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[TGS 2019]Rockの力でEDM帝国に立ち向かう。3Dアクション meets リズムゲームな「No Straight Roads」
デベロッパであるMETRONOMIKの経歴もなかなかユニークだ。元スクウェア・エニックスの開発者であり,「FINAL FANTASY XV」のリードデザイナーを務めたWan Hazmer氏と,「ストリートファイターV」のコンセプトアーティストを務めたDaim Dziauddin氏が共同設立者として,母国マレーシアにスタジオを立ち上げた。現在は20名以上のスタッフが在籍しており,そのほとんどはマレーシア人が占めるという。
4Gamerでは昨年末,同社の設立に至る経緯やWan Hazmer氏の経歴について話を聞いているので,興味を持った人は「こちら」の記事もご覧いただきたい。
さて,今年の東京ゲームショウに「No Straight Roads」は出展されていない。しかし,会期に合わせて開発陣が来日しており,最新デモを試遊する機会があった。
9月12日の掲載記事でお伝えしているとおり,「No Straight Roads」の日本語版トレイラーが公開中だ。音楽が溢れる「ビニールシティ」を舞台に,街を支配するEDM帝国に対し,ロックバンド「Bunk Bed Junction(バンク・ベッド・ジャンクション)」のメイデイとズークが音楽の力で立ち向かう――というのが本作のストーリーである。
日本語版では,天真爛漫なギタリスト・メイデイを佐倉綾音さん,冷静沈着なドラマー・ズークを福山 潤さんが演じる。前述のトレイラーでも確認できるように,対照的な性格の2人のやりとりはポップな世界にマッチしているだけでなく,物語に深みと説得力を与え,スムーズに理解を促してくれる。
今回,序盤のボスであるDJサブアトミック・スーパーノヴァ戦を体験することができた。太陽系を模したステージはターンテーブルのように回転しており,流れてくる惑星を攻撃すると音符が出現。これを手に入れて,攻撃に転じていく。
さらに「プロップ」と呼ばれるオブジェクトが出現したときは,ミサイル攻撃やスピードアップが可能だ。
もちろん,ボスも攻撃を仕掛けてくる。EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)に合わせて多彩な攻撃を繰り出すので,こちらもリズムに乗ってカウントを意識すると確実に回避できる。音ゲーのような感覚で3Dアクションゲームのボスと戦う――これが新鮮だ。
また,ボス戦ではEDMが流れているが,プレイヤーが攻撃を重ねて優勢になると,徐々にギターの旋律やドラムのサウンドがBGMをロックテイストに塗り替えていく。その仕組みは「バッキング」「メロディライン」「リズム」のチャネルを,それぞれロックサウンドやEDMに切り替えることで,自然なBGMになるように調整しているという。メイデイとズークの音楽革命がサウンドにも反映されて,こちらのロック魂にも火が点くのだ。Rock it!
ちなみに,今後はUIの変更により,サウンドだけでなくビジュアルでも展開が分かるようにするそうだ。
Wan Hazmer氏によると,ステージが進むにつれて,ビジュアルによるボスの攻撃の合図が少なくなり,BGMとリズムに合わせることの重要度が増していくという。また,必ずしも同じサビに,同じ攻撃が来るとは限らないというから,どんどん手強くなるだろう。
今回のデモはボス戦を遊べる内容だったが,「ストーリーにも力を入れていて,“ボスラッシュ”だけのゲームではない」とのことで,さらなるポテンシャルを秘めていることは間違いない。続報が待ち遠しいタイトルだ。
4Gamerの東京ゲームショウ2019特設サイト
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No Straight Roads(C)2020 Metronomik SDN. BHD. Published by Sold Out Sales and Marketing. "No Straight Roads" is a registered trademark of Metronomik SDN. BHD., Malaysia. All rights reserved.
(C)2020 METRONOMIK SDN. BHD., All Rights Reserved. Published by Game Source Entertainment in Japan and Asia.