プレイレポート
「けものフレンズ3」プレイレポート。未曾有の危機に瀕したパーク内を,フレンズたちとのんびりまったり大冒険
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「けものフレンズ3」ダウンロードページ
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大いなる敵やただならぬ気配はありつつも……
前向きな“わくわく”がたっぷり詰まった冒険譚
本作の舞台となる超巨大総合動物園「ジャパリパーク」には,ヒトの形へと姿を変えた動物たちである「アニマルガール」,通称「フレンズ」が暮らしている。そんな彼女たちの穏やかな日常を脅かすのが,謎の存在「セルリアン」だ。
グランドオープンを間近に控えたパーク内では,突如出現した巨大セルリアンとの戦いにより保安調査隊が大打撃を負ってしまう。そこで主人公は調査隊の中心人物だったミライさんとサーバルキャットの「フレンズ」,サーバルから隊長の任を引き継ぎ,新たな調査に乗り出すというのがストーリーの大筋となる。
……ややシリアスな導入ながらも,さまざまな気候エリア(本作では「○○チホー」と呼ばれる)を内包するパーク内では多種多様な「フレンズ」たちとの出会いが待ち受けており,保安調査隊の行く手には“わくわく”が満載だ。
「フレンズ」たちは,各々が元になった動物の身体特性や性格を受け継いでいるため,物語の中でもしばしば人間離れした活躍を見せてくれる。しかし,中にはサーバルと同様「セルリアン」の手によって「輝き」を奪われてしまった者たちも……。
そんな彼女たちの悩みを解決すべく,探検隊のメンバーたちと現地の「フレンズ」が手と手を取り合って困難に立ち向かう物語は,まさに“冒険”と呼ぶのがふさわしいだろう。デフォルメが効いたかわいらしいビジュアルとは裏腹に,ここぞという場面では野生本来の力強さを発揮する「フレンズ」たちの一挙手一投足には,ぜひ注目してほしい。
ちなみに巨大セルリアンにまつわる騒動とは別に,現在「フレンズ」たちの間では“みつりょーしゃ”や“闇のフレンズ”といった不穏な存在も噂されている模様。果たしてパーク内の平穏を脅かす第三勢力は実在するのか,はたまた単なる誤解に過ぎなかったのかどうかも含めて,ストーリーの見どころのひとつになってくることは間違いなさそうだ。
“群れ”を指揮して連携バトル
腰を据えて楽しめるコマンドRPGパート
ストーリーのバトルパートでは,4人の「フレンズ」に1人の助っ人を加えた最大5名のパーティを編成して敵に挑む。
ターン制のコマンドバトルを採用しており,基本的に1ターンに行動できるのは3回まで。コマンド(オーダーフラッグ)は「Beat!!」「Action!」「Try!!」の3種類があり,それぞれダメージ重視だったり,次ターンの攻撃を強化したり,大技のためのコストを獲得できたりと効果が異なる。
行動選択の際に異なる「フレンズ」同士で同種のコマンドを連続して選ぶと「けもコーラス」が発動して追加の恩恵が得られるのだが,「フレンズ」ごとに1ターン目は「Beat!!」,2ターン目は「Try!!」……というようにオーダーフラッグの出現順に一定の周期が存在するため,息を合わせた連携を組むにはパーティ編成に気を配る必要もある。
ただし,行動せずにターンを終えた「フレンズ」は確率で固有の「たいきスキル」を発動するため,“あえて行動させない”という選択も重要になっている。中には敵の命中率をダウンさせたり,味方全体の与ダメージをアップしたりできる「たいきスキル」も存在するため,攻撃参加は不得意な「フレンズ」でも縁の下の力持ちとして活躍できるなどの可能性がありそうだ。
また,バトル中は任意のタイミングであらかじめ設定しておいた「隊長スキル」を発動できる。「『フレンズ』のオーダーフラッグを入れ換える」など,強力な支援効果が多く,通常ではシナジーのない「フレンズ」同士を引き合わせられるなど,バトルに深みを出す要素となっている。
ちなみに,「フレンズ」には能力を底上げするための「フォト」を持たせられる。「フレンズ」や「フォト」は有償ガチャのほか,強化アイテムなども出現する無料ガチャから,そして特定のクエストをクリアした際にも入手可能だ。
クエストで入手する「フォト」はストーリー上で印象的なシーンが描かれていることが多く,コレクション要素として楽しめるのはもちろん,編成時の「フレンズ」との組み合わせで名場面を再現するような構成を目指してみるのもまた一興だ。
このほか,本作には「ちからくらべ」というPvP形式のバトル要素の存在も。こちらは,仲間にしている「フレンズ」5名で専用のパーティを組み,NPCやほかのユーザーのパーティに挑む形式となっている。
「ちからくらべ」をプレイして手に入れたポイントは強化アイテムなどと交換できるので,腕試し兼パーティ増強の一環として積極的に挑戦していこう。
なお,PvPではあくまで「フレンズ」同士が「たいりょく」を削り合うのではなく,その周囲に張られた不思議な力「ばりあー」を崩した方が勝利というルールになっている。彼女たちが牙を交えるという構図に我慢ならないという「フレンズ」愛護派の方々も,どうか安心してほしい。
「フレンズ」たちのまだ見ぬ魅力を発見
癒やし要素満載のパーク暮らしを味わおう
腰を据えて楽しめるストーリーやRPGバトルが用意されている一方で,丸っこくて愛らしい「フレンズ」たちとの触れ合い要素にも余念がない本作。
ホーム画面で表示される拠点(ログハウス)では,仲間になった「フレンズ」たちが思い思いにリラックスする様子を心ゆくまで眺められる。
内装も「フレンズ」も,もれなく3Dモデルで描かれており,高所が好きな「フレンズ」はロフト部や梁に陣取ってみたり,翼を持つ「フレンズ」は窓の外を飛び回ってみせたりと,動きや表情は実に多彩だ。
「ピクニック」では,気に入った「フレンズ」を5人まで選んで屋外に遊びに連れ出せる。ゲーム内通貨と引き換えにフードを購入,消費することで楽しめる要素だ。
「フレンズ」たちがボール遊びなどに興じるほのぼのとした姿が観察できるうえ,遊んだ時間が一定以上経過すると彼女たちの「けも級(レアリティ)」の育成用アイテムも手に入るという一石二鳥の要素になっている。
ほかにも,「フレンズ」たちの固有シナリオを閲覧できる「フレンズストーリー」や,衣装を変更する着替え機能,パーティ編成時のアイコン変更機能など,個別に育成を進めた先で開放されるご褒美要素も盛りだくさん。彼女たちの新たな一面を見出す楽しみが早々に尽きることはないだろう。
今回はテスト環境で遊んだためプレイできなかったが,メインストーリーとは別軸のクエストとして「アライさん隊長日誌」なるモードが用意されていたのも気になるところ。
コミカルなキャラクター性で,本作のメインストーリーでも“アホの子”っぷりをそこはかとなく漂わせていたアライさんだが,こちらでも何かしらのドタバタ劇を展開してくれるのか,もしくは意外なリーダーシップを発揮してくれるのか……実際にプレイし,その目で確かめてみてほしい。
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(C)けものフレンズプロジェクト2G (C)SEGA
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