プレイレポート
「レゴ ムービー2 ザ・ゲーム」プレイレポート。すべてがレゴ ブロックでできた世界で大冒険! 「レゴ ムービー」の続編の世界観がそこに
本作がリリースされる翌日,2019年3月29日には映画「レゴ ムービー2」が公開となる。宇宙を舞台に,主人公・エメットとヒーローたちが連れ去られた仲間を救うというストーリーなのだが,本作ではそんな映画の世界観をそのまま体験できる。
「レゴ ムービー ザ・ゲーム」シリーズの魅力は,自分で世界を作り変えられるという点だ。映画に登場する街や惑星を探索し,手に入れたツールやオブジェクトを組み立てることでゲームが進んでいく。アクションアドベンチャーゲームでありながら,子供も大人も魅了するレゴ ブロック特有の組み立て遊びが楽しめるのだ。
筆者はレゴ ブロックと映画「レゴ ムービー」のファンである。幼い頃は,色とりどりのブロックをつなぎ合わせてさまざまな形を創造する遊びに夢中になっていた。成長するにつれて,レゴ ブロックからは離れていったが,2014年公開の映画「レゴ ムービー」を観たとき,そのストーリーの奥深さのみならず,子供だけでなく大人をも魅了するレゴ ブロックの面白さを再確認することとなった。
レゴ ブロックの醍醐味であるブロックビルドと,映画の世界観に溶け込むことができる物語が一緒になった本作を実際にプレイしながら,その魅力をお伝えしていく。
「レゴ ムービー2 ザ・ゲーム」公式サイト
冒険と創造がまとめて楽しめるブロックビルド×アドベンチャー!
そんなエメットの前にシスター星雲からやってきたという侵略者たちが現れ,仲間たちを連れ去ってしまう。エメットは仲間たちを取り戻すべく,宇宙へと飛び出し大冒険を繰り広げるのだ。
ゲームを開始する前にチュートリアルの表示や字幕のオン・オフを選ぶことができる。これらはゲーム中も変更できるが,まずは一通り「オン」を選択することをオススメする。ブロックビルドに関するヒントや,行く先々に用意されているクエストのヒントが表示されるからだ。
メインストーリーをたどるゲームの流れはいたってシンプル。プレイヤーは主人公エメットを操作し,行く先々に用意されているストーリークエストをクリアしていく。ストーリークエストは黄色い星のマークで表示される。星のマークの上には方向と距離を示す数字が表示されるため,どの方向に向かえばクエストに挑戦できるかが一目瞭然だ。次のクエストの行き先がわからなくなり途方に暮れる……という心配はご無用だ。
操作方法の説明とも言える最初のクエストはブロック集めだ。本作の醍醐味・ブロックビルドのためにはブロックを集める必要がある。[□]ボタンを押すと攻撃ができる。フィールド上のオブジェクトに攻撃すると,オブジェクトが破壊され,ブロックが現れる。ブロックは近づくだけで回収できるのでどんどん集めてみよう。
最初のクエストを終えるとビルダーページというアイテムが手に入る。これは,集めたブロックでさまざまなものを組み立てるのに必要不可欠なアイテムだ。クエストをクリアするごとにさまざまな組み立て方法を習得できる。
ブロックビルドを行う際,設置できる位置かどうかは,ビルドするアイテムの色で確認できる。ビルダーページでアイテムを開いた際,設置できない場合には赤色に表示され,×印も表記される。設置できる場合には青色に表示されるが,丁寧に位置を微調整してから設置することをオススメする。見当違いな場所に設置すると,アイテムを活かしきれないからだ。指定された場所に設置しなければならないクエストもある。
クエストを進めるために積極的にアイテムを組み立てることが必要になる場面もある。だが,どの場面でどのアイテムを組み立てるべきか頭をひねらなければならないこともあり,「謎解きゲーム」のような一面も味わうことができる。
一足先にゲームをプレイした筆者からのアドバイスだが,新アイテムが登場したときのチュートリアル表示はしっかり読み込むことをオススメする。どのようなアイテムだったか忘れてクエストに臨むと,必要な場面で使うべきアイテムがわからなくなり,足止めを食らう羽目になる。
ブロックビルドできるのはアイテムだけではない。フィールドを駆け回るのに便利な乗り物や,建造物も作成可能だ。ゲーム序盤は指示に従ってビルドする場面が多いが,乗り物は機動力が高いので,広いフィールドを探索するときには積極的に活用したい。
また宇宙からの侵略者と戦う場面もある。宇宙からの侵略者は可愛らしい見た目をしているが,想像以上に攻撃的。なので油断していると立て続けに攻撃され,体力ゲージが減らされてしまう。注意して戦いに臨みたい。
基本的にはオブジェクトを破壊する際に使用する[□]ボタンで攻撃する。ただし,相手からの攻撃を食らうとタイムラグが発生するため,[□]ボタンを押すタイミングによっては連続で攻撃を加えられてしまうことも。相手と適度な間合いをとって攻撃しよう。
ストーリークエストの内容によっては,宇宙からの侵略者と戦うだけでなく,中ボス戦,ボス戦のような展開もある。ちょこまかと攻撃してくる宇宙からの侵略者と違い,集中して攻撃を仕掛けないと倒れない手強い敵だ。
手強い敵ではあるのだが,その敵専用の武器なども用意されている。宇宙船と戦う場面では,プレイヤーはタレットに乗り込み,宇宙船に照準を合わせて攻撃を撃ち込むことになる。攻撃は[□]ボタンを連打するだけというシンプルな操作方法だが,スペクタクルな映像が広がり,ユニークな戦いを味わえる。
またレゴ ブロックで作られた世界は立体感があり,奥行きや高さが感じられるのも魅力のひとつだ。そのため,スリリングな一面も。巨大な敵と戦うことになるのだが,敵を倒すため,巨大な敵の背中に飛び乗ったときに見える景色は圧巻だ。高所恐怖症の人は思わずハラハラしてしまうかもしれない。
動いている足場から飛び移るアクションもある。タイミングよく[×]ボタンを押して飛び移ろう。ボタンを押すタイミングを誤ったり,高いところから足を踏み外したりすると,レゴ ブロックでできたプレイヤーがバラバラにくだけるという衝撃的な描写もある。臨場感のあるグラフィックスも相まって,ゲームにも関わらず,高い場所での動作に思わず慎重になってしまう。
「レゴ ムービー2」の舞台は宇宙である。本作も「マスターピース」と呼ばれるブロックを集めることで,新しい惑星へと進むことができる。マスターピースは,メインストーリーのクエストをクリアする,落ちているものを拾う,などさまざまな方法で手に入る。
ボロボロシティがある「シスター星雲」だけでなく,「レックスプローラー星雲」や「銀河のはずれ」といった惑星が存在する“銀河系”も複数存在。本作や映画「レゴ ムービー2」が壮大な宇宙の旅であることが理解できる。
サブクエストでストーリークエストとは違った楽しみ方が味わえる。マスターピース集めの難度は少々高め
サブクエストはストーリークエストとは違った楽しみ方が味わえる。
まず紹介したいのがマスターピース集めだ。新しい惑星へ進むために必要なマスターピースは全部でなんと475個もある!
