連載
俺のコラボカフェ:Menu 036 カレシたちよ,「メガテリ焼きうどんバーガー」であの青春をもう一度思い出そう
4Gamerをご覧の皆様こんにちは。クッキングエンターテイナーの大西哲也です。様々なゲームをテーマにした料理をプロ料理人が本気で作って勝手に発表する「俺のコラボカフェ」,今年もよろしくお願いいたします。
さて,新年一発目の今回は,「『ラブプラス』に登場した『メガテリ焼きうどんバーガー』を作ってください」とリクエストをいただきました。ありがとうございます。
私はラブプラスをプレイしていないので,改めて4Gamerの記事を中心に調べてみましたが,恋愛シミュレーションゲームとして非常に完成度/中毒性が高いようで,現実世界に帰ってこられなくなるほどの魅力を感じました。
ラブプラスは,「ときめきメモリアル」シリーズで恋愛シミュレーションゲームの一時代を築き上げたKONAMIが,ニンテンドーDSのソフトとして発売。その後もラブプラス+,ニンテンドー3DS用のNEWラブプラス,さらにはアーケードやスマートフォン版もリリースされた人気ゲームです。
それまでの恋愛シミュレーションゲームの多くが「友人としてイベントを重ねた末に,告白をして(もしくはされて),恋愛関係となる」ことをゴールにしていたところに,「恋愛関係となってからの甘く楽しい終わらない日々」をテーマにしているところが非常に斬新でした。
DSや3DSの機能をフルに使うことで,カノジョたちに触れたり,カメラとAR機能を利用して現実世界でデートをしている気分を味わえたりするというのですから驚きです。
ジャイロセンサーを利用し,様々な角度からカノジョを見ることができ,「カレシロック」機能でプレイヤー自身の顔認証でのみプレイに進めるなど,「本物のカノジョがゲームハードの中にいる」という感じを出すためのこだわりがあり,人気になったのは必然と感じます。
ゲームに出てくる街のモデルとなった熱海市で行われたイベントも大いに盛り上がり,中にはハマりすぎて離婚騒動になったカレシもいるとのことで,まさしく伝説の恋愛シミュレーションゲームと言って良いでしょう。「国民的G・F(ガールフレンド)デビュー!!」や「日本全国L+現象(ラブプラスまつり)!!」といったキャッチコピーにも納得です。
ちなみに,4Gamerに掲載されていた紹介記事は,どれも非常に熱が入っており読み応えがありましたね。
どうやら,デートで行くハンバーガーショップ「ウイニングバーガー」のメニューのようです(4Gamerが主催したイベント「ラブプラスワン」では実際に提供され,即完売してしまったとか)。
残念ながらゲーム中にグラフィックスは登場しないようなので,少ないヒントから完成品をイメージしてみます。
まず「噂のメガテリうどんがついに販売開始!カノジョと一緒にどうぞ」と説明があるので,1人で食べるにはかなり大変なまさにメガ盛りなバーガーのようです。
そしてこれはあまり知られていないのですが,ハンバーガーの本場アメリカでは,牛肉のパティを挟んだものだけを「バーガー」と呼ぶことが許されます。ちなみに,日本で言うハンバーグは「ハンバーグステーキ」と呼ばないと通じないそうです。
マクドナルドでも牛肉以外のサンドイッチは「フィレオフィッシュ」「チキンクリスプ」「マックポーク」という商品名になっていますね。つまり,メガテリうどんバーガーもうどんだけではなくしっかりと牛肉のパティが入っているはずです。
そして,メガテリ焼きうどんバーガーの正式名称は恐らく「メガ照り焼きうどんバーガー」なのではないかと推測します。これは「テリヤキバーガー」と「焼きうどん」を掛けた言葉だと解釈しました。つまり,パティは照り焼きソースがたっぷりと絡み,うどんは「焼きうどん」の状態でサンドされているのです。
昨今日本でも人気のいわゆる「グルメバーガー」はバンズ・パティ・その他具材すべてにこだわり,非常に手間をかけて作られています。ですが,さすがにすべてにこだわると作るのが非常に大変で,できれば読者の皆さんにも作ってみてほしいということで今回は,マクドナルドの「ビックマック」をベースにアレンジしてみようと思います。
■材料
ビックマック 1個
卵 1個
うどん 1玉
しょうゆ 小さじ1
オイスターソース 小さじ1
酒 小さじ1
小麦粉小さじ2を水大さじ2で溶いたもの
(照り焼きタレ)
醤油 大さじ2
みりん 大さじ2
酒 大さじ2
砂糖 大さじ1
■実食
かなり豪華で異様なグルメバーガーが完成しました。カノジョの顔と同じくらいの大きさかもしれませんね。ハンバーガーは包み紙で圧縮して大きな口でかぶりつくのが流儀とされており,かなりの大口を開けなければなりません。なので一説にはデートにハンバーガーは不向きとも言われていますが,お互いの自然な表情を見せ合うことで仲が深まるかもしれません。
肝心の味は,非常においしく仕上がりました。元々,ビックマックがおいしいので当然ではありますが,こんがり焼いたうどんとの相性は予想以上です。香ばしさがあることで,甘くもったりしたタレの味を引き締めてくれています。モチモチした食感も斬新で,トーストしたバンズのカリカリ感やレタスのシャキシャキ感も相まって,一口ごとに違った食感が楽しいです。
今回のメニューはいかがでしたでしょうか? 実際に作った人は「#俺のコラボカフェ」「#COCOCORO」といったハッシュタグをつけてSNSに投稿してくれると嬉しいです。あわせて,感想や作ってほしいメニューなどの意見もどうぞ。今回のレシピは「COCOCOROチャンネル」での動画はありませんが,コンビニ商品で作れるグルメバーガーのレシピなんかもありますので,こちらもぜひ参考にしてください。それでは、またお会いしましょう。したっけ!
■■大西哲也(クッキングエンターテイナー)■■
あるときは,東京都,西調布にある「料理うまいBAR COCOCORO」のシェフ,またあるときは,「COCOCOROチャンネル」のYouTuber,しかしてその実体は……,料理を通じて多くの人を喜ばせたいと日々奮闘する,クッキングエンターテイナーだ! ラブプラスについて調べているうちに,「ラブプラスEVERY」に辿り着いたシェフ。2019年にリリースされ,半年でサービスが終了してしまったことを非常に悔やんでおり。再び別の形で続編などがリリースされることを心から願ってやまないとのこと。もっと早く調べておけばよかったですね。
※次回の掲載は2022年2月26日を予定しています
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ラブプラス
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