオリジナル作品も続々登場します。

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