ゲーム画面の左上には,その惑星に散らばっているマスターピースの数が表示される。マスターピースの位置はマップ上で確認可能だ。
しかし,マスターピース集めの難度は少々高い。フィールド上に落ちているものに関しては,マップ上で位置を確認し,簡単に手に入れられるが,マップ上に表示されているのに見当たらない……ということもある。そのような場合にはマスターピースの“位置”に注目してほしい。時に,宙に浮いているものや高い場所にあるものがある。ただジャンプするだけでは届かないものに対してはどうすべきか。
その答えこそ本作の醍醐味であるブロックビルドだ。ビルダーページを有効活用して手に入れよう。マスターピースを手に入れるために,ビルダーページに載っているアイテムを駆使するために頭をひねる。チュートリアル表示やフィールド内で交わした会話などをヒントに,解決策を導き出さなければ手に入れられない。これがなかなか面白い。
「他の惑星でクエストをクリアしないと解決策を導き出せないのではないか」と思わせるマスターピースの位置もあった。筆者はマスターピース集めに挑戦したのだが,最後の1つをどうしても手に入れることができなかった。火の見櫓(やぐら)の上にあるマスターピースだ。
火の見櫓そのものを攻撃しても反応なし。火の見櫓をよじ登ろうとしたがうまく登れず。アイテムを積み重ねる,高いところから飛び降りる,などの考えも浮かんだが,突破口にはならなかった。プレイレポート執筆中の今も解決策が導き出せていない。
しかし,この絶妙な難度の高さが本作をより魅力的にする。簡単に進められない難度設定は,プレイヤーを飽きさせない要因になっているはずだ。
ミニゲーム的に設定されているサブクエストも魅力的だ。灰色のはてなマークが表示されている場所にはキャラクターたちが立っている。プレイヤーはそのキャラクターからさまざまな挑戦や依頼を受け取り,そのクエストをクリアしていこう。先述したマスターピースが得られるクエストもあるので,積極的に挑戦していきたいところ。
ちなみにクエストの同時進行は不可能なので,1つずつクリアしていく必要がある。
「レゴ ムービー」「レゴ ムービー2」の人気キャラクター,新キャラクターが登場! 100以上のキャラクターを使いこなせる
獲得したキャラクターは「キャラクタータブ」で確認できる。キャラクタータブ上で選択したキャラクターに変更可能だ。
クエストの進行上,キャラクターの変更が必須になる場面もある。特定のキャラクターに変更しないと,クエストの展開が進まないことがあるのだ。
筆者は本作をプレイする前,「たくさんキャラクターがいると集める以外に楽しみがないのではないか」と考えていた。しかしキャラクターを変更できるという設定によって,さまざまなキャラクターを“使いこなす”必要が生じることに感心した。これならキャラクターを集める意義が感じられ,淡白なゲームになってしまう心配がない。
本作をプレイしてみて,1つのゲームに幅広い遊び方が用意されていたことに驚いた。操作方法やクエストの進め方そのものはとてもシンプルだが,楽しみ方は無限大。ストーリークエストを着々と進めていくもよし,サブクエストやマスターピース集めに集中するもよしである。100以上あるキャラクターを淡々と集めていくのも面白いだろう。レゴ ブロックがさまざまなものを創造できるおもちゃであるのと同様に,本作もシンプルな設定ながら冒険も,想像力を働かせた創造もできる。
映画「レゴ ムービー」では,“想像力を働かせて遊ぶ子供の姿”と“レゴ ブロックでさまざまなものを形づくることに喜びを感じる大人の姿”が描かれている。「レゴ ムービー」はそのどちらが良い・悪いではなく,どちらの遊び方でも楽しめることが示唆されてた。「レゴ ムービー ザ・ゲーム」シリーズも同様のことを明示している。
前作「レゴ ムービー ザ・ゲーム」のファンはもちろん,映画「レゴ ムービー」シリーズのファンで気になっていたがまだプレイしたことがない人,今回初めて存在を知った人,さまざまな人にオススメできるゲームである。創造と冒険を一挙に楽しめる世界に飛び込んでほしい。
「レゴ ムービー2 ザ・ゲーム」公式サイト
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