プレイレポート
[TGS 2019]Obsidian Entertainmentの新作SF RPG「The Outer World」,日本語版プレイレポート
「The Outer Worlds」公式サイト
一人称視点のSF RPGである本作の舞台になるのは,銀河の最果てにあるコロニー星系「ハルシオン」で,そこは,10の大企業によって構成されるモナーク・インターステラー・インダストリーズが支配している。オープニングシーンは,そんな企業連合体が移民を募る広告というスタイルだった。移住者には企業連合体による「完全雇用」が約束されているので,多くの人々が移住に応じてハルシオンに向かった。
主人公もそんな移住者の1人なのだが,彼の乗る移民船はなんらかの理由で超光速航行から離脱し,冷凍睡眠状態の移住者を多数抱えたまま,亜光速で目的地に到着する。かかった時間は70年だ。その後,ある人物の手によって冷凍睡眠から目覚めた主人公は,何も分からないまま惑星TERRA2に降下することになる。
という,プロローグを経て,ここでキャラクターメイキングが始まった。性別や年齢はもちろん,細かい顔のパーツ,髪,肌の色,傷の有無など,多数の項目からキャラクターをクリエイトできる。じっくりキャラクターを作りたいところだが,時間の限られたテストプレイなのでサクッと作成した。
キャラメイクが終わると,TERRA2へと降下するのだが,ここまで主人公には何の説明も与えられない。ただ,降下した先に運び屋がいるから,彼に会えとのこと。大気圏に突入し,爆音とともに地上へと着陸した。
ここからキャラクターの操作ができるようになり,近くに降りている運び屋の宇宙船に向かえという指示と共に,操作方法が説明される,よくあるタイプのチュートリアルになっていた。
移動方法やジャンプやダッシュの方法を覚えつつ,先に向かうと,ちょっとした会話を経て,盗賊との戦闘に突入した。
戦闘での攻撃方法は銃と近接武器となるが,長い冷凍睡眠による影響で,しばらくの間,「時間の流れを緩やかにする」という変わった副作用を得ている。といっても,自分の動きが速くなるわけではないため,うっかり使うと,例えばリロードモーションだけで効果を使い切ってしまうということが起きる。この能力の効果をうまく得るには,タイミングに注意する必要があるようだ。
詳しくストーリーを追うとネタバレになるので,ざっくり説明すると,やがてプレイヤーは,必要なものを手に入れるため,企業連合体と,それに反するものの側のどちらにつくかという選択を強いられることになる。時間の関係で,どちらかにつくかを決めるところまでは進められなかったが,担当者に聞いたところ,こうした選択はゲームのそこかしこに用意されており,その選択によって,世界の様子やプレイヤーの運命が変化するとのことだった。
メインミッション以外にも,多数のサブクエストが用意されており,街をぶらぶら歩いて,道行く人と話をすると,サブクエストが次々に増えていった。そんなサブクエストの中には,下級埋葬員だという人物が「滞納している従業員から,墓地の使用料を取り立ててくれないか」というものもあった。この惑星では墓地まで企業連合体から借りるらしく,こうしたサブクエストを通してハルシオンのルールがなんとなく分かる仕組みになっているようだ。
試遊は日本語バージョンで,当然ながらストーリーは非常に理解しやすい。Obsidian EntertainmentのRPGは名作と呼ばれるものが多いが,日本語化されるものが少なかったので,今回の日本語対応は,同社の今後の新作にも期待が持てる嬉しい出来事だ。
ダークでシリアス,そしてときにコミカルな世界を舞台にしたSF RPG「The Outer World」の発売は,2019年10月25日が予定されている。
「東京ゲームショウ2019」公式サイト
4Gamer「東京ゲームショウ2019」特設ページ
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