プレイレポート
いつでもお手軽カードゲーム! 新作スマホアプリ「リバースユニオン」のファーストインプレッションをお届け
4×2の盤面で勝負! 最終的な“ソウル”の量が多ければ勝利
本作には,合計30枚のデッキを使用し,毎ターン手札にカードを加えながら戦うという,デジタルカードゲーム(以下DCG)のオーソドックスなルールが採用されている。8マス(4×2)のフィールドにユニットを召喚して対戦相手と戦うのだが,バトルの細かいルールは一般的なDCGと大きく異なっているので詳しく説明しよう。
まず,大きな要素としては1試合のターン数が7ターンに固定されている点に注目したい。お互いが7ターン経過したあと,ユニットのパラメータである“ソウル”を合計した値「合計ソウル」によって勝敗が決まるのだ。多くのDCGに見られるような,相手のヒーローを攻撃して体力を0にしたら勝利というルーツではなく,必ず7ターンの経過まではゲームが続く。
“ソウル”は攻撃力と体力を兼ねた値で,ユニットそれぞれに設定されている。ユニット同士の戦闘では,お互いがソウル分のダメージを与え合い,より大きな数字のソウルを持ったユニットが生き残る。また,先述したように,ソウルは攻撃力も兼ねているため,生き残ったとしてもダメージを受けてしまうと,攻撃力が低下するというわけだ。
最終的にはユニットの合計ソウルが大きいほうが勝ちとなるので,ユニットをガンガン並べて相手の戦力を減らしていくのが勝利への道となる。
また,多くのDCGで見られるような,カードを使用するリソース的なものも,このゲームには存在しない。「1ターンに3枚までしかカードを使用できない」という制限はあるが,1ターン目から手札のカードは使い放題であり,いきなり強力なソウルを持つユニットを場に召喚することもできる。また,毎ターンのカードドローは2枚なので,どのターンも最低2枚のカードを使用可能だ。
良くも悪くも非常にシンプルなルールとなっており,そこが本作のウリともいえる。戦略的な本格派カードゲームをプレイしたいという人にはやや物足りないかもしれないが,キャッチコピー通り「今のよくあるDCGは難しすぎ!」というにはオススメしやすいタイトルである。
デッキ構築のしやすさが魅力
強いカードをとにかく詰め込もう
本作では,すべてのカードをデッキに使用できるわけではなく,デッキを構築する時に選んだクラスによって使用できるカードが決まってくる。例えば,プリンセスラッシュのクラスを選んだ場合,プリンセスラッシュのカードとすべての勢力で使える中立のカードを使用することができるのだ。他のDCGをプレイしたことがある人なら,よくある形なのでイメージしやすいかもしれない。
デッキ構築で30枚のカードを使うという点は,一見ハードルが高く見えるかもしれないが,実は従来のDCGに比べると格段に構築の難度が低い。というのも,カードの使用コストがないため,強いカードをとにかく詰め込めばいいのだ。
なお,最高レアリティ“レインボー”のカードは3枚までしか積めない。そのため,デッキを作るときには,まずは持っているレインボーのカードをデッキに入れるところから始めるといい。それ以外のカードについても,基本的にソウルの高いユニットをデッキに積めば,大きく間違えることはないはずだ。
また,ユニットカード以外にも特殊な効果を発動する「サポートカード」,そしてユニットを強化できる「装備カード」がある。これらはデッキの核であるユニットをサポートしていくカードとなるため,極論,デッキに入れなくても戦うことはできる。ゲームに慣れてきたらこれらを絡めていくのも良いが,ソウルの高いユニットを上から順に入れるだけでもそこそこ戦えるので,これまでカードゲームをほとんど触らなかった人でもすんなりと入れるだろう。
本作は,非常にシンプルな作りとなっており,「自分の持っている強いユニットをガンガン使って戦いたい!」という人向けのゲームといえる。逆に,コストなどによる縛りがなく,デッキ構築も難しくないので,ガチガチの戦略カードゲームを楽しみたいという人には少し物足りないだろう。
「最近のカードゲームはちょっと難しい」「もっと気軽にカードゲームが楽しみたい」という人は,適度に駆け引きを楽しみつつ,気軽に楽しめる本作をぜひとも楽しみにしていてほしい。
「リバースユニオン」公式サイト
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