「スイカゲーム」のフルーツを入れた大人のフルーツポンチで夏の終わりを楽しむ。俺のコラボカフェ：Menu 067

　4Gamerをご覧の皆様こんにちは。クッキングエンターテイナーの大西哲也です。さまざまなゲームに出てくる料理をプロの料理人が本気で作ったり，プロ目線で勝手に検証して発表したりする「俺のコラボカフェ」。今回もよろしくお願いします。

　今回紹介するのは「スイカゲーム」です。落ち物パズルゲームでは近年一番のヒット作なのではないでしょうか。私も一時期かなりの時間を費やしてプレイしていました。一度始めるとなかなかやめられない，中毒性の高いゲームですよね。


　プレイヤーは任意の場所からフルーツを1つずつ落とし積み上げていきます。フルーツは物理演算によって転がり，同じ種類のフルーツ同士が触れると合体し，一段階大きなフルーツに変化します。

　これを繰り返してフルーツを大きくしていき，点数が最も高いスイカを作ることを目指す，といったゲーム内容です。ちなみに，積み上げたフルーツが箱から溢れるとゲームオーバーです。ほかの落ち物ゲームと違い，好きなタイミングでフルーツを落とせるのですが，位置を慎重に考えなければならないところがポイントですね。

　私は動画配信者たちがこぞってプレイしているのを見て知ったのですが，どうやら面白い経歴を持ったゲームのようです。

　中国で2021年に「合成大西瓜」というソーシャルゲームとして配信されていたものを元に，プロジェクター付きスマート照明「popIn Aladdinシリーズ（現Aladdin Xシリーズ）」の内蔵ゲームとして配信されたのが始まりです。

　リリース当初も人気があったのですが，2023年にゲーム実況者たちの間でブームとなり，ヒットにつながりました。かなり面白い流れですよね。

　さて，このゲームでは「サクランボ→イチゴ→ブドウ→デコポン→柿→リンゴ→梨→桃→パイナップル→メロン→スイカ」の順で，フルーツが大きくなっていきます。
　最初にゲームを見たときは柿をみかん，デコポンをグレープフルーツだと思っていたのですが，違うようです。なかなか渋いチョイスだと思います。

　このフルーツが箱に詰められているのを見て思いました。このフルーツが全部入ったフルーツポンチはきっとおいしいでしょうと。まさしく夏にピッタリだと思いませんか？　一人で作る虚しさは一旦忘れて，楽しんでみようと思います。

■材料
スイカ　小玉1個
お好みのフルーツ　適量
砂糖　大さじ4
お好みの酒orサイダー　適量

スイカの上部を切り，スプーンを使ってくり抜く

フルーツを好みの大きさに切る

くり抜いたスイカにフルーツと砂糖をたっぷり入れる

好みの酒/サイダーを入れる

実食

せっかくなので顔も彫ってみました

　完成しました。本当はすべてフレッシュフルーツを使いたいところですが，桃，梨，ぶどう，パイン，さくらんぼが入った理想的なフルーツ缶があったのでそれを使いました。また，柿とデコポンが手に入らなかったので，キウイとオレンジで代用しています。時期的なものなので，どうかご理解ください。

　味のポイントとしては，酒やサイダーを入れた際に，フルーツの味は甘みよりも酸味が際立ちます。勇気を出して砂糖を大量にいれてください。

　酒の種類はお好みですが，個人的にはブラジルのお酒である「カシャッサ」が第一候補に上がります。現地ではさまざまなフルーツと一緒に「カイピリーニャ」というカクテルとして愛されているお酒です。

　ほかにはオレンジの香り豊かな「コアントロー」や，レモンの香り高いリキュール「リモンチェッロ」もおすすめです。ラムやテキーラ，白ワイン，シャンパンなんかも合いますね。アルコール度数が気になる場合は，グラスに注いでからソーダやサイダーで割ってください。

　今回のテーマはいかがでしたでしょうか？面白いと思ったり，実際に試したりした人は「#俺のコラボカフェ」「#COCOCORO」といったハッシュタグをつけてSNSに投稿してくれると嬉しいです。


　それでは，また会いましょう。したっけ！

■■大西哲也（クッキングエンターテイナー）■■
あるときは，料理研究家，またあるときは，「COCOCOROチャンネル」のYouTuber，しかしてその実体は……，料理を通じて多くの人を喜ばせたいと日々奮闘する，クッキングエンターテイナーだ！　一時期はスイカゲームで時間を溶かしまくっていたシェフ。今回の記事を書いている間にも頭の中には離れにくいあのBGMが流れていたそう。癒やされますよね。

※次回の掲載は2024年9月28日を予定しています