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「戦国無双」の歩みを振り返った15周年記念生放送をレポート。「戦国無双4 DX」の15周年記念BOXや,各地で開催のコラボイベントも紹介
初代「戦国無双」がリリースされたのは,2004年2月11日。鯉沼氏によると,「真・三國無双」シリーズのヒットを受け,戦国版もやってみようというのが企画の発端だったという。コーエー(当時)のタイトルでは「三國志」と「信長の野望」が双璧であるため,初代「戦国無双」では,主人公を真田幸村としつつも,ストーリーは織田信長を中心に描いたとのこと。
アクション面では,「真・三國無双」シリーズとどのように差別化を図るかが課題となった。そこでキャラクターを強めに打ち出したり,和風の創作武器を作ったり,攻城戦を用意してアスレチック風のアクションゲームにしたりと,工夫を凝らしたという。なお鯉沼氏によると,この時点ではシリーズ化する予定はなく,開発チームとしては“お祭り的な無双”という意識だったそうだ。
2006年2月にリリースされた「戦国無双2」は,前作のヒットを受け,グラフィックスの向上を図り,プレイアブルキャラクターを大幅に増やした。今に至るまで人気の高い石田三成が登場したのも本作である。鯉沼氏は「石田三成は悪者とされことが多かったが,『戦国無双2』以降は,歴史に登場する人物を悪く描くのは止めようという方針を立てた」「石田三成なりの正義を描きつつ,見た目も映えるように仕上げた」と説明していた。
2009年12月リリースの「戦国無双3」は,さらにプレイアブルキャラクターが増加し,シナリオも上杉・武田・北条による関東の覇権争いを描く「関東三国志」や,信長・秀吉・家康ら天下人に焦点を当てた「戦国の三傑」,戦国時代終盤の石田三成など,若い武将をフィーチャーした「関ヶ原の若武者」を用意した。
そして2014年9月リリースの「戦国無双4」では,それまであまり描かれなかった各地方のストーリーと,地方から見た天下統一を取り上げたという。
「戦国無双」シリーズは「猛将伝」などの拡張版やスピンオフタイトルも多いが,鯉沼氏自身は携帯ゲーム機向けにリリースされた「戦国無双 Chronicle」シリーズが気に入っているという。プレイヤーがオリジナル武将を作成してゲームを進める内容のため,各武将に焦点を当てたナンバリングタイトルとは異なり,戦国時代を最初から最後まで通して楽しめるのがその理由だそうだ。
配信の最後には,鯉沼氏が「『戦国無双』には1作めの開発スタートから数えると16年以上関わっており,自分のクリエイター人生の中でも感慨深いシリーズ」とコメント。「『戦国無双4』以降,ナンバリングタイトルの情報を出せていないが,今年または来年には何かしら発表ができると思っています。20周年,25周年と続けられるよう頑張っていきますので,引き続き応援をお願いします」と語って,配信を締めくくった。
「戦国無双4 DX」公式サイト
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(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
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